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25/02/07 (金)「不透明感を抱えた金曜日」引け後情報


※コラム欄はお休み。
それに伴い、今日の分は無料公開とします。

不透明感を抱えた金曜日

簡単な今日の日本の相場の振り返り

本日の日経平均株価、TOPIXは4営業日ぶりの反落📌となりました。
前日に続いて為替の円高が重しになっていそうな中、今晩は米1月雇用統計が控えており、日米首脳会談、いつになるか分からない米中電話会談なども控えているとあって、リスクを積極的に取りづらい相場の状況が継続📌しました。

(日経平均株価 日足チャート)

より詳細な振り返りはコラム欄のあと。
今朝のnoteにて注目ポイントとした点を中心に振り返っていきます。


今回のコラム欄はお休み



今日の相場(朝の注目点との照らし合せ)

-- 不透明感の強い金曜日 --

(朝の注目点:未だ目立つ重し)

本日の日経平均株価、TOPIXはやや軟調な値動きとなりました。

今週の水曜日に発表された日本の12月毎月勤労統計における実質賃金の堅調さ、木曜日には日銀の田村審議委員によるタカ派な発言などを材料に、日銀の今後の利上げ姿勢が為替相場の中でも意識される📌📌流れがありました。
米国では長期金利(10年物国債利回り)が直近のレンジの下限としても意識されていそうだった4.5%を下抜け、やや下落方向の動きがあったこともあり、ドル円は円高が進行しています。

今朝も日本の12月分家計調査の発表があり、市場予想を上回る消費支出のデータが見られたこともあってか、朝にはドル円は一時151円台を割り込む動きをみせ、日経平均株価とTOPIXはちょうどその時間帯に今日の安値📌をつけています。

しかし動きにそこで一服感が出ると、ドル円は短期的に円安方向に戻していく動きが強まり、それと同時に株価指数も下げ渋る動きを大きくしました。

その後のドル円は151円台半ば~151円台後半あたりで揉み合う中、TOPIXも横ばいの動きに。
一方、日経平均株価は下げ幅を再び拡大していく動きになりました。

今晩は米1月の雇用統計が控えているほか、8日未明には日米首脳会談が予定されており、そこで石破首相がトランプ米大統領にどのような要求がされるかなどの不透明感もあります。
また、いつ実現するのかが未だはっきりしない米中の電話会談なども残されており、相場は多くの不透明感を残す形で金曜日を過ごすことになった📌ため、上値追いの動きが出辛かったように見えました。

日経平均株価、TOPIXはともに4営業日ぶりの反落となりましたが、トランプ関税による思惑で急落した月曜日の下げ幅が大きかったことに加え、その後の3日間の上昇も上値が重い形で進んだため、今週は両指数ともに週間としては下げて終えています。


東証業種別・市場別指数などの動き:

東証の業種別指数をみてみると、33業種中10業種上昇でした。
(左側の『25日移動平均』は、各業種の25日移動平均値。
その隣の割合は、移動平均に対する現在地の乖離率。)

・鉄鋼
鉄鋼セクターが堅調。
日本製鉄は木曜日の大引け後に決算発表をし、第3四半期の減益を発表するも、進捗の好調さや神戸製鋼所との持ち合い株の保有解消の発表などを好感してか堅調な推移。
さらに下落して始まった神戸製鋼所も場中決算が好感されて、大きく上昇していました。

・ガラス・土石、精密機器
こちらも決算が材料ですが、悪材料視される形に。
ガラス・土石はAGCや日本板硝子など、場中決算を発表して大きく下落。
精密機器ではニコンが昨日の大引け後の決算が嫌気されたほか、既に決算発表をして大きく下げた後、昨日6営業日ぶりの小反発となったHOYAが下げを大きくしたことも重し。

東証の発表した本日の空売り比率の合計は39.3%
不透明感が強い金曜日ではあるものの、売りに積極的になるわけでもない一日。
月曜日に日経平均の急落とともに、大きく上昇していた日経平均ボラティリティー・インデックスは、昨日までの3日間は相場の落ち着きに沿って下げていたものの、今日はわずかに上昇

その他の主な動き:

本日の全市場の売買代金ランキング上位25位、スタンダード、グロース市場の上位10位はこのようになっていました。

・IHI、川崎重工業
直近は堅調な値動きだったIHIは、場中決算発表後に期待感ほどではなかったとされてか、株価急落。売買代金トップに。
一方、同じく前場終了後に決算発表をした川崎重工は、マイナス圏から後場の途中で買われる動きが出て、終値としては小幅高。

・東京エレクトロン
昨日の大引け後に決算発表をした東京エレクトロンは下げが大きく、今日の日経平均株価の最大の押し下げ役に。
ただ米国株がそうであるように、半導体株は直近の決算では個別の決算が半導体株全体の流れを大きく左右する形にはなっていません。

・アストロスケールHD、Terra Drone
グロース市場では日米首脳会談に向け、宇宙関連が堅調。
昨日はストップ高まで買われたアストロスケールが続伸したほか、Synspectiveも堅調。
また、上場からかなり値を伸ばし続けているTerra Droneは定期的に材料が出ていることで強い値動きが継続し、今日もストップ高。
八潮市の道路陥没事故によってドローン関連としての関心も高いようで、ブルーイノベーションもストップ高。


