おもひでぽろぽろ
91年の公開時 18歳のときに映画館で観て
おもしろかったなあ と思ったのは覚えている
けれど、内容までははっきり覚えていないという作品でした。
先週のTVのロードショーをなにげなく観たのです。
(この記事を書いたのは2004年、当時31歳です)
主人公の小学校時代のエピソードがツボにはまるだろう人
結婚とか仕事とか、何となく悩みを感じる女性
子供の頃のいろいろな感情がこみあげてくるだろう人
いろいろな人々にはまりそうな映画だなー
なんて、自分自身楽しみつつも
かなり客観的に途中までは見ていたのですが・・・
有機農業や田舎での生活を熱く語る農業青年トシオのセリフに
いちいち聞き覚えがあるようなことが満載
主人公がトシオとの結婚をすすめられて
逃げ出すあたり
結婚する時にいろいろと悩んだ自分にオーバーラップ
登場人物の感情とシチュエーションが自分にはまりすぎて
全く客観的には見ていられなくなった
私と同じようなことを考えたりした人がいたのだな..と思いつつ
さらに、私の知る限りでは田舎や農業後継者をとりまく環境は
今ではもっと深刻になっているなーとおもいつつ
そんなあたりの事情を
13年前に描いているこの作品は
なかなかすごいな、としみじみ思ったのでした
(2004年9月)
2018年追記
2004年当時は あまりはっきり書いていませんでしたが
まさしくトシオのような
有機農家の後継者と結婚した私です
私の実家は町中で商売をしており
長女だったこともあり
農家の長男の家にお嫁に行くことを
それはもう、とにかく悩んで悩んで
付き合ったり別れたりを何度か繰り返し
最後には、エイっと結婚しました。
その 農業後継者だった夫は
いろいろあって すぐに家を出て
紆余曲折のちに
今はサラリーマンです
人生って何があるかわからない
タエ子とトシオはその後どうなったんだろう。。。
おもひでぽろぽろは
現時点ですでに27年前の作品になりますが
私の中では今なお、2回目に見た14年前のときの
心にズンズンと迫ってきた感覚が
鮮明に蘇ってきます
本や映画は音楽は
その時の自分の状況や気持ちによって
響き方が変わったり
新しい発見があったり
次回 見た時にはどんな気持ちになるんだろう
写真は紅花の畑です
高畑勲監督のご冥福をお祈りします