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【第二新卒について考える#2】新卒3年未満の転職は、マイナス評価にならないのか?

「第二新卒」をテーマにした「はちさんコラム」第2回をお届けします。「早めに転職したいけれど、3年未満で今の会社を辞めたらどんな評価になるのかな・・・」「1社目で働く中で、自分が本当にやりたいことが見えてきた」そんな人はぜひ読んでみてください。

「何年勤めたか」は、もはや重要ではない?


企業や面接者によって考え方は異なりますが、「3年未満の転職はネガティブにはたらく」というひとくくりの基準は過去のものとなっています。
むしろこれまでの在職期間で何を考え、何をなしてきたかが重要です。
形式的な基準より、求職者の人柄や能力・経験が重視されるようになったといってもいいですね。

昨今の人材の高い流動性を受け止めたうえで、「辞めていく人を減らすこと」に課題を置く企業もあれば、辞めていくことを前提に課題を設定している企業もあります。

新卒者や求職者から選ばれるために、給与の見直し・福利厚生の充実・働きやすさの改善・パーパス経営の導入・DX・リカレント教育・リスキリング等、これまでの環境や制度を手直しする企業が増加しているのも、政策の影響も含めた現代の潮流といえます。

評価される人物像は会社ごとに異なる


上記のような背景からは、求職者・第二新卒と言われる方にとって選択肢の多い時代といえます。
選択肢が多いと悩みも出てきますが、企業が置かれている状況によって人材に対する見方や考え方、投資するポイントが違うという点は知っておいて損はないでしょう。

例えば、秀逸なビジネスモデルが確立されている企業では、人による業績の影響は少ないですから、今後AIやロボットに取って代えられやすい職場と言えます。
チャレンジングな姿勢を取る会社は、人材に重きを置きますが、その分、変化に柔軟に適応し、よく働く人材を求めます。世界を相手にしている会社も同じです。
安定した顧客と安定的な関係を築いている会社は、その安定状態を維持できる人材を求めます。(ただ、その安定は未来永劫保証されているものではありません・・・)

このように、会社の存続ノウハウを知ることで、自分の志向に合った会社を見定めることも可能です。
また、仕事内容によっても同じような違いは出てきます。営業で求められる人材像と経理で求められる人材像はやはり異なります。

変化、向上し続けられる人材であるか


日本国内の情報だけではわかりづらいですが、世界のエリートたちは想像を絶する競争環境を勝ち抜いてきています。学歴社会での勝ち抜きだけではなく、社会人になってからも、その競争は続いています。
日本も、直接的にも間接的にもそういった世界を相手にしているわけですので、人材レベルの向上は今後も避けては通れません。
年齢に関係なく、自分自身のバージョンアップが常に求められています。

テーマに戻ると、「自分自身を常に変化・向上させ続けられる人材」という評価を得られれば、たとえ新卒から3年未満であっても経験の少なさや若さがマイナスにはたらくことはないでしょう。
自分の志と合致するような会社との出逢いがあったら、これまでの職歴に関係なく、積極的に動いてみてはいかがでしょうか。

◾️筆者プロフィール

はちさん
早稲田大学卒業後、紆余曲折を経て大手人材会社に入社。
約20年のキャリアを通じて、九州地区をはじめ都内の企業・自治体の採用支援に携わる。
担当業種は多岐に渡り、社長1名の会社から従業員数4万人を超えるグローバルな大手上場企業まで幅広い規模の企業を担当。
採用責任者時代は、年間1,000名を超える採用活動でのスキーム設計・フロント業務・事務作業・面談面接・研修といった採用活動の全工程を一気通貫して経験。
行ったり来たり考えた結果、採用活動支援と人材育成を行う会社を設立。

▼筑後地区の企業の”素顔が見える” 仕事探しメディア「モトムット」


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