来週の注目ポイント

-- 今晩の米国市場 --

今晩の米国市場のポイントとして、
①米雇用統計
②週末の備え

の2つを挙げます。

今晩の注目点はもちろん1月の米雇用統計の発表📌
年次改定による修正幅なども気にしつつ、それを相場がどう受け止めるのかに注目。

その後は週末にむけてどう備えるかも注目点の1つ。
先週から今週の月曜日にかけては関税に関する思惑に揺さぶられる形になりました。
一旦落ち着きをみせたものの、まだ米中の電話会談がいつ実現し、どんな話し合いがおこなわれるかということがはっきりしていません。

-- 来週の日本市場 --

来週は日本の決算発表ラッシュも最終盤へ。
そんな中で気になるイベントとしては水曜日のCPI(消費者物価指数)を受けた動き。
米国にとっては利下げに関する思惑に影響しますが、日本としては為替変動の影響も気にする必要がありそうで、見方がやや複雑。
金利の動きを気にする上では、パウエル議長が半期に一度の議会証言のために上院・下院にそれぞれ出席し、それがまずは日本の祝日にあたる11日におこなわれるため、為替の動きが気になる1週間となりそうです。


今日の小言

(相場に関係ある話・ない話をテキトーにつぶやく場)

今朝発表の家計調査での12月消費はヘッドライン的には強い内容。
ただ、午後に日銀の12月消費活動指数が発表され、こちらはむしろ前月発表分のプラスからマイナスに転じていました。
見方がなかなか揃いません。


指数・今後の重要イベント

終値
日経平均株価       : 38,787.02 ( -0.72% )
TOPIX        :  2,737.23 ( -0.54% )
東証グロース市場250  :    672.12 ( +0.30% )
スタンダード市場トップ20: 1,239.22 ( -1.42% )
グロース市場コア     :  947.90 ( +0.17% )

東証プライム 売買代金: 45765億円


イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2025年2月第1週
02/07 (金): 米1月雇用統計
02/07 (金): 米2月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2025年2月第2週(SQ週)
02/10 (月): 景気ウォッチャー調査 1月調査
02/11 (火): 建国記念の日 日本休場
02/11 (火): MSCI定期見直し公表
02/12 (水): 米1月消費者物価指数
02/13 (木): 米1月卸売物価指数
02/14 (金): 米1月小売売上高
02/14 (金): 米1月鉱工業生産

2025年2月第3週
02/17 (月): ワシントンズデー 米休場
02/19 (水): FOMC議事要旨公表
02/19 (水): 米1月住宅着工件数
02/20 (木): 米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
02/21 (金): 日本1月全国消費者物価指数
02/21 (金): 欧米2月PMI 速報値
02/21 (金): 米1月中古住宅販売件数

2025年2月第4週
02/24 (月): 天皇誕生日 振替 日本休場
02/25 (火): 米2月消費者信頼感指数
02/26 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
02/26 (水): 米1月新築住宅販売件数
02/27 (木): 米実質GDP(改定値) Q4
02/27 (木): 米1月耐久財受注 速報値
02/28 (金): 日本2月東京都区部消費者物価指数 速報値
02/28 (金): MSCI定期見直し実施前日(リバランス発生見込み) 
02/28 (金): 米1月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2025年3月第1週
03/03 (月): 米2月ISM製造業景気指数
03/05 (水): ベージュブック公表
03/05 (水): 米2月ADP雇用統計
03/05 (水): 米2月ISM非製造業景気指数
03/06 (木): ECB理事会
03/07 (金): 日銀公表 1月消費活動指数
03/07 (金): 米2月雇用統計
03/09 (日): 米サマータイム 開始

2025年3月第2週(メジャーSQ週)
03/10 (月): 日本1月分毎月勤労統計調査 速報
03/10 (月): 景気ウォッチャー調査 2月調査
03/11 (火): 日本1月分家計調査
03/11 (火): 1月JOLTS雇用動態調査
03/12 (水): 米2月消費者物価指数
03/13 (木): 米2月卸売物価指数
03/14 (金): 米3月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2025年3月第3週
03/17 (月): 米2月小売売上高
03/18 (火): 日銀金融政策決定会合(~03/19 19日に会見予定)
03/18 (火): FOMC(~03/19 日本時間20日早朝にパウエル議長会見予定) 
03/18 (火): 米2月住宅着工件数
03/18 (火): 米2月鉱工業生産
03/20 (木): 春分の日 日本休場
03/20 (木): 英国金融政策委員会
03/20 (木): 米3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
03/20 (木): 米2月中古住宅販売件数
03/21 (金): 日本2月全国消費者物価指数

2025年3月第4週
03/24 (月): 欧米3月PMI 速報値
03/25 (火): 米2月新築住宅販売件数
03/25 (火): 米3月消費者信頼感指数
03/26 (水): 米2月耐久財受注 速報値
03/27 (木): 配当・株主優待 権利付き最終日
03/27 (木): 米実質GDP(確報値) Q4
03/28 (金): 日本3月東京都区部消費者物価指数 速報値
03/28 (金): 米2月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

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