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2024年アメリカ大統領選挙後に注目すべき「仮想通貨の重大な3つの脅威」とその影響
仮想通貨の未来に明るい希望を抱く者にとって、2024年アメリカ大統領選挙は重要な分岐点です。
しかし、その背後には私たちが認識すべき「重大な3つの脅威」が潜んでいます。
この問題を理解し、私たちの資産とイノベーションの未来を守るために、今回のブログでは、仮想通貨業界に影響を及ぼす要因とその影響を深掘りしていきます。
仮想通貨政策の現状とトランプ政権の影響
まず、選挙結果が仮想通貨に与える全体的な影響について考えてみましょう。
トランプ氏が政権を握ると、一般的には仮想通貨支持の姿勢が強化される可能性があります。しかし、それは単純な「楽観シナリオ」とは限りません。
コインセンターの研究ディレクターであるピーター・ヴァン・ヴァルケンバーグ氏は、選挙後に仮想通貨ユーザーと開発者に対する「3つの重大な脅威」が存在すると警告しています。
1.米国税法第6050I条の仮想通貨報告要件
何が問題なのか?
仮想通貨で1万ドル以上の取引を行う場合、IRS(アメリカ国税庁)への詳細な報告が義務付けられている。このルールは従来の銀行取引に適用されてきましたが、分散型の仮想通貨では本質的に合わない面があります。
「これって、現金を使う度に隣人に明細を公開するようなものですよ」と、仮想通貨ユーザーの声も聞こえてくる。
コインセンターは、この要件がプライバシー権を侵害していると主張し、憲法違反として訴訟を起こしています。
どう影響するのか?
中小の仮想通貨投資家が「煩雑さ」に圧倒され、業界から離れてしまう可能性があります。大手企業でさえも負担増に直面し、新規参入者のハードルが上がるでしょう。
2.トルネードキャッシュへの制裁
制裁の背景
トルネードキャッシュは、仮想通貨の匿名性を高めるミキシングサービスの一つです。これに対し、制裁が課され、開発者自身が法的責任を追及されるケースが増えている。
ヴァルケンバーグ氏は、「この動きは、ノンカストディアル(管理者を介さない)な仮想通貨サービスの開発を萎縮させる危険性がある」と指摘しています。
具体例で理解する
例えば、あなたがホームセキュリティを向上させる新しい錠前を発明したとします。しかし、その錠前が犯罪者にも使われた場合、あなたが訴えられる可能性がある、と言われたらどうでしょう?
開発者は新しい技術のリスクを恐れ、イノベーションが停滞する可能性があります。
3.サムライウォレットに対する刑事告発
何が起きているのか?
サムライウォレットは、ビットコイン取引のプライバシーを重視するウォレットサービスです。これが「無免許送金」として刑事告発されています。
「犯罪者やテロリストの利用を防ぐため」という大義名分が掲げられていますが、実際には多くの善意のユーザーを締め出しているとの批判もある。
影響の広がり
裁判所の判決によっては、全てのプライバシー重視型サービスが同じリスクにさらされる可能性があります。結果として、米国内でのサービス提供が減少し、海外へと流出する懸念が高まっている。
トランプ政権の「希望」と「課題」
ヴァルケンバーグ氏によると、次期政権がこれらの過剰な規制を完全に撤廃する可能性は低いとのことです。しかし、SEC(証券取引委員会)や財務省の任命者次第で、一部の規則制定が凍結または見直される期待もあります。
「問題は、規制が犯罪者の利用を本当に防げているのか?」という点です。
現状では、「これらの措置が実際には犯罪防止に役立っていない」との指摘もあります。
未来を守るために
仮想通貨業界の発展は、イノベーションと規制のバランスにかかっています。トランプ政権が仮想通貨に友好的であっても、これらの重大な脅威を軽視することはできません。
投資家や技術者は、変化を見極め、資産と技術を守るために情報を収集し続ける必要があります。今回のブログがその一助になれば幸いです。
「これからの仮想通貨の未来は私たちの行動次第!」