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プログラミング教室を開催して感じた、これからのプログラミング教育に必要なこと

※この記事は、2018/11/17に弊ブログ「Motologue」で公開した記事を加筆修正したものです。

新年度を迎えましたね。2019年度を迎えたということは、プログラミング教育の必修化が1年後に迫ってきたということでもあります。

僕自身、SE×講師として働いていることもあり「子どもたちにとって身になるプログラミング教育とはなんだろう?」というのは興味のひとつです。そこで、不定期ではありますが、このマガジンを通して教育事例や実体験を中心にプログラミング教育について思うところを綴っています。

他にも、主宰している「書くメシ」にて子ども向けプログラミング教室を開催したりしてます。(こちらも不定期。ご要望、ご質問はお気軽にご連絡ください✊)

今日は昨年11月に開催した👆プログラミング教室のお話を中心に、開催してみて感じたことこれからのプログラミング教育に必要だと思うことを書いてみようと思います✍️

プログラミング教室では何をしたか?

11月のプログラミング教室では、小学生向けの学習教材として人気の「Scratch」を使って簡単なゲームを作成しました💻

Scratchをご存知の方は多いと思います。Scratchは"ビジュアルプログラミング言語"という種類の言語です。「プログラミング」と聞くとハリウッド映画で見かける、黒い画面に文字が羅列…なんてイメージを抱く方もいると思いますが、まったく違うので安心してください✋

👆こんな画面です。左に並んでるブロック(命令)をパズルのように組み合わせて動き(処理)を作っていきます。Scratchでは動かしたいアイテムごとに処理を作ります。(初期状態ではネコを動かせるようになってます😺)

11月のプログラミング教室ではネコを動かすゲームを作成しました✊

一緒に参加していただいた保護者の方は開始当初「プログラミングの"プ"の字もわからん…」と不安を漏らしてましたが、開始数分後には「なるほどー!こう動かすのか!」と使い方をマスターしてました。お子さんに負けないくらい真剣にのめり込んでいました✊

当日は2時間の講義でしたが、途中ダレることもなく参加いただいた全ての親子が最終目標まで完成させることができました。(お子さんの集中力を維持させる方法はさすがの一言です!)

開催してみて感じたこと

開催してみて感じたことは「"教える側"のアップデートが不可欠」だということです。講師は当然なんですが、より身近な大人たちも含めて、です。

というのも、今回の教室は親子参加だったので、保護者の方もプログラミングの理解に努める状況がごくごく自然に発生しました。講師としてその様子がすごい素敵だなあと。

👦「ねえねえ、ネコをこう動かしたい!」
👨「ね!動かしたいね!どうしようか…どうしたらいいと思う?」
👦「このブロックじゃない??」
👨「おお!ほんとだ。すごいね!」

みたいな会話が目の前に拡がってるんですよ。講師として何よりも嬉しいなと。親子で同じ目標に向かう機会を作れただけでも開催してよかったです。

僕は教える側の立場の人間としていつも気をつけていることがあります。それは「考える機会を奪わないこと」です。これは子どもに限らず、新入社員に対しても一緒です。誰でもやったことないことはハジメマシテですよね。

ハジメマシテであるがゆえ、教える側の一挙手一投足が"正しいこと"として映りやすいです。教える側はときに「とにかくこうすればいいんだよ!」とか「俺の言う通りにしろ!」という乱暴な手を使うことができます。この手は教える側の都合で簡単に発動できますが、ハジメマシテの彼らにとってみればそれが全てです。考える機会を奪うことは大きな機会損失です。

彼らが自分で「なるほど」と思える、「これじゃうまくいかないな」と思える、そういう機会を教える側がどれだけ作れるか。根気強く向き合う、結果的に答えに辿り着けなくても一緒に解決を目指す、そういう体制を作ることが"教える側"に求められていることなんじゃないかなと。

これからのプログラミング教育に必要だと思うこと

文科省の「プログラミング教育の手引き」を読んだり、プログラミング教室を開催してみて思うのは「いかに環境を用意してあげるか」かなと。

このマガジンでも取り上げていますが、諸外国ではプログラミング教育がすでに必修化されており、公の教育という視点では日本は後退しています。一方で、アジア地域を対象とした小・中学生向けのアプリ開発コンテストでは日本人が優勝したという事実もあるんです👇

会場では「日本のレベルの高さに舌を巻いた」とする声が相次いだ。

記事では「小学生にプログラミング教育は必要か?」という議論がなさていますが、みなさんはどのように考えますか?

個人的な意見ですが、大事なことは「楽しめること」だと思います。

野球やってる子はみんなプロ野球選手目指してますか?本気で目指してる子もいれば、趣味程度の子もいるはずです。でもそれでいいですよね?その子にとって野球が楽しいなら。

プログラミング教育も同じだと思うんです。

「必修化になるからスクールに通え」だの「将来のためにプログラミングやれ」だの、親にあれしろこれしろ言われてやるのではなく、自ら楽しめるツールとしてプログラミングを選択する

そういう環境を周りの大人がいかに用意してあげるか、がこれからのプログラミング教育に必要なことなのかなと考えています。

そのためには「学校任せ」では限界だと思ってます。文科省の教育手引きを読んでいただくとわかりますが、学校丸投げ状態だからです。学校にすべてを押し付けるのではなく、民間のスクールを活用したり、親御さん自身も一緒に学んでみる。それくらい丸投げなんです。

だからこそ、今回の教室でみた「親子が一緒に解決を目指す姿」が忘れられないし、これからも親子が一緒に学ぶ場を創っていきたいと思っています✊

周りの大人が楽しいと、たぶん、子どもも楽しいはずです😊

今後も「プログラミング教育」に関する事例や実体験を取り上げ、思うところを綴っていこうと思います。また、プログラミング教室について興味、関心がある方は気軽にご連絡ください💪

Twitterでも「プログラミング教育」について呟いてるので、ぜひ覗きに来てください。フォローもお待ちしています

最後まで読んでいただきありがとうございました🙇‍♂️


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