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24/11/06 (水)「米国株は選挙通過期待が先行」寄り前情報
要点まとめ
昨晩は大統領選投票日
株式市場は全体として買われる動きとなり、主要三指数揃って上昇
米長期金利は10年債入札後に下落
日本時間今朝から大統領選開票スタート
今晩から明日にかけてFOMC開催
日本ではトヨタ決算も注目
米国株は選挙通過期待が先行
米国株主要三指数の値動き:
火曜日の米国は大統領選の投開票日。
ハリス氏とトランプ氏のどちらが勝利するかに関しては未だに予想が分かれる状況にあるなか、昨晩の株式市場ではどちらが勝利するにしても、選挙通過後の株高を期待して先取りするかのような動きとなりました。
前日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。
-- 過去の傾向期待 --
(前日挙げた注目点:大統領選)
昨晩に米国では大統領選の投票日を迎え、同日夜(日本時間本日午前)から開票がはじまります。
どちらが優勢なのかについては世論調査なども予想が完全に拮抗するなか、その不透明感にも関わらず、昨晩の株式市場では楽観ムードが漂う展開。
ここ数日の中では圧倒的に値上がり銘柄数の方が多い一日となりました。
過去の傾向を見ると、大統領選の勝敗がつくまでのあいだに一悶着あってボラティリティが高まることはありますが、その後しばらくすると株高ラリーが継続する傾向があるというストラテジストらの意見も目立つようになってきています。
そうしたこともあって実態よりもまずは期待先行の形で買われているのか、主要三指数(NYダウ・S&P500・NASDAQ総合)は揃って1%以上上昇。
朝の上昇のあとは横ばいの動きを長く続ける形となったものの、値を崩すことなく終えています。
足元で進んでいたトランプ・トレードの一環ともされた値動きは前日に続いてまちまち。
トランプ氏の減税策や関税強化などを受けてインフレ再燃を警戒しているというまとめ方で米長期金利の上昇が説明されることが多かったものの、週明けになるとその金利も大きく低下。
昨晩は10月ISM非製造業景気指数の発表もあり、その内容の強さによって一時は米長期金利は上昇しましたが、その後に10年債入札の結果が伝わると需要の高さもあってか、需給の引き締まりを意識したように大きく長期金利低下。
あわせてドル安円高も進みました。
ISM非製造業景気指数の内容の強さはしっかりしたものであったことを考えると、債券市場は大統領選や需給への注目に非常に偏っていたようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1730847446-JayK1n4DN3ke5qEhMGofIRui.png)
一方でビットコインは反発、Trump Media & Technology Groupは乱高下。
何とも言えないトランプ・トレードの動きとなりました。
S&P500業種別指数などの動き:
![](https://assets.st-note.com/img/1730847882-3dk1ep8nElDfqYwZMm4TQyBg.png?width=1200)
S&P500業種別指数は11業種中すべて上昇となりました。
ハイテク株も堅調でしたが、資本財など景気敏感株も上昇。
騰落率下位の業種の上昇率は小さいものの、値上がり銘柄の多さは目立ち、やはり総じて堅調だった一日となりました。
その他の主な動き:
-- その他指数 --
VIX(ボラティリティ・インデックス)は大きく低下するも、それでも20ポイント越えは継続。
必ずしもリスクオン全開の相場になったというわけでもなさそうです。
-- 欧州株 --
欧州株はまちまち、小動き。
STOXX600は0.06%高とわずかに上昇。
-- 為替(ドル円) --
ドル円は米長期金利の低下とともに円高方向に進行。151円台半ば~後半で朝を迎えています。
今日の注目ポイント
![](https://assets.st-note.com/img/1730846030-DjFCGhQkSlqbnPJ63afKWT71.png?width=1200)
-- 本日の日本市場 --
本日の日本市場のポイントとして、
①大統領選の動向
②トヨタ決算
の2つを挙げます。
まず気になるのは当然ながら米大統領選の動向。
日中に少しずつ開票速報が流れてくる状況になりますので、それに応じて為替・株価がどう反応するのかに注目。
米国では株高の様相をみせましたが、それが継続するのかどうかはVIXの高さをみるとやや不安な面も。
一方で日本は独自要因として進む決算発表が重要になります。
特に指数の動きを大きくしがちなトヨタ自動車の決算は要注目。
場中決算となりますので、後場の値動きにどう反映されるか。
ちなみに日銀の9月会合の議事要旨が寄り付き前に公表されます。
-- 今晩の米国市場 --
今晩の注目は引き続き大統領選。
見通しは拮抗し過ぎていて、そもそもどのタイミングで決着がつくのかも不透明。
大体の勝敗の情勢が明らかになった時、仮に接戦でハリス氏勝利が見えてきたとして、その結果に対してトランプ氏が素直に結果を認めるのかどうか。
色々と読めないことは多く存在します。
忘れてはならないのは、FOMCが開催されるということ。
今晩からの開催で、米国市場としては明日の取引時間中に結果が伝わります。
今回の会合では利下げが確実視された織り込みとなっていますが、12月会合での利下げ継続を示唆する形で終えるのかどうか。
