ICCサミット KYOTO前後での取り組みと学び〜ICCサミットには全力で臨むべし(自戒も込めて)〜
いよいよ、ICCサミット FUKUOKA 2024が2週間後となりました。
前回初めてICCに参加し、とにかく学びが多く、事前準備から当日までどこを切り取っても弊社の成長に多大な影響がありました。
ということで、「今回も気合入れて臨むぞ!」という意気込みを込めて、ICCサミット KYOTO 2023前後での取り組みと学びをまとめました。
スタートアップの経営者の方向け!ぜひ!
【1】事前イベントへの参加
前回のICCサミット KYOTO 2023では、私自身初めての参加で、かつ、最終日のソーシャルグッド・カタパルトに登壇機会もいただきました。
開催期間中は「ともに学び、ともに産業を創る。」場として、総勢1,000名以上の参加者が集い、朝から晩まで議論し学び合ったのですが、開催前にも、登壇者向けのプレイベントやリハーサルがありました。
それがまぁすごかった。
すごいというか、その段階からハードでえぐかったです(いい意味で)。
【1-1】カタパルトリハーサル(小林さん1on1)
このリハーサルとは、ICC本番に向けて、スライドの構成やプレゼンの内容を考える場で、ICC代表の小林さんとディスカッションをさせていただける機会でした。
「最低1回の実施」とのことで運営からアナウンスがありましたが、結果的に小林さんには全3回と、全体リハーサル1回の計4回もお時間をいただきました。
終了後には、リハーサルの録画データを共有いただけるので、それを元に発表内容の磨き込みを実施。
リハーサルでは、単にプレゼン内容を考えるだけではなく、事業進捗の報告や、前回小林さんにいただいたコメントによって社内の議論がどう前進したかを振り返る機会となり、この期間を通して、弊社の現在地を深く深く知ることとなりました。
さらに、このリハーサルの間に小林さんと議論した内容は、弊社の先5年の経営戦略のベースとなっています。
【1-2】ピッチリハーサル ワークショップ参加
開催1.5ヶ月前の2023年7月24日には、「カタパルト必勝ワークショップ(ワークショップ & 公開リハーサル)」が開催されました。
これは、過去のカタパルト優勝者によるプレゼンテーションのワークショップと、カタパルト本番同様の7分間のプレゼンを行い、審査員からフィードバックをいただく公開リハーサルの2本立ての企画でした。
本番まで1ヶ月以上前にも関わらず、他の登壇者のプレゼン内容のレベルの高さに圧倒され、審査員からも、愛あるコメントと具体的な修正アドバイスが。このワークショップの後から、カタパルトの準備のギアが一段上がった感覚でした。
なにより、参加者は全員起業家で、夕方4時から深夜まで6時間ぶっ通しのワークショップは、とにかく新鮮で、かつ異様でハードな場所でした。笑
そこで出会った起業家の方とは、後日お食事に行く機会があったのですが、皆さん第一印象とは別人だったので、「みんな相当ピリピリドキドキしてたんだな」って思いました。笑
【1-3】プレイベント 「経営合宿 虎の巻 ー 課題別 経営合宿アジェンダ大公開」参加
2023年7月26日には、リブ・コンサルティング社によるスポンサード・プログラムとして、 「経営合宿 虎の巻 ー 課題別 経営合宿アジェンダ大公開」というプレイベントが開催されました。
このプレイベントでは、経営合宿の重要性だけでなく、どんな合宿が成功と言えるのか?を学びました。
私の学びをとってもライトにサマライズすると下記です。
創業から約3年半、一度も経営合宿なるものを実施したことがない私にとって、どれも学びと発見の連続で、このセッション中に自社で経営合宿をすることを決めました。
そして、このセッションで学んだことを早速実践するべく、自社の課題を洗い出して、それを解消するためのアジェンダを設計し、約2週間で経営合宿の準備を行いました。
【2】経営合宿の実施
プレイベントで学んだ「経営合宿とは壊すもの、法人格ではなく個人格で対峙すること」をベースに、2023年8月18日〜19日の1泊2日で、初の経営合宿を行いました。
今の経営体制になって1年、経営陣が一枚岩になりきれていないことはずっと気にかけていたのと、経営者が集うICCという場に相応しい視座を自分たちは持てているのか?という問いに向き合うことが合宿のテーマでした。
下記、私がCEOとして感じていた課題と合宿中の変化をまとめました。
【2-1】経営チームが一枚岩になれていない
これは、プレイベントをそのまま踏襲し、法人格ではなく個人格を交わらせるアジェンダを設定。
「実はあの時のアレが嫌だった、今でもしこりが残っている」
「自分はこれが苦手だ(ポンコツ性の開示)」
など、裸でぶつかり合う議論を展開。
