22/11/29 (火) 「再び気になる28000円」引け後情報
再び気になる28000円
月曜日の米国株は主要三指数が総じて軟調だった一方、中国のゼロコロナ策に関連した抗議の様子が欧米でも報じられ気になる中で、中国企業などで構成されるNASDAQ Golden Dragon China指数は上昇していたりと、ややちぐはぐな動きが陰でみえた米国市場でした。
そんな中、日経平均株価は昨日維持していた28000円を下回って始まり、朝はそこから27900円をわずかに下回るところまで下げ幅を広げる動きとなりました。そこからは下げ渋り28000円まで戻ったあとはこの水準で揉み合う動きとなりました。
中国の動きが気になる中で、10時半頃にスタートした上海総合指数や香港ハンセン指数などは大きく上昇しました。
TOPIXに関しては同じく節目の2000ポイントを下回り、こちらに関しては高値としても1996ポイント手前で止まり、そのまま下回ったところで今日は引ける形になりました。
一方でマザーズは今日も相対的に堅調で、同じく節目の800ポイントを下回りスタートするも、朝のうちに800ポイントに復帰した後はこれを維持し、プラス圏での動きが中心となって動く形となりました。
どうなる12月新興株
昨日、今日と新規承認がなく、ほぼ出揃った今年の12月IPOについて先週金曜日時点で26社あります。
日程としては来週12月5日~12月9日は予定されていませんが、12月13日からは27日まで毎営業日1社以上上場が予定されています。
ここ数日は堅調さが目立っているマザーズ指数、東証グロース指数ですが、このIPOラッシュをうまく消化できるかどうかに注目しています。
昨年は32銘柄もあり、資産の分散が懸念された中で12月に入る前からマザーズ指数は11月下旬から軟調となっていました。ただ去年のこの時期にはパウエル議長が上院の議会証言で量的緩和の縮小に関するタカ派的な発言が出てマーケットが反応していた時期ですので、その影響もやや考慮しておきたいところです。
今年に関してはその11月下旬を好調に動きましたが、今後の経済統計などで相場が崩れたりしないかしっかりと見ておく必要がありそうで、特に今年のIPOラッシュが始まる12月13日は米国のCPI発表の日でもあり、FOMC開催初日でもあります。
また先程述べた通り来週に関しては上場予定がないものの、明日、明後日はグロース市場に1社ずつ上場が予定されています。IPOラッシュの前哨戦というわけではありませんが、最近グロース市場で売買代金が非常に大きい直近IPOが共に勢い付くのか、それともそこから資金が流れてしまうのかなども明日以降注目しながら見ておきたいと思います。
明日の注目ポイント
最近は材料がやや少なかった中、明日の夜は色々と予定があります。
まずは金曜日の米雇用統計に先駆けて、ADPの雇用統計の発表があります。また10月のJOLTS雇用動態調査の発表もあり、労働需給に関する統計が出てきます。
他にもFOMC2週前ということでベージュブックの公表があります。
また明日の深夜はパウエル議長の発言も予定されているため、FOMC2週前のブラックアウト期間入り直前という中でどのような発言があるか注目です。
指数・今後の重要イベント
11/29 終値
日経平均株価:28027.84 (-0.48%)
TOPIX : 1992.97 (-0.57%)
マザーズ : 803.32 (+0.26%)
東証プライム市場指数 :1025.50 (-0.56%)
東証スタンダード市場指数 :1022.93 (-0.40%)
東証グロース市場指数 :1021.10 (+0.25%)
スタンダード市場トップ20: 996.88 (-0.85%)
グロース市場コア : 975.52 (+0.29%)
東証プライム 売買代金:27238億円
イベント
2022年11月第5週/12月第1週
11/30 (水):米11月ADP雇用統計
11/30 (水):ベージュブック公表
12/1 (木):米10月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/1 (木):米11月ISM製造業景気指数
12/2 (金):米11月雇用統計
2022年12月第2週 (メジャーSQ週)
12/5 (月):米11月ISM非製造業景気指数
12/9 (金):米11月卸売物価指数
12/9 (金):米12月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値
2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会
2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計
2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値