今日の小言
(相場に関係ある話・ない話をテキトーにつぶやく場)
大統領選の速報を見守りながら過ごす一日に。
今でも思い出すのは前回ではなく、2016年の大統領選。
あの時は開票速報なんて見なくとも、株価の上下で激戦州の結果が出たことがいち早く分かるくらい激しく上下していました……
今回はそこまでにはならないと思いますが、昔より明らかにボラティリティが高くなった為替がどう動くのかが気になるところ。
指数・今後の重要イベント
終値
Dow 30 : 42,221.88 ( +1.02% )
S&P 500 : 5,782.76 ( +1.22% )
NASDAQ: 18,439.17 ( +1.43% )
イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)
2024年11月第2週(SQ週)
11/06 (水): MSCI定期見直し公表
11/06 (水): FOMC(~11/07 日本時間08日早朝にパウエル議長会見予定)
11/07 (木): 日本9月分毎月勤労統計調査 速報
11/07 (木): 英国金融政策委員会
11/08 (金): 米11月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
11/08 (金): 日本9月分家計調査
11/08 (金): 日銀公表 9月消費活動指数
2024年11月第3週
11/11 (月): 景気ウォッチャー調査 10月調査
11/13 (水): 米10月消費者物価指数
11/14 (木): 米10月卸売物価指数
11/15 (金): 米10月小売売上高
11/15 (金): 米10月鉱工業生産
2024年11月第4週
11/19 (火): 米10月住宅着工件数
11/21 (木): 米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
11/21 (木): 米10月中古住宅販売件数
11/22 (金): 日本10月全国消費者物価指数
11/22 (金): 欧米11月PMI 速報値
2024年11月第5週
11/26 (火): 米10月新築住宅販売件数
11/27 (水): 米10月耐久財受注 速報値
11/27 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
11/27 (水): 米10月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
11/27 (水): FOMC議事要旨公表
11/27 (水): 米実質GDP(改定値) Q3
11/27 (水): 米11月消費者信頼感指数
11/28 (木): サンクスギビングデー 米休場
11/29 (金): サンクスギビングデー翌日 米短縮取引
11/29 (金): 日本11月東京都区部消費者物価指数 速報値
2024年12月第1週
12/02 (月): 米11月ISM製造業景気指数
12/03 (火): 10月JOLTS雇用動態調査
12/04 (水): 米11月ADP雇用統計
12/04 (水): 米11月ISM非製造業景気指数
12/04 (水): ベージュブック公表
12/06 (金): 日本10月分毎月勤労統計調査 速報
12/06 (金): 米11月雇用統計
12/06 (金): 米12月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
12/06 (金): 日本10月分家計調査
12/06 (金): 日銀公表 10月消費活動指数
2024年12月第2週(メジャーSQ週)
12/09 (火): 景気ウォッチャー調査 11月調査
12/11 (水): 米11月消費者物価指数
12/12 (木): 米11月卸売物価指数
12/12 (木): ECB理事会
12/13 (金): 日銀短観 12月調査 概要及び要旨
2024年12月第3週
12/17 (火): 米11月小売売上高
12/17 (火): 米11月鉱工業生産
12/17 (火): FOMC(~12/18 日本時間19日早朝にパウエル議長会見予定)
12/18 (水): 米11月住宅着工件数
12/18 (水): 日銀金融政策決定会合(~12/19 19日に会見予定)
12/19 (木): 米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
12/19 (木): 米11月中古住宅販売件数
12/19 (木): 英国金融政策委員会
12/19 (木): 米実質GDP(確報値) Q3
12/20 (金): 日本11月全国消費者物価指数
12/20 (金): 米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
2024年12月第4週
12/24 (火): 米12月消費者信頼感指数
12/24 (火): 米11月耐久財受注 速報値
12/24 (火): 米11月新築住宅販売件数
12/24 (火): クリスマスイブ 米短縮取引
12/25 (水): クリスマス 米休場
12/26 (木): 配当・株主優待 権利付き最終日
12/26 (木): 年内最終受け渡し日
12/27 (金): 日本12月東京都区部消費者物価指数 速報値
2024年12月第5週
12/31 (火): 大晦日 日本休場