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正しい情報の見極め方
近年インターネットの普及により、情報にあふれています。
〇〇感染症のワクチンに効果が無いのではないか?
〇〇ダイエットは痩せない!
どこもかしこも、情報だらけです。
そんな多情報をどう判断して、何が正しいのかを見極める術が必要です。
特に、SNSでの発信を行っている人は、他人に誤った情報を送信する前に学び、見極める術を身につけましょう。
1.思い込みで、11%が関節痛に
あなたは、情報を判断する時に、どういった基準で判断していますか?
・多くの人が言っているから?
・権威のある人が言っているから?
・信頼できる人が言っているから?
・論文が出ているから?
色々な判断基準があると思います。
情報を判断するうえで、よく出てくる言葉として「エビデンス」という言葉があります。ビジネス用語ではよく使われる言葉ですが、日本語では「根拠」という意味があります。
早速ですが、コロナワクチンについて、厚生労働省からこのような内容の研究が報告されています。
コロナワクチンの臨床試験で、生理食塩水(無害)を注射された人たちの7日間の症状です。
26%の人が頭痛
27%の人が疲労
13%の人が筋肉痛
11%の人が関節痛
7%の人は悪心嘔吐
0.3%の人は塩水なのに38度以上の発熱。
プラセボ効果
効き目のあるくすりを服用していると本人が思い込むことによって、病気がよくなることがあります。 プラセボ(偽薬)と言う、効き目ある成分が何も入っていないくすりを服用しても、患者さん自身が、自分が飲んでいるくすりは効き目があると思い込むことで、病気の症状が改善することがあります。 これをプラセボ効果と呼んでいます。
このように、人間は思い込みによって、頭痛や疲労感、ましてや発熱することができるのです。
本当に”効果のある薬を投与したグループ”と”効果の無い薬を投与したグループ”を比較して有意的な効果が見られたとき、「効果あり」の判断を下すことになります。
これが「エビデンス」です。
2.「エビデンス」にもランクが存在する
ここで強調しておきたいのは、どんなエビデンスを使用してもよいわけではないということです。
データさえ用いていれば、なんでもエビデンスになるわけでなく
実は、エビデンスには「質のランク」が存在します。
この基準では、エビデンスのランクは6段階あります。
1 RCTの系統的レビュー(メタアナリシス)
2 個々のRCT(ランダム化比較試験)
3 準実験
4 観察研究
5 事例集積研究
6 専門家の意見(研究データの批判的吟味を欠いたもの)
ここでは、具体的な内容については述べませんが、一般的に「エビデンス」として扱ってよいランクは、2以上です。
つまり、1と2のみです。
今後「エビデンス」と言われた際に、どのレベルですか?
などと聞いてみると、相手の無知を明らかにできます!!
しかし、即座に嫌われるので注意ww
3.わが国では、レベル2(RCT)以上は皆無
欧米では、かなり頻繁に実施されているが、悲しいことに我が国では、レベル2:個々のRCT(ランダム化比較試験)以上の研究はほとんど行われていない。
これは、臨床心理学の研究においての結果であるが、皆無というのは非常に怖いと感じた。
心理学系の情報を聞いたら情報元や実験方法について絶対に確認したほうがよさそうですね。
さいごに
今回、細かい実験方法の手法については触れませんでした。
しかし、今の多情報社会において、正しい情報を判断する術が少しは身に付いたのではないでしょうか。
僕も、この本を読んでから、エビデンスはどのレベルなのかをに気にするようになりました。
この記事を読んでいただいて、あなたが一つでも正しい情報を選択できるようになれば嬉しいです。
本を読むのが苦手なあなたには、
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僕も、始めは本が全く読めなかったので、音楽を聴くよな感覚で聞くようにしていました。耳から聞く方が、本を読むより習得率がいいんですね。