22/12/01 (木) 「伸び悩み」引け後情報
伸び悩み
水曜日の米国株市場は主要三指数がパウエル議長講演をきっかけに大きく上昇しました。
日本の市場も日経平均株価やTOPIX、マザーズ指数なども大きく上昇してのスタートとなりました。日経平均株価は朝の早いうちに高値として28423円と500円弱の上昇をみせ、TOPIXも節目の2000ポイントを回復しましたがその後は伸び悩み、マザーズ指数も昨日の下落で下回った800ポイントを回復し813ポイントまで高値としてつけたものの、同じように上げ幅を縮める動きとなりました。
その後は値幅が小さくなり、指数があまり動かない状況が後場も続くことになり、大引けでは日経平均とTOPIXは安値引けとなりました。日経平均は0.92%の上昇で28226.08円となったものの、TOPIXは0.04%の上昇でほぼ変わらずとなりました。マザーズ指数は伸び悩んだとはいえ、そもそもの朝の上げ幅が大きかったこともあって1.63%高となりました。
週間の動き
まず今日の東証プライムの値上がり・値下がり数をみると、全体の33%が上昇した一方で62%が下落しており、業種別指数も33業種中半分以下の14業種が上昇となり、1%以上の下落となった業種が7業種あったりと、米国株の上昇を見たあとだと予想外な動きでした。
まだ木曜日ですが、先週末とで比較すると日経平均株価は昨日まで3営業日連続で下げていたこともありわずかに下回っている状況ですが、TOPIXは今日の上げ幅をほぼ消してしまったため1.6%下回っており、東証の業種別指数をみると33業種中先週末比較で上昇しているのは海運業と空運業の2業種だけとなっています。
上げ下げのまちまち感が非常に強く、どういった銘柄を中心に買いが入っているのかを今一度確かめたいような内容に思えます。
東証プライムの売買代金をみると3兆1404億円となって3兆円を越えたものの、前場が1兆7374億円だったことから、後場がそれからすると少なくなっていることが分かります。
どちらかというと不思議なのはパウエル議長の発言だけであれだけ一気に上昇した米国株の方にも思えますが、それにしてもそれをみてもそこまでの元気が無かった日本。日本にあった気掛かりな材料としては為替の動きで、ドル円は場中にも136円台になり、夕方には136円前半となって1日の中で3円以上円高方向に動いています。最近の企業の想定為替レートは平均が135円となっているという話もあり、(もしかすると円安をネガティブに受ける企業がリスクを想定して高めに設定している例が多いという面もあるかもしれませんが)企業業績としては急速な円高への転換が与える影響も気になるところです。
明日の注目ポイント
米国に比べて日本は大人しい動きだったといえそうですが、動きの違いがはっきりとしているだけに、それぞれが今日の米PCEや明日の米雇用統計をどのように想定し、どの程度の大きさで反応するのかが掴みづらいように思えます。
今週を終えると再来週のCPIやFOMCを気にする週を迎えます。12月相場、色々あった一年ですが元気に終えてほしいものです。
指数・今後の重要イベント
12/01 終値
日経平均株価:28226.08 (+0.92%)
TOPIX : 1986.46 (+0.04%)
マザーズ : 806.44 (-1.22%)
東証プライム市場指数 :1022.18 (+0.05%)
東証スタンダード市場指数 :1016.62 (+0.08%)
東証グロース市場指数 :1025.02 (+1.61%)
スタンダード市場トップ20: 988.26 (+0.42%)
グロース市場コア : 986.24 (+2.45%)
東証プライム 売買代金:31404億円
イベント
2022年11月第5週/12月第1週
12/1 (木):米10月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/1 (木):米11月ISM製造業景気指数
12/2 (金):米11月雇用統計
2022年12月第2週 (メジャーSQ週)
12/5 (月):米11月ISM非製造業景気指数
12/9 (金):米11月卸売物価指数
12/9 (金):米12月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値
2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会
2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計
2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値