【図解】開発プロジェクトの関係者図解 - CTOとは?プロダクトマネージャーとは?
技術に詳しくない経営者向けに、システムを開発するプロジェクト内の役割を解説します。
こちらで解説しているプロダクトオーナーやマネージャーの役割の定義は一般的なものを少しカスタマイズして、プロダクト作りや技術に詳しくないが構想を実現したいと考えている経営者向けのものです。※追記 2021/06/11※
システム開発プロジェクトとその関係者の図
CTOとは?
CTO(シーティーオー)とは、Chief Technology Officer(チーフ・テクノロジー・オフィサー)の略で、「最高技術責任者」のことです。
CTOは経営リソースや技術資産や技術負債を活用し、技術に投資をすることで事業成果の成果を出し、経営リソースや技術資産を増やし技術負債を返すという経営のサイクルを回すお仕事です
プロダクト・オーナーとは?
誰がお客さんなのかターゲットを絞りこみ、お客さんのどの課題に応えるのかを決めるお仕事です。
事業を成功させるためには、誰が顧客なのか、どういうことを顧客は求めているのか仮説を洗い出して、検証をする必要があります。
プロダクトの開発はコストも時間もかかるので、可能な限り仮説の検証をプロダクトを作らずに行うことが大事です。
検証をしていない仮説をもとにプロダクトの開発をするのは避けましょう。可能な限り外部のサービスや人力を活用して、事前に仮説を検証しましょう。どのようにハックしたらプロダクトを開発をせずに、仮説を検証できるのかが、CTOが一番貢献すべきところです。
「何を作りたいのか」ではなく、まず「何を検証したいのか」を明確にして、CTOに相談してプロダクトを作らずにテストマーケでそれを検証しましょう。
プロダクト・マネージャーとは?
プロダクト・オーナーが描く世界観を実現するために必要なことを、具体的に描き、さらにどの順番で作っていくか優先順位をつけるお仕事です。
顧客をより深く理解するために仮説を建て、プロダクトをリリースしてそれを検証していき、顧客が求めていることを特定しきます。
事業開発や営業やカスタマーサポートからの要望に耳を傾け顧客の理解を深めながらも、プロジェクト開発リソースの制限の中で、実現することに徹底的に優先順位をつけていきます。
プロジェクト・マネージャーとは?
必要な成果物と作業手順を明確にして作業の指示を行い作業の進捗を確認するお仕事です。小規模なプロジェクトであれば、プロダクト・マネージャーもしくはシステムエンジニアが兼任することが多いです。
システム開発の作業管理は、他の事務的なお仕事のタスク管理とは勘所が違います。営業畑の人がシステム開発のマネージメントをすると確実にプロジェクトが壊れます。システムのことをよく理解している人がちゃんとマネージメントする必要があります。
システム・エンジニアとは?
システム全体の仕様を定める要件定義や基本設計や詳細設計などシステムの設計図を作るお仕事です。システムづくりにでは、プログラミングよりも、要件定義や基本設計をするシステムエンジニアリングのお仕事のほうが重要で難易度も高いです。大多数のプログラマーはシステムエンジニアリングができないので要注意です。
バックエンド・エンジニアとは?
システムの根幹を作るお仕事です。Webシステム開発において、いわゆるプログラマーと言った場合には、こちらのバックエンドエンジニアのお仕事を指します。バックエンドができないUIなどしか担当できないエンジニアは一般的には「フロントエンドエンジニア」という別なお仕事になります。
フロントエンドエンジニアとは?
主にシステムのUI(ユーザーインターフェース)を作るお仕事です。予算の限られている新規事業やスタートアップなどは、フロントエンジニアは必ずしも必要ではありません。デザインや動きにこだわると工数が増えますので、既存のユーザーインタフェースのライブラリを活用して、バックエンドエンジニア自身にUIをサクサクと作ってもらいましょう。