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学校外活動費はそんなに払えない!

サラリーマンの実質給与は減り、物価は高騰、日常の生活がしにくい日本。
学校以外の教育費が捻出できなくなり、まさに教育格差がどんどん広がっていますね。

教育費という観点から見ると、体験活動にお金払うなら塾や習いごとにお金を払う方も多いことでしょう。これも、世帯年収が高いほど、教育にかけられる費用が多いのは当然の結果なのかもしれません。

私達のような体験教育を提供する団体も、なかなかお金をかけてあげられないこども達の受け皿をと考えますが、正直なところ難しいのが現状で、非常に悩ましい課題です。

令和3年度になりますが、文部科学省が調査をした結果があります。

自然体験の価値観

海のプログラム、山のプログラムなど、自然体験プログラムの内容は幅広く、また、体験期間も日帰りから長期の宿泊を伴うものまであります。
そのような中、まず第一に目が行くのは・・・やっぱり参加費ですよね。

参加費が高く感じるのも安く感じるのも、人それぞれ。

例えば、こどもが参加する1泊のド定番キャンプ
定員30名、バス移動、都会から田舎方面。キャンプ場泊で1泊2食付き
カレー作り、キャンプファイア、星空観察、自然工作で参加費が3万円。

うーん、高いなぁ。
それなら家族で旅行に行こうか!と考える親御さん多くないですか?

もちろん、それもありです。
家族の時間も思い出も大切です。

では何故、親御さんはそう感じてしまうのでしょう?

・なんとなく (理由は特にない)
・自分達でもできそう

正直なところ自然体験って、価値が図りにくいです。
それは、体験が商品だから。だから価値が図りやすい参加費が判断基準になるんですね。

参加費決定の裏話

教育費にお金がかけられない事情は十分理解しています。
なら、どうして価格を下げることができないのか。

これは、組織キャンプというものが影響していると考えます。
組織キャンプの定義は、日本キャンプ協会のHPに記載されています。

費用面から考えると、学校と組織キャンプの違いは人員の配置にあります。
学校は1クラス30名を担任の先生が1名で監督されるのに対し、同じ30名を組織キャンプスタイルでいくと、5~6人のグループリーダーが配置されます。
それだけでも人件費が5倍になることがわかります。
ですので、多く参加者が集まっても一定以上の収益は無いんですね。

参加費で判断される前に・・・

1人1人の成長の様子や変化をみたり、教育効果を高めるためであったり、様々な目的が組織キャンプにはあります。
私も組織キャンプの効果を実際に体験してきましたし、指導者としても組織キャンプ運営を行っております。

学校の成績のように、自然体験をした効果がすぐに見える形では現れませんが、青少年期のこども達の成長にとっては非常に大事な体験だと考えます。

ただ単純に参加費が高いで判断するのではなく、参加されたかたの声を聞いたり、金額のはらない日帰りのプログラムに一度参加させてみるなど、主催団体の評判やスタッフの対応も判断の材料としてはいかがでしょうか。

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