#3 自分の感情に責任を持つ
僕は浪人時代、まぁとてつもなく心を塞ぎ込んでいて、一言でいうと病んでいた。
そんな中でも、周りに病んでることを知られたくなくて、いつも行っていた教会とかはずっと行き続けた。けど、まぁ人に会うのはとても負担だった。
本当に小さなことでイライラしてしまう。
そんな中で出会った本が『境界線』という本だ。
もともと何人かの友人から勧められてはいたが、「いつか読めればいい」というふうに思っていたが、あまりにも勧めてくるので、買って読んだ。
結論から言うと、この本は僕の人間関係の指針になるようなものになった。この本で、多く出てくる表現の一つは「自分の感情に責任を持つ」と言うことだ。
例えば、イライラしたとする。ある人を恨んでいる。そんな感情は、結局は自分を苦しめている。自分が嫌な気分になるのが好きな人はいないだろう。この著者は、そのイライラする感情を処理しないから自分を苦しめていると言う。イライラすることから自分を解放する方法、その簡単な処理の方法は、その相手に直接伝えること。「あの時に、あなたがしたことは私の気分を害した」と。
なんだか非現実的なことに思われるかもしれない。どんな場面でもそんなことができるわけがない。確かにそうかも。でも、やってみてほしい。すごく変わるから。
極端な表現かもしれないが、この本では、「あなたがイライラするのは、その感情を処理していないあなたのせい」という感じなのだ。決して、気分を害した相手のせいではない。とても冷たい言葉に聞こえるでしょうけど、その逆だと思う。
もし相手のせいだとしたら、相手が動かない限り、僕らのイライラはどうしようもない。主導権は相手にある。けれども、もしその感情の責任が僕らにあるのだとしたら、主導権は僕らにある。
僕らがそのことを相手に直接伝えることで、それが相手に受け入れられるか、受け入れられないかに関わらず、その感情を言葉という形に置き換えて処理することができる。心に溜め込んだままでは腐っていく。
上手く言葉にはできないが、こういうコミュニケーションを取っていくというのはとてもその関係を良いものにしてくれる。ちなみに、あくまでも「感情」なので、イライラだけでなく、爆発的な喜びや悲しみも、心に留めておかず、表現した方がいい。