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25/01/27 (月)「主要企業決算ラッシュへ」寄り前情報

要点まとめ

  • 金曜日の米国株主要三指数は揃って反落

  • ただNY市場全体としては値上がりも多く、全体はまちまち

  • 前日のTexas Instrument決算などを受けて半導体株は下落

  • ただ、AI投資のMetaは上昇

  • 今週は日米で注目の主要企業決算が多い1週間


金曜日はまちまちの米国株

米国株主要三指数の値動き:

先週金曜日の米国市場では、主要三指数(NYダウ・S&P500・NASDAQ総合)は揃って反落となりました。
ただしNY市場全体では値上がり銘柄数も多く、指数でみるよりも底堅く、全体はまちまちとなっています。

前日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。
(①、②などの番号は前回のnoteで注目ポイントとした内容の番号に連動して割り振っています)

-- ①まちまちな内容 --

(前日挙げた注目点:PMIと決算)

先週はトランプ大統領の就任式から始まった1週間となりましたが、事前に大きく警戒していたよりは、関税策に関しては強硬に進めていく様子を見せず、その安心感がマーケットの支えとなっていました。
インフレ警戒で上昇基調だったも米長期金利(10年物国債利回り)も、上昇傾向を一旦和らげた1週間となっていました。

そんな中、金曜日は1月PMI速報値の発表があり、市場予想を下回る総合PMIとなりました。
サービス業のPMIが想像より低かった一方、製造業が久々に節目の50ポイントを回復するというまちまちな内容📌となり、米長期金利は一旦下げて反応するも、4.6%の水準を割り込まず。

また、金曜日の市場では引き続き進む企業決算発表のうち、American Expressがやや下落で反応。
内容自体は悪くなかったものの、前週の金融企業決算が好反応だっただけあって、物足りなさを感じたのかもしれません。

-- ②一部のハイテク株は重し --

(前日挙げた注目点:トランプ大統領の次の発言警戒)

そんな米国株市場では、全体としてまちまち。
前日に決算発表を終え、時間外取引で下落していたTexas Instrumentsは、実際の取引時間でも7.5%安と軟調。
NVIDIAも3%安となり、フィラデルフィア半導体株指数は1.9%弱の下げとなりました。

一方、AlphabetやMeta Platformsは堅調。
特にMetaはデータセンター投資の発表などをしており、株式市場では1.7%高となっていました。


S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中6業種上昇となりました。

Meta Platforms、Alphabetの上昇が支えとなったコミュニケーション・サービスは堅調。その他の大手通信株も決算発表をしたVerizonなど堅調。
一方で半導体株が下落し、情報技術セクターが騰落率としては最下位。
公益事業セクターは、こちらも決算発表を済ませたNextEraが5%高で大きく上昇し、指数を牽引。

その他の主な動き:

-- その他指数 --

米長期金利(10年物国債利回り)は結局PMI速報値が総合としてやや予想を下回ったことで下落するも、4.6%で切り返し、4.62%程度で落ち着く形に。
小型株指数のラッセル2000も反落。

-- 欧州株 --

イギリスやドイツの主要指数などの最高値更新の動きが最近は見られていた欧州株。
STOXX600は木曜日まで7営業日続伸でしたが、金曜日は反落。
ただし、0.05%安で小幅。

-- 為替(ドル円) --

ドル円は日銀の植田総裁の会見がおこなわれたあと、円高方向に進行。
一時は155円を割り込むも、そこで切り返すと、今度は156円台半ばへと円安が進み、日銀会合の結果が出る前の水準に戻りました。
その後、米PMI速報値を受けドル安が進み、再び156円割れ。
かなり荒い値動き


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
堅調な日経先物と荒いドル円
を挙げます。

先週金曜日の大引け後に日銀の植田総裁の会見があり、目立った発言があったわけではないものの、期待していた程にハト派的発言が無かったためか、その後に大きく円高方向に進む展開に。
と思えば、今度は円安が進み、かと思えば米経済指標を受け円高方向に……
そんな中、日経先物は堅調さをみせていったというのが金曜日の夜の動き📌でした。

