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22/11/22 (火) 「祝日前でもやや堅調」引け後情報

祝日前でもやや堅調

月曜日の米国株では下げ幅にやや差がありながらも主要三指数が揃って下落していた中、本日の日本株は明日の祝日前のタイミングにしては堅調に思える展開となりました。

最近では日経平均は28000円に近いところでの横ばい感が続いていながら、先週は水曜日に一日だけ終値として抜けながらも、他の4日間は下回っての大引けを迎えており、昨日も28000円に届かずに終えていました。しかし今日は始値から28000円を越えると、開始直後は上げ幅を広げ、そこからは動きが小さくなっていきました。大引けではこの開始してしばらくしてのレンジの中での安値に近いところでの引けとはなったものの、28000円を100円以上上抜けての大引けとなりました。
またTOPIXは1%以上上昇しており、節目の2000ポイントの手前まで上昇する場面がありました。最後に2000ポイントをつけていたのは8月中旬となっており、また昨年最終日は1992ポイントだったため、この水準は越えた状態に現在はなっています。
一方マザーズ指数は寄り付きでは安く始まったあと、直後に今日の高値をつける形でプラス圏に浮上したものの、すぐにマイナス圏に戻り寄り付きの安い値段水準での揉み合いが続く形となりました。

12月IPOに関して今日は1社承認があり、これで12月IPOは現時点で23社となります。(この前の金曜日には名証上場の承認が1社ありました)

金利について少し整理

今月のCPIを受けて米国の10年債利回りは4.1%台から一気に3.8%台まで低下しました。そこからやや低下するムードを出たところで先週はFRB高官の相次ぐタカ派発言に釘を刺されるかのような動きをし、現在はCPI発表日の下落した水準くらいにまた戻ってきています。
日本の日経平均株価、米国ではNYダウとNASDAQはCPI発表直後の値段をわずかに下回るくらいでほぼ同水準あたりで停滞しています。

今後の金利の動きを考える上で重要になりそうなのはやはりターミナルレート(金利の上昇が止まる水準)がどこに落ち着くかということと、それがどれだけ長く続くかということだと思いますが、12月のFOMCの前にもう一度9月FOMCの時点でのSEP(Summary of Economic Projections)におけるFRB側の展望を見直しておくと、年末のFF金利の予想中央値が4.4%、2023年末が4.6%、24年末が3.9%となっていました。(ちなみに現在の誘導目標が3.75%~4.00%です)

12月FOMCで注目したい内容としてはやはりこのSEPの中身となりますが、現在やや注意しておきたい動きとして、12月FOMCの利上げ幅予想がFedWatchをみたところではCPI発表直後には50ベーシスポイントの上昇が85%となっていたものの、タカ派発言が続く中でこの数値がやや低下してきており、現在は70%近くまで落ちてきています。経済統計などによってFOMC数日前など直前にも関わらず大きく動くことはよくあるため、現在の基本路線は50ベーシスとしながらも、これを決めつけすぎずにいたいと思います。

明後日の注目ポイント

明日は祝日のため日本は休場となります。その間にある気になるイベントとしてはFOMC議事要旨の公表です。日本時間でいえば木曜日の未明の公表となる予定ですので、明日水曜日の米国市場後半の動きを気にしておきたいところです。
そんな明日の米国株についてもサンクスギビングデー前日として動くことも念頭に入れておきたいですね。

指数・今後の重要イベント

11/22 終値
日経平均株価:28115.74 (+0.61%)
TOPIX :  1994.75 (+1.12%)
マザーズ  :    779.95 (-0.42%)

東証プライム市場指数   :1026.40 (+1.13%)
東証スタンダード市場指数 :1015.47 (+0.19%)
東証グロース市場指数   :  991.52 (-0.40%)
スタンダード市場トップ20:  994.05 (+0.13%)
グロース市場コア     :  935.80 (-0.42%)

東証プライム 売買代金:29231億円


イベント
2022年11月第4週
11/23 (水):勤労感謝の日 日本休場
11/23 (水):米11月PMI 速報値
11/23 (水):米10月耐久財受注 速報値
11/23 (水):米10月新築住宅販売件数
11/23 (水):FOMC議事要旨公表
11/24 (木):サンクスギビングデー 米休場
11/25 (金):サンクスギビングデー翌日 米短縮取引

2022年11月第5週/12月第1週
11/28 (月):配当・株主優待 権利付き最終日
11/30 (水):米11月ADP雇用統計
11/30 (水):ベージュブック公表
12/1 (木):米10月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/1 (木):米11月ISM製造業景気指数
12/2 (金):米11月雇用統計

2022年12月第2週 (メジャーSQ週)
12/5 (月):米11月ISM非製造業景気指数
12/9 (金):米11月卸売物価指数
12/9 (金):米11月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値

2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会

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