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残念な「作並」~宮城県仙台市

宮城県仙台市
日本人なら誰でも知っている東北地方で一番の大都市

名物も多く、牛タン、ずんだ餅、笹かまぼこ、東北大学、楽天イーグルス…と間違いなく日本を代表する都市の一つである

そんな仙台市は実は広い
東は太平洋から西は山形県境まで全て仙台市

仙台市はとても広い

さて、そんな仙台市の西端の街が「作並」である。
立地としては山形市街地と仙台市街地のちょうど中心辺り
作並街道という街道が古くから繋がっており、仙台と山形を繋ぐJRの「仙山線」も作並を通る。

この作並は仙台都市圏に近いという立地の良さもあり、高度経済成長期に一気に栄え、そして今では全体に老朽化が進み残念な状況になっている。

そんな作並の現状を表す言葉が、新しく作並にできたカフェ「山ノ季」のホームページに書かれていた。

昔の作並温泉エリアには、「遊園地」「プール」「スキー場」など、四季を愉しめる観光施設があり、
春夏秋冬を通して沢山の方々が作並温泉に来ていました。残念ながら時代の変化と共に「遊園地」「プール」「スキー場」は閉館してしまい、作並エリアには旅館が4軒、定義山とニッカウヰスキー工場だけが残りました。

山ノ季ホームページより

実は作並には上記以外にも魅力的なスポットがあり、今すぐにでも簡単に復活できるような状況である。しかし、誰も動かず老朽化が進んでいる。

ここで、2025年現在の作並についてまとめてみようと思う。

まずは山ノ季のホームページに書かれているのが具体的に何か掘り下げる。

「遊園地」「プール」「スキー場」など、四季を愉しめる観光施設

(西)仙台ハイランドという遊園地が2015年まで存在した。
開園したのは高度経済成長期の1974年。
当時は仙台市ではなく宮城町であったので「西仙台」ハイランドとして開園、その後市町村合併により仙台市となったため「仙台」ハイランドに改名

現在は太陽光発電所になっている

旧仙台ハイランド、現在は太陽光パネルが敷き詰められている
拡大すると太陽光パネルがはっきりわかる

当時はJRも柔軟であったのか1987年には仙山線に「西仙台ハイランド駅」を開業。しかし残念ながら2014年に駅廃止

西仙台ハイランド駅があった場所
作並駅と熊ヶ根駅の中間地点


西仙台ハイランド駅跡地
なんとなく駅があったことが解る

作並温泉

作並には温泉がある
作並温泉組合のホームページによると
「寛政八年(1796年)の開湯以来、さまざまな文化人に愛され続けてきた仙台の奥座敷・作並温泉」とのこと。

残念ながら作並温泉は作並駅からは遠い。線路は温泉街の近くを通っているのに駅の位置が悪い。各温泉旅館の送迎バスや路線バスもあるが、その乗り換え一つが案外ハードルとなるものだ。
この辺り、地方都市ではマイカーでの移動が当たり前なので行政も観光協会も気づいていない様子。

では仙台の住人がマイカーで訪問するか?というとこれまた違い、仙台の住人がマイカーで行く温泉は主に「秋保温泉」。こちらの方が設備も綺麗であり少しリゾート感も出ている。
作並温泉は地元の人にも選ばれず、遠方からくる観光客には駅からのアクセスの悪さから選ばれない残念さがある。

(後日追記予定)


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