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24/11/07 (木)「トランプ勝利で米主要株価指数の最高値更新」寄り前情報

要点まとめ

  • 米大統領選ではトランプ氏勝利

  • 米国株は急騰、主要三指数は揃って過去最高値を更新

  • 小型株指数も特に上昇が大きく、年初来高値更新

  • 欧州株は関税強化や米中関係悪化を警戒してか軟調


トランプ勝利で米主要株価指数の最高値更新

米国株主要三指数の値動き:

米大統領選の投開票のおこなわれた火曜日から一夜経ち、トランプ氏がハリス氏に勝利したことが確定📌したことで、取引開始前から米国の株価先物は急騰。
実際の取引時間でも同様に急騰し、主要三指数(NYダウ・S&P500・NASDAQ総合)は揃って過去最高値を更新しました📌

前日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。

-- トランプ氏勝利 --

(前日挙げた注目点:米大統領選)

火曜日に投開票がおこなわれた大注目の米大統領選挙では、事前に世論調査に基づく接戦予想を覆し、激戦州で開票速報はトランプ氏優位が継続する形で進行。そのまま勝利が確定する流れとなりました。

ほぼ確定状態だったとはいえまだ大統領選勝利に必要な選挙人271人の確保を前に、FOXの勝利確実視の報道が出た段階で勝利宣言をしたトランプ氏でしたが、その後に正式に勝利が決定。ハリス氏も敗北宣言をおこなっています。

議会選挙でも上院での共和党の過半数奪還が決まり、下院でも共和党過半数確保ともなれば、2016年の選挙選と同様にトランプ氏が掲げる政策の実行がしやすい議会が構成されます。
トランプ氏の政策のうち、減税策の影響を好感する株式市場は先物の時点でかなり好調な値動き。
特に"オールドエコノミー"とされる分野の企業が多いNYダウの上昇が目立つ展開📌📌となりました。
小型株指数のラッセル2000も特に上昇が大きく、5.8%高となってこちらも10月16日以来となる年初来高値を更新📌

もちろんS&P500やNASDAQ総合も大きく上昇。
ハイテク株の上昇も目立っていましたが、その中でも特にトランプ支持を表明し、選挙資金集めやSNSでの発信なども積極的だったイーロン・マスク氏の影響もあってか、Teslaが14%高の急騰となりました。

一方、減税策による景気の支えの影響や、減税策や不法移民対策などがインフレ再加速要因になるとの見方もあるなか、米長期金利(10年物国債利回り)は急騰。
4.5%の手前で上値が重い動きとはなっていますが、4.3%前後の水準からは大きく変化しました。


S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中8業種上昇となりました。

上昇が特に大きかったのが金融セクター。
トランプ氏勝利により景気の支え、株高、規制緩和期待などが特に大きいセクターとなった様子。
"オールドエコノミー"という概念に近い資本財なども堅調。
一方で金利高が負担になる不動産は軟調
生活必需品セクターや公益事業、ヘルスケアなどディフェンシブセクターは上昇の流れに乗れず📌

その他の主な動き:

-- その他指数 --

VIX(ボラティリティ・インデックス)は大幅に低下し、10月に入ってから継続して続いていた20ポイント前後の推移から大きく割り込んで16ポイントくらいに。

-- 欧州株 --

欧州株は総じて軟調📌📌
関税強化の影響を受けることへの懸念が広がったような形に。
特に欧州は中国景気への依存度も高い中、流れとしては前日にトランプ氏勝利を嫌気した香港ハンセンや上海総合と同じ流れとなりました。

-- 為替(ドル円) --

ドル円は154円台前半~半ばで推移。
昨日の日中からは大幅には変化せず。


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
①大統領選の織り込み整理
②決算の影響

の2つを挙げます。

昨日の時点で既にトランプ氏勝利の織り込みは進みました。
為替の水準は大引け時の154円割れとなっていたところよりはやや円安ですが、大きくは変化せず。
株高基調が継続するのか、それとも欧州が軟調だったように、ある程度のメリット・デメリットを整理しようと考えるのか……
特に注目したいのは日経平均株価が40,000円の節目とどう向き合うのかということ。明日はSQ算出日であり、ミニ先物・オプションの整理も必要な状況とあって、投機的な動きにも拍車がかかる一日です。

もう一つの注目は継続する決算。
日経平均に関わるところでいえば、Arm Holdingsが今朝の米取引時間終了後に決算発表をしましたが、時間外では下落で反応。
SBGの株価反応にも注目。