ただ、米半導体株は下落。
そこはマイナス要因にもなりそうですが、一方でMetaのAI投資などは材料にもなり得る話。
結局、方向感は本来は探りづらそうですが、金曜日の夜間先物がみせたように、短期主導で指数が振り回されてはじまるかどうか。
今週からは日本も主要企業ラッシュとなりますので、基本的にはその内容を受けた動きが主導することになるかも📌

-- 今晩の米国市場 --

米国では1月FOMCが今週に控えています。
金利の据え置きがほぼ織り込まれている状況ですが、気になるのはトランプ政権の主導の動きを見て、パウエル議長が何を語るのか。
トランプ大統領とパウエル議長は全く友好的な関係性を築いている形ではないため、感情論での発言なども警戒しないといけない面もあります。
また、米国でも主要企業決算ラッシュは継続、むしろビッグテック系の決算が待ち構えており、それもあって動きづらい印象のある月曜日📌となっています。


今朝の注目ニュース

この手の関税には積極的なトランプ大統領。
こうした報復関税はいまのところ不法移民対策や麻薬流入対策が中心。
今後、それ以外の理由が増えていかないかがポイントに。

(25/01/27 10:40 更新)
中国の新興企業の開発したAIが注目され、割と低コストで高パフォーマンスを出しているとの評価を受け、巨額AI投資に疑問の声が浮上する形で、日本株の半導体株に下落圧力。
米国株先物もNASDAQ100先物が下落。


今日の小言

(相場に関係ある話・ない話をテキトーにつぶやく場)

バリスタ復活。
これで朝も温かく過ごせます……


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 44,424.25 ( -0.32% )
S&P 500 : 6,101.24 ( -0.28% )
NASDAQ: 19,954.30 ( -0.50% )



イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2025年1月第5週
01/27 (月): 米12月新築住宅販売件数
01/28 (火): 米12月耐久財受注 速報値
01/28 (火): 米1月消費者信頼感指数
01/28 (火): FOMC(~01/29 日本時間30日早朝にパウエル議長会見予定) 
01/29 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
01/30 (木): 米実質GDP(速報値) Q4
01/30 (木): TOPIX浮動株比率の定期見直し実施前日(リバランス発生見込み)
01/30 (木): ECB理事会
01/31 (金): 日本1月東京都区部消費者物価指数 速報値
01/31 (金): 米12月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
01/31 (金): 米雇用コスト指数 4Q

2025年2月第1週
02/03 (月): 米1月ISM製造業景気指数
02/04 (火): 12月JOLTS雇用動態調査
02/05 (水): 日本12月分毎月勤労統計調査 速報
02/05 (水): 米1月ADP雇用統計
02/05 (水): 米1月ISM非製造業景気指数
02/05 (水): 米財務省 国債の四半期の定例入札予定発表
02/06 (木): 英国金融政策委員会
02/07 (金): 日本12月分家計調査
02/07 (金): 日銀公表 12月消費活動指数
02/07 (金): 米1月雇用統計
02/07 (金): 米2月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2025年2月第2週(SQ週)
02/10 (月): 景気ウォッチャー調査 1月調査
02/11 (火): 建国記念の日 日本休場
02/11 (火): MSCI定期見直し公表
02/12 (水): 米1月消費者物価指数
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02/14 (金): 米1月小売売上高
02/14 (金): 米1月鉱工業生産

2025年2月第3週
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02/19 (水): FOMC議事要旨公表
02/19 (水): 米1月住宅着工件数
02/20 (木): 米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
02/21 (金): 日本1月全国消費者物価指数
02/21 (金): 欧米2月PMI 速報値
02/21 (金): 米1月中古住宅販売件数

2025年2月第4週
02/24 (月): 天皇誕生日 振替 日本休場
02/25 (火): 米2月消費者信頼感指数
02/26 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
02/26 (水): 米1月新築住宅販売件数
02/27 (木): 米実質GDP(改定値) Q4
02/27 (木): 米1月耐久財受注 速報値
02/28 (金): 日本2月東京都区部消費者物価指数 速報値
02/28 (金): MSCI定期見直し実施前日(リバランス発生見込み) 
02/28 (金): 米1月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

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