空間分析
キーワード:居住形態、景観考古学、社会集団、領域
空間分析は、考古学的手法のなかで主要な役割を占める分析で、土器編年の時空間的体系化(広域的な編年表作成)や、発掘調査における位置情報の記録、遺跡地名表や、分布図作成もこれにあたる(小林2006)。
先史学におけるセトルメント(日本における「集落論」)の研究において基底の手法となっている(小林2006)。
空間分析は、巨視的な分析と、微視的な分析に分けられ、巨視的な分析では、主にセトルメントシステム、つまり社会集団の地理的分布と相互関係の復元を目指す。微視的な分析は、主に居住形態(セトルメントパターン)の復元にかかわるような集落内部の構造、配置、活動の空間配置などがあげられる(小林2006)。
小林謙一2006「空間分析」『現代考古学事典 縮刷版』同成社
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