-- 今晩の米国市場 --

株高の継続が続くのかどうかは米国に関しても注目したい点。
ただし、今度は視点がFOMC(連邦公開市場委員会)に集まることに。
まだ新大統領が就任したわけではないという状況では踏み込みまくった発言がパウエル議長から出るとは思えませんが、長い目ではトランプ氏とFRBの関係性は大きく注目されるテーマとなります。


今朝の注目ニュース

MSCI定期見直しではフジクラが採用、8銘柄が除外とのこと。


今日の小言

(相場に関係ある話・ない話をテキトーにつぶやく場)

一気に寒くなり過ぎでは?
まだ11月に入ったばかりですが、なるべく長く飾っておきたいという気持ちがあってクリスマスツリーをもう室内に置き始めました。


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 43,729.93 ( +3.57% )
S&P 500 : 5,929.04 ( +2.52% )
NASDAQ: 18,983.46 ( +2.95% )


イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2024年11月第2週(SQ週)
11/06 (水): FOMC(~11/07 日本時間08日早朝にパウエル議長会見予定) 
11/07 (木): 日本9月分毎月勤労統計調査 速報
11/07 (木): 英国金融政策委員会
11/08 (金): 米11月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
11/08 (金): 日本9月分家計調査
11/08 (金): 日銀公表 9月消費活動指数

2024年11月第3週
11/11 (月): 景気ウォッチャー調査 10月調査
11/13 (水): 米10月消費者物価指数
11/14 (木): 米10月卸売物価指数
11/15 (金): 米10月小売売上高
11/15 (金): 米10月鉱工業生産

2024年11月第4週
11/19 (火): 米10月住宅着工件数
11/21 (木): 米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
11/21 (木): 米10月中古住宅販売件数
11/22 (金): 日本10月全国消費者物価指数
11/22 (金): 欧米11月PMI 速報値

2024年11月第5週
11/26 (火): 米10月新築住宅販売件数
11/27 (水): 米10月耐久財受注 速報値
11/27 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
11/27 (水): 米10月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
11/27 (水): FOMC議事要旨公表
11/27 (水): 米実質GDP(改定値) Q3
11/27 (水): 米11月消費者信頼感指数
11/28 (木): サンクスギビングデー 米休場
11/29 (金): サンクスギビングデー翌日 米短縮取引
11/29 (金): 日本11月東京都区部消費者物価指数 速報値

2024年12月第1週
12/02 (月): 米11月ISM製造業景気指数
12/03 (火): 10月JOLTS雇用動態調査
12/04 (水): 米11月ADP雇用統計
12/04 (水): 米11月ISM非製造業景気指数
12/04 (水): ベージュブック公表
12/06 (金): 日本10月分毎月勤労統計調査 速報
12/06 (金): 米11月雇用統計
12/06 (金): 米12月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
12/06 (金): 日本10月分家計調査
12/06 (金): 日銀公表 10月消費活動指数

2024年12月第2週(メジャーSQ週)
12/09 (火): 景気ウォッチャー調査 11月調査
12/11 (水): 米11月消費者物価指数
12/12 (木): 米11月卸売物価指数
12/12 (木): ECB理事会
12/13 (金): 日銀短観 12月調査 概要及び要旨

2024年12月第3週
12/17 (火): 米11月小売売上高
12/17 (火): 米11月鉱工業生産
12/17 (火): FOMC(~12/18 日本時間19日早朝にパウエル議長会見予定) 
12/18 (水): 米11月住宅着工件数
12/18 (水): 日銀金融政策決定会合(~12/19 19日に会見予定)
12/19 (木): 米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
12/19 (木): 米11月中古住宅販売件数
12/19 (木): 英国金融政策委員会
12/19 (木): 米実質GDP(確報値) Q3
12/20 (金): 日本11月全国消費者物価指数
12/20 (金): 米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2024年12月第4週
12/24 (火): 米12月消費者信頼感指数
12/24 (火): 米11月耐久財受注 速報値
12/24 (火): 米11月新築住宅販売件数
12/24 (火): クリスマスイブ 米短縮取引
12/25 (水): クリスマス 米休場
12/26 (木): 配当・株主優待 権利付き最終日
12/26 (木): 年内最終受け渡し日
12/27 (金): 日本12月東京都区部消費者物価指数 速報値

2024年12月第5週
12/31 (火): 大晦日 日本休場

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