
プラグイン入りMinecraftマルチサーバを立てる【SpigotMC】
Spigotを利用してMinecraftのマルチサーバを立てる方法の備忘録。
環境
Javaがインストールされていること(既にMinecraftをプレイするために入れていると思いますが…)
OS : Windows
Spigotのビルド
SpigotはDMCA(著作権)の問題でjarファイルを直接ダウンロードすることができないため、BuildToolsを使用して自前でjarファイルをビルドする必要があります。
BuildToolsのダウンロード
以下のページからBuildToolsをダウンロードします。

赤枠のBuildTools.jarをクリックしてダウンロードします。
新しいフォルダを作成してBuildTools.jarをその中に移動する。
(いくつかファイルが生成されるので新しいフォルダを作るのを推奨します)
BuildToolsの実行
BuildTools.jarを配置したフォルダでGit Bashを開く。Git Bashが無い場合はコマンドプロンプトを開く。
コマンドプロンプトから実施すると初めにGit for Windowsのダウンロードするので、Git Bashがあるなら最初から使用するのがおすすめ。
Minecraftのバージョンを指定してBuildTools.jarを実行する。
最新バージョン
java -jar BuildTools.jar
バージョンを指定する場合
java -jar BuildTools.jar --rev 1.21.4
spigot-1.x.x.jarというファイルが生成されます。
Spigotの起動
起動や停止の方法は公式のMinecraftサーバと同じです。
まず、サーバ用のフォルダを作成し、spigot-1.x.x.jarを移動します。
このフォルダにはワールドデータやその他のサーバファイルが生成されます。
Minecraftサーバをレンタルサーバに立てる場合は、同様にディレクトリを作成してspigot-1.x.x.jarを配置してください。
以下のコマンドを実行して一度サーバを起動する。
Windows上であればjarファイルをダブルクリックでもOK
java -server -jar spigot-1.x.x.jar nogui
最初はサーバは起動されず、いくつかのファイルが生成されて終了します。
server.properties
Minecraftサーバの各種プロパティを設定できます。
主に変更する個所を抜粋して紹介。
# 難易度 peaseful, easy, normal, hard
difficulty=easy
# ゲームモード survival, creative, adventure, spectator
gamemode=survival
# ハードコアモード プレイヤーが死亡するとスペクテイターモードになる true, false
hardcore=false
# ワールドシード値
level-seed=
# ワールド生成タイプ default, flat, largeBiomes, amplified, buffet ?
level-type=minecraft\:normal
# マルチプレイのサーバー一覧に表示される名前
motd=A Minecraft Server
# サーバーポート
server-port=25565
# ホワイトリスト形式 true, false
white-list=false
eula.txt
メモ帳などで開きeula=falseをeula=trueに書き換えて保存します。
これでサーバが起動できるようになります。
各ファイルの設定が完了したら、再度サーバを起動します。
java -server -jar spigot-1.x.x.jar nogui
[23:26:47] [Server thread/INFO]: Preparing start region for dimension minecraft:overworld
[23:26:47] [Worker-Main-4/INFO]: Preparing spawn area: 2%
[23:26:47] [Worker-Main-14/INFO]: Preparing spawn area: 4%
[23:26:48] [Worker-Main-14/INFO]: Preparing spawn area: 18%
[23:26:48] [Worker-Main-15/INFO]: Preparing spawn area: 20%
[23:26:49] [Worker-Main-7/INFO]: Preparing spawn area: 51%
[23:26:49] [Server thread/INFO]: Time elapsed: 2559 ms
[23:26:49] [Server thread/INFO]: Preparing start region for dimension minecraft:the_nether
[23:26:49] [Worker-Main-10/INFO]: Preparing spawn area: 2%
[23:26:50] [Worker-Main-8/INFO]: Preparing spawn area: 18%
[23:26:50] [Worker-Main-4/INFO]: Preparing spawn area: 51%
[23:26:51] [Server thread/INFO]: Time elapsed: 1250 ms
[23:26:51] [Server thread/INFO]: Preparing start region for dimension minecraft:the_end
[23:26:51] [Worker-Main-5/INFO]: Preparing spawn area: 2%
[23:26:51] [Server thread/INFO]: Time elapsed: 264 ms
[23:26:51] [Server thread/INFO]: Done (14.100s)! For help, type "help"
>
こんな感じのコンソールが表示されればサーバの起動は完了です。
Spigotの停止
コンソールにstopコマンドを入力してサーバを停止する。
>stop
サーバへ接続
サーバを起動した状態でMinecraftのゲームを起動する。
Minecraftを起動してマルチプレイを選択

サーバーを追加をクリック

サーバー名とサーバーアドレスを入力して完了
サーバー名
サーバーを選ぶときに表示される名前
サーバ側で設定した名前と一致する必要はないため
自分で分かりやすい名前をつけるサーバーアドレス
ローカルで立てた場合は localhost:25565

追加したサーバーを選択して「サーバーに接続」をクリック

ログイン完了!

プラグインを入れる
Spigotはさまざまなプラグインを入れることができます。
ここでは、チャットのローマ字入力を漢字変換してくれるプラグインを入れてみます。
jarファイルのダウンロード
LunaChatのページへアクセスしてjarファイルをダウンロードします。
https://www.spigotmc.org/resources/lunachat.82293/

プラグインの読み込み
spigot-1.x.x.jarファイルがあるフォルダを開くとpluginsという名前のフォルダがあるのでその中にダウンロードしてきたjarファイルを置きます。
サーバを再起動して以下のようなログが出力されればプラグインの読み込みは成功しています。
[00:16:55] [Server thread/INFO]: [LunaChat] Enabling LunaChat v3.0.16
サーバにログインしてプラグインの機能が使えていれば完了です。