この議論では、コミュニケーションの癖やちょっとした認識のズレが大きなボタンの掛け違いを生んでいるということの共通認識を持つ機会となりました。
合宿本編のアジェンダでは到底時間が足りず、二次会で延長戦を実施。
白熱した議論を展開しました。(朝の6時半まで・・・笑)
【2-2】CEO以外、自分の言葉でビジョンを語れる人がいない
こちらも、プレイベントの「社長の帽子をかぶる」をアジェンダに取り入れたもの。各人が「自分がCEOだったらどんなビジョンを描くか」を発表しました。
私自身のビジョンのブラッシュアップになったと同時に、COO・CAWO(Chief Age-Well Officir)にとっては「ビジョンを語れない自分がいる」ことを認識する機会となり、これが残り2つの課題意識にも繋がりました。
【2-3】経営チームが事業部単位の目線しか持てておらず、会社全体をみる経営視点が欠けている
2つ目の課題に付随することで、事業部だけを見ていてもビジョンは実現できないことを各々が認識した上で、改めて会社全体を見渡した時に、私たちがとるべき事業戦略は何か?を2日目に議論しました。
事業戦略の優先順位をつけた上で、足りない人材を洗い出し、組織戦略・採用課題にまでブレイクダウンし、合宿での気付きと発見を日常業務に接続させて合宿は終了となりました。
【2-4】今の自分たちの視座でICCに参加することへの危機感
それぞれの立場から自分の現在地を健全に把握することができ、それがICC参加へのポジティブな危機感になりました。
その結果、
・合宿を通じて、経営チーム全員がAge-Well社会の実現というビジョンを自分の言葉で語れる状態になった
・自分の現在地を知ったことで、ICCで学ぶ姿勢と、その学びをビジョン実現に接続させるというスタンスを持つことができた
この2点は今回の合宿でも特に大きな収穫だったと思います。
そして何より。
もっとも重要なテーマであった「経営チームが一枚岩になる」という目標は、完全ではないものの、今回の合宿を通じて間違いなくその一歩を踏み出しました。それぞれの言葉で語ったビジョンが同じ方向を向いていることを
再確認できた貴重な時間でした。
ICCでも、何人もの方に「事業内容も素晴らしいけど、何より君たちのチームが素晴らしい!」と言っていただけたのは、ICC参加前に実施した合宿のおかげかなと思っています。
【3】ICCを延泊しての経営会議
そして、2023年9月5日。満を持してICCサミット KYOTO 2023に参加。参加中は、経営陣が別セッションに出て、議事録を共有。お互いの学びや気づきをリアルタイムでSlackにてシェアしていました。
一緒に参加していたメンバーは、日々経営視座が上がりまくり、最終日に控えたソーシャルグットカタパルトのピッチ内容を、毎晩のように「見直そう!変えよう!」と言い、当日朝まで修正にコミットしてくれました。私以上に、経営陣のモチベーションが上がっているのがわかり、嬉しかったです。
さらに、ICC2日目に、COOから下記の提案がありました。
「ICCの学びがすごい。これは、お互いに学びを共有して、具体的なアクションに落とすことまでを京都でやった方がいい。だから、延泊して経営会議をしよう。」
そして、延泊決定!!!!!
経営陣3名のスケジュールをそれぞれ調整するのは大変でしたが、全員で延泊して次の日に経営会議を実施しました。
会議内容は下記。
1)経営戦略・組織づくりの観点で学んだことをシェア
2) 1ヶ月以内で進化・改善したいことを出し合い責任者を決定
3) 「VALUE」の再策定
ICCで経営目線の上がったメンバー達と「VALUE」を再策定をする会議の中で、組織課題やお互いの価値観がより明確になり、経営合宿で壊しあったものを同じビジョンに向かって一つにまとめあげるような時間になりました。
【まとめ】ICCサミット FUKUOKAは共に全力で臨みましょう!
以上が、ICC前後に取り組んだことと学びでした。
私のような起業1回目の経営者にとっては、経営は右も左もわからない。
そして、スタートアップは常に状況が変わり、一喜一憂する日々。
そんな中、ICC主催のイベントや経営合宿を通して、強制的に未来を見つめ、現在地を確かめる時間を過ごしたことは、私にとっても、会社にとっても、とても大きな変化点となりました。
ということで、ICCサミット FUKUOKA 2024まで残り2週間。
私は、「ICCスタートアップ・スクール」に参加し、本日(2024年2月7日)プレイベントに参加します。きっとまた、経営者として会社として、強制アップグレードをかけられます。笑
ドキドキ・・・ワクワク・・・いや、ドキドキの方が大きい。
いただいた機会に感謝し、全力で望みたいと思います!
ご参加の皆様、会場でお会いできること楽しみにしております!