(6/28 18:00分)「27000円の攻防」引け後情報
27000円の攻防
月曜日の米国株は主要三指数ともに下落しました。これを受けた状態での今日の日本株でしたが、朝の寄り付きでは始値として前日終値よりも日経平均株価は100円弱の下落でのスタートとなりました。この朝の時間が今日の安値となり、すぐに26900円台になると、そこからジリジリと上げ幅を広げていく動きとなりました。10時手前から10時半頃にかけて27000円を試す動きとなり、一時27010円までつけたものの、そこから米国株先物がやや軟調になったり、中国株が安く始まったことなどもあってか再び27000円を割り込む展開となると、一気に上げ幅を縮めていき、マイナス圏に沈む急な動きをみせました。
ただ午後になると再び朝と同じように26900円をすぐにつけて、そこからジリジリと上げ幅を広げていき、また今日が6月の権利付き最終日ということもあってか、大引けは上昇、ほぼ高値引けとなり27049.47円となりました。
終値として27000円台をつけるのはアメリカのCPI発表後に大きく下落した月曜日(6月13日)の前日となる6月10日金曜日以来となります。
業種として最も上昇したのは鉱業でした。鉱業という業種は銘柄数が少なく、その中でも2番手の時価総額の石油資源開発と1番手のINPEXには10倍以上の差があるため、INPEXの動きが大変強く反映された指数となりますが、決算期が12月期であるINPEXにとって今日は中間配当の権利付き最終日であったという事情もあります。
一方で下落していた業種は空運業のみとなっていました。日経平均は4日連続の上昇となりましたが、空運業は3日連続での指数の下落となっています。
支え役
明日、明後日で6月も終了となります。四半期の区切りということもあり、今後の需給が気になるところです。
そんな中、来月末からは決算ラッシュのスタートがあります。
ここまでは自社株買いなどがあってか、投資主体別売買動向をみても事業法人の買い越し額が毎週多かったりと買い支えられている印象がありますが、5月から特に買い越し額が大きくなっている中で次の決算ピークとなる8月周辺で動きがどうなるかに注目しておきたいですね。
明日の注目ポイント
明後日木曜日はアメリカ5月の個人所得・個人支出・PCEデフレーターの発表があります。物価に関する指数としてPCEデフレーターは特に気になるところです。その前日となる明日の夜のアメリカ株はどういった備え方をするのかに注目しており、前々日となる今日の夜の動きやその後の先物の動きもしっかりと把握しておきたいと思います。
指数・今後の重要イベント
6/28 終値
日経平均株価:27049.47 (+0.66%)
TOPIX:1907.38 (+1.06%)
マザーズ:677.37 (+0.49%)
スタンダード市場TOP20:925.69 (+0.66%)
グロース市場Core:780.33 (+0.60%)
イベント
6/30 (木):米5月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
7/4 (月):インディペンデンスデー 米休場
7/7 (木):TOPIX浮動株比率の定期見直し公表日(実施日は7月最終営業日)
7/8 (金):米6月雇用統計
7/10 (日):参議院選挙 投開票日(6月22日公示)
7/13 (水):米6月CPI(消費者物価指数)
7/15 (金):米6月小売売上高
7/18 (月):海の日 日本休場
7/20 (木):日銀金融政策決定会合(~7/21 21日に黒田会見予定)
7/21 (金):ECB理事会
7/26 (火):FOMC(~7/27 日本時間28日早朝にパウエル議長会見予定)
7/27 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?