日銀は現状維持で苦しい言い訳
目次
ノルドストリーム1再稼働
日銀は現状維持で苦しい言い訳
ECB利上げ後はいつも…
世界のデフォルト危険度ランキング
世界のGDP一覧表
米GDPプレビュー
米個人投資家と自社株買いが…
日経平均1週間のおさらい
来週の予定
日銀総裁交代後を見据えて…
日経平均 +4.20%(26788.47→27914.66)
ドル建て日経平均 +4.90%(192.90→202.35)
CME日経平均 +2.63%(26985→27695)
ダウ +2.15%(31288.26→31899.29)
S&P500 +2.55%(3863.16→3961.63)
ナスダック +3.33%(11452.42→11834.11)
日経平均PER 12.80→13.01
日VIX 21.67→20.08(6月8日以来の低水準)
米VIX 24.23→23.03(4月21日以来の低水準)
欧VIX 28.82→24.06(6月9日以来の低水準)
ドル円 138.54→136.06
金 1706→1725
原油 97.57→95.09
米2年債 3.13→2.97
米10年債 2.93→2.75
米10年BEI 2.36→2.34
MOVE指数 129.85→123.70(6月10日以来の低水準)
ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプラインの「ノルドストリーム1」が点検作業のために停止中という話は先週の記事でお伝えしましたが、月曜にガスを圧縮するタービンに問題が生じたとの理由でガスプロム社が不可抗力事項を宣言して再稼働停止となり、欧州天然ガス価格は急騰しました。
ところが翌日には予定通り再稼働されるとロイター通信が報じ、欧州天然ガス価格は急低下、さらに翌水曜日にはプーチン大統領が「予定通り再稼働するが、稼働量は生産能力の20%まで低下する」と発言するなど連日コロコロ変わる展開となっていて連日振り回されることとなりました。
最終的には点検期間の終了した木曜に当初の予定通り再稼働されて、ドイツ東部のチェコ国境付近にあるオルバーンハウへのOPALパイプラインは半分ほど、ドイツ北西部レーデンへのNELパイプラインは3分の1ほどの供給を始めています。
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ただ、再稼働までも日替わりでコロコロ変わりましたから今後も安定供給がされるかは不透明であり、ロシアが交渉のカードして利用してくる可能性は充分にあります。
ロシアから欧州への主要パイプラインでの天然ガス供給量は下記のようにノルドストリーム経由による割合が非常に高いために、欧州天然ガス価格や原油価格に影響が出てくると思われるので注意が必要です。
![](https://assets.st-note.com/img/1658244404423-B04hgax2aF.png?width=1200)
原油に関してはICE先物欧州取引所と商品先物取引委員会のデータによると、ヘッジファンドは800万バレルの買い越しでした。
ただ、中身を見るとロングポジションの解消が1900万バレル、ショートポジションの解消が2700万バレルとなっていて、原油市場から撤退する動きが目立っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1658513440022-F5T7ztXvuM.png?width=1200)
ドル円に関しては下記の日米10年債金利差とドル円レートの相関性を見ていただくと、今は実勢よりも円安に傾いている状態であり、多少円高方向に是正される可能性がないわけではありません。
実際金曜には急に円高方向に引きずられる動きも見えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1658513263484-og5toRf9zf.png?width=1200)
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