奇跡が起きた!大人気のバイクが売れ残っていた理由とは?
契約書を交わした後だというのに、バイク屋の都合でバイクを購入できなくなった私。
そして奇跡的な出会い。
そして今回は、私のバイクライフの幕開けがが絶望から有望へと切り替わった出来事を書いていきます。
私が欲しいバイクが置いてあるというバイク屋さんまで、自転車で走ってきた道を逆戻り。寒さが非常に辛かったが、それよりも欲しいバイクを手にいれたい一心でペダルをこぎまくった。仕事中の旦那にも「欲しかったバイクがあるかもしれない!」と一報いれておいた。
マンションが立ち並ぶ住宅街、そして少し坂道を登りきった所でバイク屋さんのようなものがみえてきた。ネットで検索してもでてくるようなバイク屋さんではなかったのか(単に私が見落としてたのか?)なかなかわかりづらいところにあるし、紹介されなければ絶対にたどり着けなかっただろう。
店主であろうお方は先客の接客中だったのだが、「すみません。先ほど◯◯さんにご紹介していただき、欲しいバイクがあるので伺いました」そう伝えると「どうぞ、中に入ってください」と案内される。
奥の方から若い兄ちゃんが出てきた。「これっすね」私の欲しかったバイクをみせてくれる。…本当にあった。ちゃんとあった。「乗ってみますか?」他の場所で他のカラーには乗ったことがあったのだが…もちろん買うかもしれないバイクだ。乗ってみることにした。
バイクにまたがった瞬間…
やっぱりコレが欲しい!!!
そう強く思った。「購入したいのですが、主人に相談したくて」と兄ちゃんに伝える。すると、ちょうどお昼時だったのもあり旦那からの連絡が。私は「諦めかけてたバイクがあったんだよ、購入してもいい?」と急いでメッセージを打ち込む。そして数秒後…「よかったね!もちろんいいよ!」と旦那からの承諾を得たのだ。購入したいと兄ちゃんに伝え、契約するための手続きにうつった。
しかし、私は気づいてしまった。現金を持ち合わせていないことに…。「前金とか、必要ですよね?」兄ちゃんに尋ねる。「そうっすね。1万円くらいお願いしてます」
…やばい。5,000円しか財布にない。
「ごめんなさい。今5,000円しかないのですが、お願いできないでしょうか…」心をこめて兄ちゃんにお願いした。すると返事は「わかりました、いいっすよ」と嫌な顔もせず、すんなりと5,000円を受け取って手続きを進めてくれた。
手続きが終わり、帰り際に私は兄ちゃんに尋ねた。「なんでこのバイクが残ってたんですか?私どこ探してもなかったので…本当に驚きました」すると兄ちゃんは笑いながら答えた。「自分、忙しいのもあって後回しにしてたんすよね。ネットに載せたりするのも正直面倒なんで…」兄ちゃんはハハハとお茶目に笑っている。
(兄ちゃんがズボラ?だったお陰で私はバイクを購入できたってわけか。ありがたすぎる)そんな、兄ちゃんのゆるい感じの仕事姿勢に感謝の気持ちでいっぱいになった。
「人気のバイクなんで、ネットに載せると色んな所からたくさん連絡来るんすよね。対応してる時間もないんで載せてませんでした。あと、近くに住んでる人に買ってもらいたかったってのもあって」と、またまた兄ちゃんはお茶目に笑う。
「じゃあ、私が購入できたのはお兄さんのお陰ですね!本当にありがとうございます!よろしくお願いいたします!」そう伝えて、今回、自分の身に起きた奇跡を噛み締めながらバイク屋さんを後にした。
現在、納車日の連絡待ち。そしてなにより、日曜日の検定待ちである。
私の不安はスラロームと急制動だ。スラロームはパイロンに当たることはないのだが、スピードだせない時がある。時間内にいかないと減点になるのでそれが心配。急制動はスピードに関しては問題ないのだが、ブレーキのタイミング、ブレーキの加減が下手でタイヤがロックしてしまうことが多々ある。
…とまぁ、考えたらキリがないから、もうすぐ自分が欲しかったバイクに乗るという夢を現実にするために、前向きな気持ちで卒検に挑もう。