見出し画像

22/12/09 (金)「金利もNASDAQも上昇」寄り前情報

長期金利と原油価格低下

今週の米国市場では米長期金利(10年債利回り)は月曜日に上昇するも、火曜日、水曜日は下落方向しました。それに対し今年はここまで金利が低下する局面では上昇することが多かったNASDAQが最近はこの動きにあまり連動せず、金利が上げ下げしながらも金曜日から4日続落となっていました。
それだけ金利低下の意味合いとして「金融引き締めの将来的な緩和の可能性」というポジティブ面でなく「将来の景気減速の可能性」というネガティブ面を見る流れがチラついているのかもしれません。
そんな中、木曜日の市場では長期金利は上昇。これに対し主要三指数は揃って上昇し、NASDAQ、S&P500は約1週間ぶりの上昇となりました。NASDAQは1%を越え、フィラデルフィア半導体指数は2%を越える上昇になるなど、それなりの大きな上昇でありつつも、この日の高値圏に至ったのは取引時間序盤で、そこからは上値が重くなり、高値圏付近での揉み合いがみられたような印象です。

S&P500業種別指数は11業種中9業種上昇となり、半導体関連が大きく上昇した情報技術のセクターが上昇率1位、一般消費財が2位となっており、ここ数日下落の大きかった2セクターが上位にきました。ただ同じく最近下落していたコミュニケーション・サービスのセクターでは、時価総額の大きいAlphabet、T-Mobile USなどの下落があってか、2セクターしかない下落セクターの1つになっていました。もう一つの下落はエネルギーセクターで、12月に入ってから全営業日で下落している状況です。

今日の注目ポイント

日本の市場に関しては今日が12月の第2週金曜日ということで、メジャーSQ算出日となります。寄り付き後やその後の指数の動きをやや気にして見てみたいところです。
今晩はアメリカではPPIミシガン大の消費者信頼感指数や期待インフレ率の速報値の発表があります。FOMCが来週に控える上、今回はCPIよりも先にPPIが発表されるため、物価指標として注目されそうです。
来週に入るとイベントが立て続き、日本ではIPOラッシュも始まります。例年では米国市場ではやや閑散が進むクリスマス週にむけて、特に正念場の2週間となりそうです。


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30  :33781.48 (+0.55%)
S&P 500 : 3963.51 (+0.75%)
NASDAQ:11082.00 (+1.13%)

イベント
2022年12月第2週 (メジャーSQ週)

12/9 (金):米11月卸売物価指数
12/9 (金):米12月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値

2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会

2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計

2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

いいなと思ったら応援しよう!