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オーストラリア中古車輸入奮闘記

こんにちは、Ryoです.
私は2024年2月よりオーストラリアのシドニー工科大学大学院へ留学をしています.
詳しい背景は以前の記事を参考にしてください.

今回は、シドニー留学にあたって日本から中古車の輸入をしたのでその知見をまとめたいと思います.
シドニーへ日本の車を輸送しようと考えている方は参考にしていただければと思います.
注)2023年11月から2024年2月にかけて実施したので、細かいレギュレーションが変わっている可能性もあります.あらかじめご了承の上、細かい仕様に関しては専門家や公式サイトを参考にしてください




1.日本から輸入した経緯

そもそも、どうしてわざわざ日本から輸入することにしたのかということからですが、
私は日本にいる時から地方都市で生活をしていたため、通勤や普段の生活に車を使用していました.
加えて、趣味でサーフィンをしていたという事情もあったため、サーフボードやウェットスーツを持って海に行くには、車は必需品でした.

そうした背景もあり、シドニーでもサーフィンをするために車は必要だと思っていました.

では、なぜわざわざ日本から輸入するに至ったかですが、大きく以下の三つの理由からでした.

①日本からの輸送量込みでも値段がそこまで変わらない
オーストラリアの中古車は値段が高く、安く車を見つけることができても20年前の年式であったり、走行距離が10万キロを超えているものが多いため、日本で同レベルの車を買うよりもはるかに高いです.
参考までに、オーストラリアの中古車販売サイトをご覧いただくとわかると思います.

特に、自分が考えていた車は、2017年以降の年式で5万キロ以下であり、サーフボードが詰める縦長の車で、比較的安全機能に優れているものであったため、2024年現在で調べても13000ドル以上することがわかります.
具体的な例でいうと、プリウスαやSUVなどの車種を探していました.

安全機能などは、慣れないオーストラリアでの運転で余計な気苦労を背負いたくなかったのと、サーフィンの関係で長距離運転などもすることを視野に入れていたため、2017年式以降であれば標準装備でついているものが多いという意味合いで選んでいました.

ここで、同様の条件で日本の車の中古車価格を調べると以下のようになります.(1例としてGoo-netを使用します)

車種を選ばなければ最低40万円程度から購入可能であることがわかります.
実際、自分が買おうとしていたタイプの車も、オーストラリアと日本で100万円程度の差があったため、輸送費や関税などが100万円以内であれば、費用的に釣り合いが取れると考えました.
(煩雑にならないように1ドル=100円で計算しています)


②オーストラリアで車を購入する際の選別が困難
実際にオーストラリアに住み始める前に、オーストラリアの中古車市場を把握することは困難でした.私は友人がシドニーに住んでいたので、ある程度事情を聞いていましたが、その友人も過去に2回車を乗り換えているらしく、その理由としてよくわからない中古の車を購入してしまい、のちに知り合った自動車整備で働いている友人から危険だと言われたからだそうです.
もちろん、オーストラリアでも良質な中古車を手に入れることは可能だと思いますが、初見でそれを引き当てることは難しそうだと感じた上に、英語力もまだ完全ではない状態でこなすべきではないと判断しました.


③日本の整備済みで購入したかった
最後に、これは主にメンタル的な部分ですが、日本の整備会社で整備された車に乗りたかったという点があります.
②と同様に、信頼できる整備士がいれば別ですが、シドニーでいきなりいい整備士に面倒を見てもらえる確率よりも、日本で整備された車を送るほうが高確率できちんと整備がされていると判断しました.

上記の理由から、日本から購入して送ることを決めました.


2.輸入手続き

続いて、輸入における具体的な手続きですが、私は輸入代行サービスを使用しました.
「オーストラリア 車 輸入代行」と検索すればすぐに出てくるようなサービスです.
こちらのサービスを使用すれば、煩雑な輸入業務をほぼやってくれる上に、シドニーでの検査等も代行してくれるのでだいぶ助かりました.

そのため、自分で何かやったという話はほとんどなく、言われた通りに書類などにサインして送ったりするだけで、手続きが進んでいきます.

また、オーストラリアには日本で販売されているすべての車種が送れるわけではなく、適合している車を送らなければならないので、その調査も請け負ってくれます.
実際に自分が日本で乗っていた車は輸入できなかったため、新たに車を購入して送りました.その際に、業者用のオークションで条件に合った車を購入してもらえるのでその点もお得です.
特に、日本で車に乗る必要がないので、日本の車検費用などをカットできる点はありがたかったです.

シドニーに送る際は船便で送るため、検査などを含めて2ヶ月から3ヶ月の時間を要します.
私の場合は、10月に送って1月末に届きました.年末年始を挟んだことで、役所手続きが滞ったのが原因の一つです.

以下が、具体的なスケジュールです

2023年9月末 車両購入
2023年10月中旬 車両発送
2023年12月初旬 オーストラリア到着
2024年1月下旬 車両受け取り

実際に自分で足を動かして動いたのは、車両受け取りの際の整備などです.
それ以外は基本的に仲介してもらえるため、スケジュールに余裕があれば、前もって送っておくことで、シドニー到着後すぐに車を使用することも可能だったと思います.

また、費用面でも輸送および登録などで合計100万円程度だったので、当初の狙い通りかなと思います.


3.最後に

そこまで苦労をかけてシドニーで車を持つメリットがあるのかというと、大いにあります.

元々自分が車を使用して日本でも生活していたという背景もありますが、シドニーという街は中心街以外はそこまで交通の便がよくないです.
車で行けば20分のところが電車とバスだと1時間かかるということはザラです.
中心街でしか生活しないということであればいいですが、せっかくオーストラリアに来たので自然を楽しまなければという思いもあります.
ブルーマウンテンやパームビーチなど、車でしか行けないようなところに見どころが多くあります.

仕事探しや家探しという点でも車があると自由度が増します.
大学は都心にあるので車で行くことはあまりありませんが、職場が中心部以外でも探せるので視野が広がりますし、家探しも柔軟に探すことができます.
今の所、車を所有するメリットが多いのでデメリットと言えば、金銭面くらいです.
毎年車検のようなものを受けなければなりませんし、保険にも入らないといけないということで財政を圧迫する要因でもあります.
その辺りは財布事情と相談してになりますが、所有するメリットは大きいです.

今後、オーストラリアに行く方で、車を持つか迷っている方の何らかの参考になれば幸いです.

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