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9営業日続落!46年ぶりの株価下落が長期投資に示す3つの教訓

1978年以来、46年ぶりとなるニューヨーク株式相場の「9営業日続落」

12月17日、ダウ平均株価は267.58ドル安と下げ幅を広げ、ナスダックも下落しました。

このニュースを聞いて、「長期投資家としてどのように対処すべきか?」と心配になった方も多いでしょう。しかし、このような歴史的な局面こそ、投資家に重要な教訓を与えてくれる瞬間でもあります。

この記事では、この出来事が長期投資に与える影響を分かりやすく解説し、私たちが学べる3つの重要なポイントを整理していきます。

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9営業日続落が示す3つの教訓

歴史的な下落局面では、短期的な市場の動きに惑わされやすくなります。しかし、冷静に分析すると、以下の3つの教訓を学ぶことができる。

1. 市場の短期的な動きに振り回されない
12月17日の株式市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策決定を控えた警戒感が大きな要因となりました。市場は、0.25%の利下げをほぼ織り込んでいるものの、パウエル議長の発言や今後の利下げペースに注目しています。

投資家の心理が揺れるこのような局面では、短期的な価格変動に惑わされることなく、自分の投資戦略を見直すことが重要です。

2. インフレと金利は長期投資の大きなヒント
米商務省が発表した11月の小売売上高が市場予想を上回る0.7%増となり、インフレ圧力が根強いことを示唆しました。このようなデータは、短期的には市場の混乱を招くことがありますが、長期投資家にとっては重要なヒントを提供します。

インフレが高止まりする環境では、実物資産やインフレ耐性のある銘柄への分散投資が有効です。

3. 為替市場の動きが示す分散投資の重要性
円高ドル安が進行した今回の相場では、為替市場の変動が目立ちました。特に153円台後半までの円高は、輸入企業や外貨建て資産を持つ投資家に影響を及ぼします。

こうした為替リスクを軽減するためには、国内外の資産に分散投資を行うことが重要です。

歴史的下落局面と長期投資戦略

長期投資家にとって、46年ぶりの9営業日続落という歴史的局面は何を意味するのでしょうか?

FRBと日銀の政策が与える影響
今回の下落局面では、FRBの政策決定が市場心理に大きな影響を与えています。一方で、日銀の金融政策会合では、追加利上げの観測が後退しました。

両者の動向は、グローバルな資産価格に影響を及ぼすため、投資家として注視が必要です。

冷静な「買い」のタイミングを見極める
株価が下がると、「今が買い時かもしれない」と考える人もいるでしょう。しかし、長期投資家にとって重要なのは、慌てずに市場全体のトレンドや自分の資産状況を見極めることです。

長期投資家が実践すべき3つの行動

  1. 分散投資を徹底する
    国内外の資産や業種を分散させることで、市場の動きに柔軟に対応できます。特に為替リスクを軽減するために、円建て以外の資産をポートフォリオに加えることが有効です。

  2. 定期的なリバランスを行う
    リバランスとは、資産配分を適切な比率に戻すことを指します。相場の変動が激しいときほど、このプロセスを怠らないようにしましょう。

  3. 情報に振り回されず、戦略を維持する
    マーケットニュースは重要ですが、すべてを鵜呑みにする必要はありません。長期的な目標を見失わないことが成功のカギです。

結論:長期投資は「続ける力」がカギ

12月17日の株式相場のような動きは、長期投資家にとって試練の瞬間でもあります。

しかし、このような局面を乗り越えることで、投資家としてのスキルや忍耐力が養われる。

「市場は長期的には上昇する」と言われますが、その道のりは平坦ではありません。だからこそ、冷静な分析と戦略の維持が重要です。

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