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2024年8月の株式市場で何が起こったのか? 長期投資家の戦略はこう変わる!

「どうしてこんなに急に株価が上下するんだ?」と、2024年8月の株式市場を見て感じた投資家も多いでしょう。この夏、世界の株価は大きく乱高下し、特に外国株型投資信託への資金流入が大幅に減少しました。通常なら投資家が資金を引き揚げるような状況でも、日本株型投資信託への資金は逆に増加。なぜそんなことが起こったのでしょうか?

結論から言うと、日本の個人投資家は「逆張り投資家」が多いことが背景にあります。逆張りとは、株価が下がったときに買う戦略です。これがまさに、8月の株式市場における日本株型投資信託の資金流入増加を説明するカギとなります。

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株価乱高下が市場心理に与えた影響

2024年8月の株式市場では、株価が急落した日がいくつかありました。この急落の主な原因としては、インフレ懸念や米中関係の緊張、そして米国の金利動向が挙げられる。特に、米国の利上げが今後も続く可能性が高まり、外国株式市場に対する不安感が広がりました。

その結果、外国株型投資信託への資金流入が大幅に減少。7月と比べて7000億円も減り、新NISA(少額投資非課税制度)のスタート以来、最も低い水準にまで落ち込んだ。

この状況を目の当たりにした投資家はどう反応したでしょうか。「あぁ、もうダメだ。全部売らなきゃ」という声が聞こえてきそうです。しかし、一方で日本株に目を向けた逆張り投資家たちは違う選択をしました。

日本株型投資信託が人気を集めた理由

外国株が急落する中で、日本株型投資信託への資金流入が増えたのは興味深い現象です。特に、日経平均株価などに連動するインデックス投資信託が人気を集めました。

インデックス投資信託とは、市場全体の動きに連動して運用される投資信託のことです(例えば、日経平均に連動するものなら、日経平均が上がれば値上がりし、下がれば値下がりする)。このタイプの投資信託は、手数料が比較的低く、長期的な資産形成を目指す投資家に人気があります。

なぜ日本株が買われたのか? その答えのひとつは、日本株に対する「逆張り」投資の姿勢にあります。「株価が下がったらチャンス!」と考える投資家が多いのが日本の市場の特徴です。特に個人投資家の間で、この逆張り投資が広がっていることが、今回の日本株型投信への資金流入を説明しています。

ETFと投資信託の違いも押さえておこう

この話を進める上で、ETF(Exchange Traded Fund、上場投資信託)と投資信託の違いも押さえておく必要があります。ETFは、株式市場に上場している投資信託のことを指します。株式のように市場でリアルタイムで売買できる点が特徴です。一方で、一般的な投資信託は1日に一度基準価額が更新されるため、売買のタイミングが限定されます。

今回は、ETFを除いた「追加型株式投信」の話に絞っていますが、この違いを理解することで、より投資戦略を立てやすくなるでしょう。

逆張り投資家はどう行動したか?

8月の日本株の急落は、逆張り投資家にとっては絶好の買いのタイミングでした。特に日経平均が大きく下がった8月5日の前後に、日本株型投資信託の資金流入が急増しました。これが、全体としての日本株型投資信託への資金流入増加を支えたと言えるでしょう。

この逆張りの動きは、個別の株式でも同様です。投資信託だけでなく、企業の株価が大きく下がると、それを買い支える個人投資家が増える傾向があります。「株価が下がったらチャンス」と考える逆張り投資家たちが、日本市場では特に強く存在感を示しているのです。

一方で、外国株に対しては逆の動きが見られました。8月の初旬に株価が急落すると、外国株型投資信託からは大量の資金が流出しました。約3日間で2300億円もの資金が引き揚げられましたが、これは、短期的な市場の動きに対する不安感が原因です。

外国株型投信が売られた理由

外国株型投資信託が8月に大きく売られた理由は、まず市場の急落が挙げられます。米国市場の動揺が、特に外国株式に影響を与えました。投資家の中には「このまま株価が回復しないのでは?」という不安が広がり、資金を引き揚げる動きが加速しました。

さらに、リスク管理が十分にできていなかった一部の投資家は、相場の乱高下に慌てて資産を売却した可能性があります。投資は長期的な視点で行うべきですが、短期的な市場の動きに振り回されてしまうと、せっかく積み上げた資産が減少してしまうことがあります。

長期投資の重要性:急落に惑わされないために

ここで重要なのは、長期投資の視点です。株式市場は短期的に上下しますが、長期的には上昇傾向にあることが多いです。そのため、短期的な急落に動揺して慌てて資産を売却するのは避けるべき。

「リスクを取り過ぎていないか?」「投資の期間をどのくらいに設定しているか?」といった問いかけを、自分自身にすることが大切です。特に新NISAを利用して積立投資を行っている人にとっては、一時的な市場の変動に過度に反応せず、長期的な視点を持つことが成功への道です。

「急落は投資の一部」と理解し、しっかりとリスク管理をしていれば、慌てて売却する必要はありません。むしろ、逆張り投資家のようにチャンスを見極めることが、長期的な資産形成には重要です。

最後に

8月の市場は、まさに投資家にとっての「試金石」でした。株価が乱高下する中で、日本株型投資信託が買われた一方、外国株型投信は大きく売られました。この動きからわかるのは、投資家がどう市場に反応するかという心理の違いです。

しかし、どちらの投資対象を選ぶにせよ、長期投資のスタンスを持つことが最も重要です。市場の短期的な動きに惑わされず、自分の投資目標に沿って淡々と資産を積み上げていくことが、成功の鍵です。

詳しくは下記を参考にしてください。


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