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25/02/17 (月)「好材料不足と気になる重し」寄り前情報

要点まとめ

  • 金曜日の米国市場では1月小売売上高が発表された

  • 市場予想を下回る内容で、米長期金利は下落

  • 米国株は三連休を前に、株価指数はまちまちな反応


好材料不足と気になる重し

米国株主要三指数の値動き:

先週金曜日の米国株はまちまちの反応📌となりました。
主要三指数(NYダウ・S&P500・NASDAQ総合)ではNYダウは反落、S&P500はほぼ変わらずだった一方、NASDAQ総合は続伸となりました。

(S&P500 日足チャート)

前日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。
(①、②などの番号は前回のnoteで注目ポイントとした内容の番号に連動して割り振っています)

-- ①弱い小売売上高 --

(前日挙げた注目点:小売売上高への反応)

先週の金曜日における米国市場では、米1月の小売売上高の発表がありました。
前回の12月分が上方修正された一方、1月分は市場予想を大きく下回る内容となっていました。

取り消し線は改定前

小売売上高の弱さの背景として様々な要因を挙げる声がありました。
まず、例年通りの季節性として、年末のホリデーシーズンの反動が出ているということ。
特に関税に関する警戒もあって、新政権になる前に駆け込みのような形でホリデーシーズンに消費が多くなった可能性も。
もう一つは、ロサンゼルスで発生した山火事の影響により1月の消費が落ち込んだという予想。

こうして、市場予想を大きく下回った原因が一時的なものなのかどうかが分かりにくい内容となっているようです。

-- ②上昇し続けるMeta --

(前日挙げた注目点:3連休前の過ごし方)

この週に発表された市場予想を上回るCPI(消費者物価指数)の影響で、週半ばに大きく上昇していた長期金利(10年物国債利回り)は木曜日のPPI(卸売物価指数)と金曜日の小売売上高によって水準を戻していくように推移していきました。
それを支えに木曜日の株価は堅調だったものの、金曜日では米国は連休前ということもあってか、主要株価指数はまちまちは値動き。

そんな中で続伸しているNASDAQ総合株価指数。
直近では連続でMeta Platformsが20日続伸していたりと、やはり指数を牽引する中には相変わらず"Magnificent 7"の銘柄となっています。


S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中4業種上昇となりました。

情報技術セクターはNVIDIAやAppleなどの上昇で堅調。
コミュニケーション・サービスセクターでは通信系が堅調のほか、Metaが堅調。

一方でディフェンシブ関連は軟調。
生活必需品、ヘルスケアは各セクター内で時価総額の大きいP&GやEli Lillyの下落もありながら、全体としても軟調でした。

その他の主な動き:

-- その他指数 --

米長期金利(10年物国債利回り)は4.5%台を下回った後、先週のCPIを受けて再度上昇。しかしPPIと小売売上高の発表を受け、再度4.5%を下回りました。

-- 欧州株 --

欧州株はまちまち。
STOXX600は5営業日ぶりの反落ですが、0.24%安で小幅安。

-- 為替(ドル円) --

ドル円は米長期金利の下落とともにやや円高方向に進み、152円台前半へ。


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
先物需給と材料不足 
を挙げます。

最近の日本株市場では、決算発表ラッシュの中でも株価水準を切り上げるような動きに乏しく、下落基調にあるわけではないものの、上値の重い展開が続いています
先週の木曜日、金曜日は為替の動きに依存するかのように日経平均株価が先物主導で上下するような展開となりました。
2月限のSQ週だったことも、そうした需給で動きやすい要因になっていたと考えられます。

今日も特に買い上がるような材料が無い中、引き続き水準を意識した先物の動きには要注目。
水準を押し上げるような好材料不足の一方、重しの存在が気になります。
特に先週金曜日は米長期金利の下落によってややドル円が円高方向に進んだため、その影響があるかどうかも気になります。
また、後述の日銀のETFの処分に関する報道に対してどう反応するのかも今日の相場でしっかり見ておきたい点📌となります。

-- 今晩の米国市場 --

今日の米国市場は、いわゆるプレジデントデーで祝日。


今朝の注目ニュース

これらの記事自体が今日の市場の中でどの程度気にされる話なのかは分からないものの、今後の日銀会合で「ETFについて議論される」という意識が強まれば、日本株相場にとっては逆風になりやすいかも?

