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採用コンサルタントと考える「転職活動の準備」#1 面接官、ここを見てます
「自分はどう見られているんだろう・・・」
転職活動(就職活動)においては、いつも以上にこのことを意識すると思います。
面接をする相手が自分のどこを見ているのかイメージできれば、必要以上に緊張しなくて済むかもしれません。
中途採用の面接官の経験も持つ採用コンサルタント「はちさん」に、ポイントを聞きました。
転職が当たり前の時代とはいえ・・・
面接官が見ているポイントは、募集背景や募集人数、仕事内容やポジション(役職)等によって変化します。そのため、ここでは一般的なお話をしたいと思います。
一番は「定着してくれるかどうか」です。
どの会社にも、採用する以上は長く勤めてもらいたいという思いがあります。
そのため、「すぐに辞めないかな?」「自社の風土に合うかな?」という観点を前提としています。
「どのように活躍してくれるだろうか?」
次に考えるのは、採用後のパフォーマンスイメージです。
「パフォーマンスを発揮するまでにどれくらい時間がかかるだろうか?」
「パフォーマンスレベルはどうだろうか?」
「パフォーマンスを発揮してもらいやすい土壌が自社にどれくらいあるだろうか?」
(例:ビジネスモデルが近しい・経験してきた仕事内容が似ている・似たような志向の人が活躍している・使用するプログラム言語が同じ・育成環境の整備状況など)
そんな観点に立ち、求職者の能力・経験・人柄について、評価できる点と懸念点を整理しています。
フィットする人かどうか?
最後に、現在募集しているポジションへの適合度を見ます。
「配属チームにすぐに馴染めるだろうか?」
「チームメンバーとの適合度はどうだろうか?」
「求職者のこれまでのスキルや経験は、既存組織に刺激を与えられるだろうか?」
「相乗効果を狙えるだろうか?」
「よりマッチするポストが他にないだろうか?」
考え方や志向、能力や人柄などのパーソナリティを、既存の組織や人材にあてはめ判断します。
「見ているポイント」の基本は、上記の三つと言えます。
書類段階からイメージ形成は始まっている
限られた面接時間の中でこれらを順に見ているわけではなく、事前資料からイメージを形成し、仮説を立て、実際の面接において確かめるという流れが一般的です。
そういう意味で面接は、採用側と求職者双方の「確認」、「情報補完」の場と言えます。
「面接だけで勝負が決まる」と考えている方もいるかもしれませんが、現実はそうではなく、事前情報によるイメージ形成や何気ないやりとりによる信頼関係の積み重ねの結果なのです。
希望に応えるキャパシティがあるか
補足的な話をすると、「求職者の希望に応えられるかどうか」も合否の背景に隠れていることがあります(例:希望の給与を払えない、希望の勤務形態を叶えられないなど)。
また、同時応募者がある場合には、候補者の中から広く検討したい気持ちが働きますので、基準をクリアした方の中で比較して判断されることもあります。
応募をしたり面接を受けたりすれば合否判断はつきものです。
「不合格=ダメ」ではありませんから、あまり引きずらないようにしましょう。
不合格が仮に続いても、「自分を採用しないなんてもったいないな」というくらいの積極的な気持ちを忘れないようにしてほしいです。
冒頭にも記載していますが、求めている内容や重視するポイントは会社によってもタイミングによっても異なります。
「ご縁」を大切にしましょう。
「ご縁」を大切にする方に、新たな「ご縁」が拓かれていくように私は感じます。
◾️ 筆者プロフィール
![](https://assets.st-note.com/img/1725610682-neE2WtNoHRBZ1zvkaPpi9Lcd.png)
はちさん
早稲田大学卒業後、紆余曲折を経て大手人材会社に入社。
約20年のキャリアを通じて、九州地区をはじめ都内の企業・自治体の採用支援に携わる。
担当業種は多岐に渡り、社長1名の会社から従業員数4万人を超えるグローバルな大手上場企業まで幅広い規模の企業を担当。
採用責任者時代は、年間1,000名を超える採用活動でのスキーム設計・フロント業務・事務作業・面談面接・研修といった採用活動の全工程を一気通貫して経験。
行ったり来たり考えた結果、採用活動支援と人材育成を行う会社を設立。
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