22/12/14 (水) 「今度は明日未明のFOMC」引け後情報
今度は明日未明のFOMC
火曜日の米国市場では注目のCPIを通過し、発表直後の米国株主要指数先物は急上昇し、実際の市場でも大きく上昇して始まりました。ただ、今夜の米国市場の場中(日本時間では明日の未明)にFOMCの結果が出るということもあり、積極的に買いが続くという展開にはならず、上げ幅を縮めていきました。
今日の日本の市場は日経平均株価は28000円をやや上回ってスタートするも、開始直後はやはり警戒感の中にあるような動きで、安いところでは28000円をわずかに下回りましたが、そこからすぐに切り返すと上げ幅をそのまま広げていく動きが後場の序盤にかけて続きました。28200円手前まで上げると、そこからは膠着感が出る形となりましたが、大引けまで高値圏をキープして終えました。
TOPIXも値動きの仕方としてはほぼ同じで、本日のほぼ高値をつけて終えました。
マザーズ指数はプラス圏内の約790ポイントから約793ポイントの狭い範囲の中の上下が目立ちましたが大引け前はやはり膠着感が出ました。
東証プライムの値上がり数は全体の7割弱と堅調でしたが、売買代金は2兆5千億弱となっており、CPI発表後でありながらもFOMCを前にしているため売買代金は大きくなりませんでした。
11月FOMCが終わってからの長期金利
まず11月のFOMC時のnoteを貼っておきます。(そういえば日本ではこの日は祝日でしたね……)
この時は米国債券10年債利回りが4.15%くらいで、その後4.2%を越えた辺りがピークとなり、下落が進みました。11月10日発表のCPI発表時は3.8%台まで低下。PPIも予想を下回ると3.7%を一時下回り、その後はFed高官のタカ派発言などで下落が一旦落ち着き、再び3.8%台を上回ることもありました。
その後この一度は下げ止まった3.7%を下回ったきっかけとなったのは、注目されたパウエル議長のブルッキングス研究所での講演を終えたことで、警戒感していたほどのタカ派発言が出なかったことの安心感から下がったのかもしれませんが、ここで3.5%台となりました。
そして予想よりも強い雇用統計があったり、昨日の予想を下回るCPIが出たりで上下した結果、現在は3.5%をやや下回った水準にいます。
やはりFOMCの結果で気になるのは来年の金利見通しで、ドットチャートなどが掲載されているSummary of Economic Projectionsの中身などですが、もう一つはやはりパウエル議長の会見での発言で、最近の長期金利の低下などに対しコメントが出たりしないかということです。同じような警戒感を持ちながらも無事通過した先月末のパウエル議長の講演などの前例もありますが、そこからさらに低下している長期金利の動きを見ての牽制などが無いか、あったとしてマーケットがどう反応するかなども注目点に思います。
明日の注目ポイント
やはり明日未明のFOMC後のパウエル議長の会見と公表されるSEPの内容に注目が集まります。
明日の夜にもアメリカでは様々な統計が出るほか、ECB理事会や英国金融政策委員会など欧州の方でもイベントがあり、明日の夜以降も来週の日銀金融政策決定会合にむけて為替の動きをチェックしたいところでもあります。
指数・今後の重要イベント
12/14 終値
日経平均株価:28156.21 (+0.72%)
TOPIX : 1977.42 (+0.60%)
マザーズ : 791.51 (+0.77%)
東証プライム市場指数 :1017.51 (+0.60%)
東証スタンダード市場指数 :1016.09 (+0.34%)
東証グロース市場指数 :1002.93 (+0.70%)
スタンダード市場トップ20: 991.82 (+0.30%)
グロース市場コア : 954.21 (+1.00%)
東証プライム 売買代金:24917億円
イベント
2022年12月第3週
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値
2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会
2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計
2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値