過去には日本を「円安に為替を誘導している」として批判したこともあるトランプ大統領。
同盟国であるという理由で日本は他国よりもトランプ政権の影響を受けにくいという先入観が強くあるものの、日本はトランプ政権に目をつけられやすい要素が多いということは気にしておくべき点。


今日の小言

(相場に関係ある話・ない話をテキトーにつぶやく場)

今週は比較的スケジュール上での重要イベントが少ない1週間となります。
ここ数週間はまとめる内容だらけだったので、少しでも落ち着いた相場になってくれれば……


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 44,546.08 ( -0.37% )
S&P 500 : 6,114.63 ( -0.01% )
NASDAQ: 20,026.77 ( +0.41% )


イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2025年2月第3週
02/17 (月): ワシントンズデー 米休場
02/19 (水): FOMC議事要旨公表
02/19 (水): 米1月住宅着工件数
02/20 (木): 米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
02/21 (金): 日本1月全国消費者物価指数
02/21 (金): 欧米2月PMI 速報値
02/21 (金): 米1月中古住宅販売件数

2025年2月第4週
02/24 (月): 天皇誕生日 振替 日本休場
02/25 (火): 米2月消費者信頼感指数
02/26 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
02/26 (水): 米1月新築住宅販売件数
02/27 (木): 米実質GDP(改定値) Q4
02/27 (木): 米1月耐久財受注 速報値
02/28 (金): 日本2月東京都区部消費者物価指数 速報値
02/28 (金): MSCI定期見直し実施前日(リバランス発生見込み) 
02/28 (金): 米1月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2025年3月第1週
03/03 (月): 米2月ISM製造業景気指数
03/05 (水): ベージュブック公表
03/05 (水): 米2月ADP雇用統計
03/05 (水): 米2月ISM非製造業景気指数
03/06 (木): ECB理事会
03/07 (金): 日銀公表 1月消費活動指数
03/07 (金): 米2月雇用統計
03/09 (日): 米サマータイム 開始

2025年3月第2週(メジャーSQ週)
03/10 (月): 日本1月分毎月勤労統計調査 速報
03/10 (月): 景気ウォッチャー調査 2月調査
03/11 (火): 日本1月分家計調査
03/11 (火): 1月JOLTS雇用動態調査
03/12 (水): 米2月消費者物価指数
03/13 (木): 米2月卸売物価指数
03/14 (金): 米3月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2025年3月第3週
03/17 (月): 米2月小売売上高
03/18 (火): 日銀金融政策決定会合(~03/19 19日に会見予定)
03/18 (火): FOMC(~03/19 日本時間20日早朝にパウエル議長会見予定) 
03/18 (火): 米2月住宅着工件数
03/18 (火): 米2月鉱工業生産
03/20 (木): 春分の日 日本休場
03/20 (木): 英国金融政策委員会
03/20 (木): 米3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
03/20 (木): 米2月中古住宅販売件数
03/21 (金): 日本2月全国消費者物価指数

2025年3月第4週
03/24 (月): 欧米3月PMI 速報値
03/25 (火): 米2月新築住宅販売件数
03/25 (火): 米3月消費者信頼感指数
03/26 (水): 米2月耐久財受注 速報値
03/27 (木): 配当・株主優待 権利付き最終日
03/27 (木): 米実質GDP(確報値) Q4
03/28 (金): 日本3月東京都区部消費者物価指数 速報値
03/28 (金): 米2月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

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