5年を振り返る
先日、NPO法人みんなの集落研究所(みんけん)の10周年記念の案内を頂いた。
私が以前5年間仕事をしていたところだ。
みんけんをやめてから5年、
そして、オーザックに入って5年がたった、ということだ。
大なり小なり、やったことを列挙してみると、やはりデジタルやwebにまつわることが多い。弱い部分、誰もやる人がいない部分がやりやすかった、というのはあるし、自分が得意を発揮しやすかった、というのもある。
もっと細かく言えば、いろいろあるのだろうけど、ざっと思いつくままにあげてみた。
5年で取り組んだこと
設計業務の省力化
手計算でしていた強度計算。パターン化できる部分を切り出して、数値を入れれば、計算結果が出るものを作成。万能ではないけど、省力化にはつながった。私が離れてからも、改善して活用してもらえている。
予定表をエクセルからOutlookへ
入社して早い段階だったから、印象に残っている。来客や外出の予定がエクセルに入っていて、会社にいないと見れない!更新できない!という状態。またエクセルなので、同時更新も不便。Outlookのメールは使っていたので、予定表を使いましょう、ということにした。1つのカレンダーをみんなで見る形に。
生産管理システムの見直し
これが一番大きかった。20年使ってきたオリジナルの生産管理システムがあったが、入社時点から気になっていた。使いづらそう。。。数年前から見直そうという動きはあったみたいだが、基幹システムであり、入れ替えるとなると、かなりのパワーがいる。ということで、システム関係の会社にもいたことがある自分が関わって進めよう、ということに。
導入後の半年はつきっきりで、かなり大変だった。問題があると、以前の方がよい、と思うのが人の性。問題をいかに早急に対応して、スムーズな運用につなげるかが勝負だった。最初の3か月は決まった機能の中にどう運用をすり合わせていくか、試行錯誤だった。自由に帳票をつくれる機能などがあったことで、いくつかの問題はクリアできたことが幸いした。
こちらにも導入事例として掲載があるので、参考に。
https://www.techs-s.com/case/show/73
これに関わったことで会社全体の様子が見えて、社員の方ともコミュニケーションが多くとれたことは収穫だった。社員の方へ私の考えを伝える機会にもなった。
「吊り具ハック」の立ち上げ
従来からも時折問い合わせを頂いていた吊り具に関して、しっかりPRすれば、webから新しいお客様を獲得できるのでは、ということで、LP作って発信。取り組みを通して、webマーケティングの考え方を学ぶことができた。継続的に問い合わせを頂いており、問い合わせから継続取引へとつながるケースもある。最近もメルマガ、ホワイトペーパーなど、試行錯誤中。
吊り具のオーダーメイド「吊り具ハック」 https://www.auzac.jp/lp/tsurigu/
Microsoft Teamsの活用
前職でChatworkを使っていたので、チャットの便利さを活用したいな、と。また在宅勤務の方とのコミュニケーションが電話かメールとなり、やりづらい状況だったし、社内でも内線かメモ用紙なので、情報伝達が面倒な場面があった。もともとMicrosoft365を契約していたので、アカウントとしては使える状態だったこともあり、追加費用なしだったのも、導入しやすさになった。最初は一部署でやって、そこから標準ツールとして普及させていった。コミュニケーションにはメリハリは必要だけど、今はこれがないと困る状態。お客様とのweb会議にも使ってる。
在宅勤務とスマホ内線活用
在宅勤務制度はあったが、対象範囲が限られていたので、コロナを契機として、子育てや介護、仕事のスタイルとして、在宅勤務をできるように変更。(現場の方はまだできないので、そこは今後の課題)それに合わせて、内線が困ったので、スマホで内線や外線ができるようにした。電話がつながる状態になって、外の方ともシームレスにつながるようになったのは、大きい変化だった。
IoT活用
工作機械の稼働状況を収集するためのデバイスを設置。これはまだうまく活用できていない。。。
勤怠管理を紙からクラウドに
紙のカードを差し込むタイプの勤怠管理で、カードを月次で処理する手間が大変そうだと以前から思っていたけど、ようやくクラウドへ変更。バックオフィスの月次処理が簡素化された。社員も自身の勤怠状況を自分でチェックできるようになったし、合わせて、弁当注文も補助的に勤怠管理の中でまかなえるように。
海外展開の強化
海外の強化といった矢先にコロナが始まり、webを中心としたアプローチでいろいろ試した。Linkedinが広がりつつあった時、海外展開にも使えるのではないかと、Linkedinでつながった方に教えてもらいながら、会社ページをつくって発信。webページ、メルマガ、広告なども試している。webページ、メルマガ、案件管理や履歴管理のためHubspotを活用。インバウンドマーケティングの考え方が好き。
避難訓練(防災訓練)の再開
年1回はしよう、ということで、定例化。保育園では毎月あるらしいし、大人もちゃんと備えはしておかないと。以前もやったことがあったみたいで、すんなり進んだ。今は毎年ブラッシュアップしながら取り組めている。
掃除当番の見直し
女性だけが担う当番があったので、みんなですることに。みんなが過ごす職場はみんなできれいに。いざやる時は、慣れないことに戸惑うことはあっても、誰も反対とかはなかった。当たり前を見直すことが大事。
採用・教育の強化
人は財産。採用には早くから関わり、サポートするようにした。また採用活動を通して、自分自身も会社をどう理解しているか、どう表現するか、考える練習になる。その成果が出たかは分からないが、入社を希望してくれる方が毎年いる状態なのは、とても有難い。
教育はまだ道半ば。新入社員の研修を一度見直してみたが、まだ定着はしていない。以下の人事評価とも合わせて、教育についてはもう少し整理したい。
研修機会づくり
スキル面以外での研修機会、特にコミュニケーション面での理解を深めるため、ビデオを通して上司部下の関係を考えたり、ゲームを通して情報伝達の難しさを学んだり、といった研修もした。
また人事評価にあたって、上司として気を付けるべき点をワーク形式で話し合う研修もした。評価というと一人でするものだから、他の人と話す機会がなく、人によって基準が違っていた、とか新しい気づきを得ることにつながった。
人と人が協働することで、チームワークを発揮することで、仕事は成り立っているので、その力をもっと高めるように必要なサポートをしていきたい。
振り返ってみて
こうして振り返ってみると、大きい変化のような、そうでもないような。社員の方はどう思っているのだろうか。
いずれにしても、社員の協力があって、みんなで力を発揮してきたからこそ、一歩ずつ前進していっている。
そして、私がしたこと以外にも、みんなが起こした変化もこの5年にはたくさんあるんだろうと思う。
過去を振り返りながら、みんなで、こんなことあったねー、あの時よりよくなったよねー、と言い合い、お互いの活躍や前進を賞賛しあいたい。
そして、次は、未来に向かって、どんなことをしようか、話し合いたい。