22/11/16 (水) 「日経平均横ばい/グロース続伸」引け後情報
日経平均横ばい
前日は横ばい感もあり、小幅高で終わった日経平均株価でしたが、東証グロース市場指数やマザーズ指数などはそれに比べると上昇が目立つ形になっていました。
本日の日本株は米国株の上昇を受けてか28000円をやや上回ったところで日経平均が始まりTOPIXも前日終値付近での開始となりましたが、そこからすぐに弱含み日経平均や200円安程度の水準でやや横ばいで午前中の前半は動きました。
しかし今日の下押し要因にもなっていたであろう「ポーランドにミサイルが着弾した」という報道について、夜中のAP通信の報道ではロシアのミサイルと報じられており、米国防総省は情報を確認中とされていましたが、日中に開かれたG7とNATOの緊急首脳会合の後の記者団からの取材でバイデン大統領が「ミサイルの軌道を考えるとロシアからの発射とは考えにくい」と答えると、地政学リスクがやや和らいでか日経平均株価は朝とは逆に下げ幅を縮める動きに進んでいきました。
午後は日経平均株価は28000円をやや上回ってのところで揉み合いとなり、同じくTOPIXも前日終値付近での揉み合いとなると、大引けでは日経平均は28000円を維持、一方TOPIXは前日終値をわずかに下回るところでの引けとなりました。
また昨日はこの時期にIPOの承認が多いという話をしましたが、今日も1社承認があり、これで12社目の12月IPOとなります。
グロース続伸
前日に続き東証グロース市場指数、マザーズ指数が今日も強く、既に1000ポイントを回復していた東証プライム市場指数、東証スタンダード市場指数に並んで節目の1000ポイント回復となりました。
これらは市場再編のあった4月から1000ポイントで開始した指数ですが、プライム市場指数とスタンダード市場指数は年初来安値が940ポイント弱だったのに対し、グロース市場指数は6月のCPIショックで781ポイントまでつけていましたから、回復の速度の速さが際立っています。グロース市場指数は9月末の時点でも875ポイントとなっていたことから考えても、最近の戻し方はプライムやスタンダードよりも急速であることがわかります。
明日の注目ポイント
朝のnoteの繰り返しになりますが、米国では今晩取引開始前にTargetの決算などが予定されているほか、小売売上高の発表もあり、消費に関する動向を引き続き見ることになります。また鉱工業生産の統計などもあるほか、今日から金曜日までは住宅関連の統計が出てきます。
金利上昇が今年続いた中で、出てきた経済統計は意外にも強い内容が出てくることもしばしばありましたが、最近の住宅関連の指数は金利上昇の影響を受けやすいということもあって弱い数字が出がちです。住宅関連の指数は時差がありながらも今後の家賃価格にも関わるので、引き続き注視したい内容となります。
また今晩の米国株市場引け後には半導体大手のNVIDIAの決算発表が予定されています。
指数・今後の重要イベント
11/16 終値
日経平均株価:28028.30 (+0.14%)
TOPIX : 1963.29 (-0.05%)
マザーズ : 791.44 (+1.41%)
東証プライム市場指数 :1010.25 (-0.05%)
東証スタンダード市場指数 :1007.52 (-0.05%)
東証グロース市場指数 :1004.91 (+1.35%)
スタンダード市場トップ20: 994.21 (-0.38%)
グロース市場コア : 963.38 (+1.48%)
東証プライム 売買代金:35132億円
イベント
2022年11月第3週
11/16 (水):米10月鉱工業生産
11/16 (水):米10月小売売上高
11/17 (木):米10月住宅着工件数
11/17 (木):米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
11/18 (金):米10月中古住宅販売件数
2022年11月第4週
11/23 (水):勤労感謝の日 日本休場
11/23 (水):米11月PMI 速報値
11/23 (水):米10月耐久財受注 速報値
11/23 (水):米10月新築住宅販売件数
11/23 (水):FOMC議事要旨公表
11/24 (木):サンクスギビングデー 米休場
11/25 (金):サンクスギビングデー翌日 米短縮取引
2022年11月第5週/12月第1週
11/28 (月):配当・株主優待 権利付き最終日
11/30 (水):米11月ADP雇用統計
11/30 (水):ベージュブック公表
12/1 (木):米10月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/1 (木):米11月ISM製造業景気指数
12/2 (金):米11月雇用統計
2022年12月第2週 (メジャーSQ週)
12/5 (月):米11月ISM非製造業景気指数
12/9 (金):米11月卸売物価指数
12/9 (金):米11月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値
2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会