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22/12/16 (金)「一転大幅安」寄り前情報

一転大幅安

木曜日の米国市場が始まる前に、欧州での政策金利発表がありました。スイス中銀や英中銀、ECB理事会もあり、それぞれ市場予想通りの利上げ幅となったものの、特にECB理事会後のラガルド総裁の会見では利上げ継続の必要性を強調するタカ派発言が気にされました。欧州では米国以上に景気悪化が懸念されている中、これをネガティブにとってか欧州各国の株価指数が大きく下落しています。
さらに米国では12月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数や11月の鉱工業生産、小売売上高などの経済統計が出ましたが、これらが市場予想を下回り、特に11月にブラックフライデーやサイバーマンデーがあった中での小売売上高の低調さが気になるところです。毎月初めに出されるISM製造業と非製造業景気指数で値に差がみられるように、モノよりサービスが好調な流れがみえるともいえそうです。

先物から低調になっていた米国株主要三指数は下落して開始するとさらに下げ幅を広げる形になり、そのまま安値圏で揉み合う形になって切り返す動きをなかなか見せないまま引けを迎え、NYダウは2.25%安、NASDAQは3.23%安と大きく下落しました。
S&P500の業種別指数も今日は11業種すべて下落しています。その中で最も下落率が低かったのはエネルギーのセクターで、これが唯一下落率が1%未満となっていました。
フィラデルフィア半導体指数は4.17%安と大きく下落していました。そんな中米国債券の10年債利回りは低下する一方、2年債利回りは小幅に上昇をみせるなど、長短金利差が広がる形に動いていました。小売売上高などが低調で景気に陰りが見える中、先週の新規失業保険申請件数は増加予想に反して減少するなど、労働需給の逼迫感が続いています。

今日の注目ポイント

アメリカでは今週が第3週金曜日を迎えるため、日本でいうところのメジャーSQにあたる週であるため、このことも木曜日の下落に影響していないか気になるところです。
日本では引き続きIPOラッシュが続きますが、今日は海外市場から広がるあまり明るく見えない相場の中でスタートすることになり、決算を昨日引け後に迎えた人気銘柄の動きとともに、新興市場全体の流れをしっかりみておきたいと思います。


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30  :33202.22 (-2.25%)
S&P 500 : 3895.75 (-2.49%)
NASDAQ:10810.53 (-3.23%)

イベント
2022年12月第3週

12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値

2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会

2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計

2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

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