にせ札!コンビニで回る偽札を見極めろ?
一時期、川崎のセブンイレブンで偽札が出回りました。
小売業をやっていると、よく聞く話ですが、私はずっと小売業をやってきたわけではないので、初めての経験でした。
私のお店は、1日の客数が2,000人強も来店されていたので、偽札で会計されたとしても、どのタイミングで偽札が出されたのか、紙幣が本物か偽物かの見極めなんて、かなり難しい状態でした。
ましてや、高校生アルバイトさんが偽札を見極めるなんて難しいです。
当時、川崎のセブンイレブンの何ヵ所かで、偽札が発見されました。その時点では私のお店はまだ被害をうけていなかったのですが、私のお店を担当しているスーパーバイザーが偽札のサンプルをもってきて、見極め方を教えてくれました。
偽札を見極めるポイントは、
・透かしができない
・インクが滲んでる
・紙幣の色が薄暗い
などを教えてくれました。
問題はそこからです。どう現場へ展開したものかです。高校生やパートさん、大学生などの従業員に見極めろといってもなかなか難しいだろうなと思いました。
でも、一応お客さんが出してきた紙幣を上記のポイントで確認はしましょう。というアナウンスを現場に伝えしました。
でも、「確認しましょう」とアナウンスをした途端、現場のレジ対応が遅くなりました。従業員のみなさんはまじめなので、紙幣をよく確かめるようになるんですね。だって自分が偽札で会計されたなんて後からわかったらすごく嫌な気分になりますから。
確認しましょうといったその日。
あるバイト君が、「店長、偽札っぽいです」と言って店長室に入ってきました。確認してみると、「紙幣が薄暗い」のです。
これは!偽札かも!
と判断して、すぐに警察に電話しました。幸い私のお店はすぐ近くに交番があるので、ものの10分ぐらいで警察官が来てくれました。
早速その紙幣を見せると、偽札かどうか確認しますのでと言って、その紙幣を出したお客様が移っているビデオテープを押収されてしまいました。
その日から約1か月後ぐらい過ぎた頃に、警察から「あの1万円は偽札だった」という連絡がきて、返却してくれるのかと思ったら押収されてしまいました。
え!返してくれないの?
本気でそう思いました。
なぜなら、あの1万円をレジから警察に提出したため、レジ会計上、マイナス1万円で計上していたからです。
散々、警察に協力した結果、お店は1万円のマイナスという決着になりました。偽札は掴まされた人が泣きをみるんですね。