【第二新卒について考える#1】 新卒で希望の業界に行けなかった人へ、第二新卒というチャンス
転職が当たり前の時代に
新卒時の経済状況や企業側の採用意欲によって、ファーストキャリアに影響が出ることはよくあります。
私の世代は就職氷河期に当てはまり、正社員希望でありながらやむを得ず派遣社員やフリーターを選択した友人は少なくなかったです。私も似たような一人でした。
当時は、「第二新卒」といった概念がなく、新卒採用時のレールにうまく乗れないと、新たな就職先を見つけるのはかなり厳しい状況でした。
中途採用は、経験者を求めている企業がほとんどであり、今のように広く門戸を開いている企業はまだまだ少数でした。
さて、現代はどうでしょうか?
インターネットで情報を集めれば、多くの企業が中途採用を行っています。
また、企業内でのジョブチェンジも広く活用されています。
社員紹介や元社員の再雇用などもあります。
多くのチャンスがあるのは明らかですね。
ずっと気になっていた会社に行く人、新卒時はご縁がなかった会社に転職する人、そんな方も多く見てきました。
こんな時代だからこそ、一度は考えたいこと
本当に合わない仕事や人間関係で嫌になることはあるので、転職やジョブチェンジをすることは悪くないと思います。
一方、チャンスが多く転がっている中で考えてほしいことがあります。
あなたはどんな人ですか?
今の仕事で何を学びましたか?
これまでの社会人経験から何ができるようになりましたか?
今の会社にどんな貢献ができましたか?
今の仕事で「殻を破った」といえる経験は何ですか?
限られた時間や限られた仕事の範囲かもしれませんが、この問いへの自分なりの回答は備えておくことをおすすめします。
一時の感情や自分だけの評価で転職やジョブチェンジをしないようおすすめします。
中途採用における面接でも、キャリアについての整理不足は垣間見えます。
「この人はやってくれそうだ」と思ってもらえるように
人生は「殻破り」の連続です。チャレンジするなら今の仕事での殻を一枚でも破ってみて動きましょう。直面した殻を破らずに動いた場合、次の場所でも、同じ殻が自分を覆い続けます。
反対に、一枚でも殻を破ったことがあれば、自分の自信にもつながりますし、なにより体験資産になっています。
しっかり仕事に向き合ってきていれば、面接でも自分の言葉で実績や想いを伝えられます。
エピソードに具体性が出てくるので、信頼をされやすいです。
また、新しい環境でもパフォーマンスを発揮してくれるだろうという推察が働きやすいです。
未来のチャンスを最大化する意味でも、今を、目の前のことを、自分にできることを、真摯に取り組んでおきましょう。自分の行いが自分に還ってきますから。
◾️ 筆者プロフィール
はちさん
早稲田大学卒業後、紆余曲折を経て大手人材会社に入社。
約20年のキャリアを通じて、九州地区をはじめ都内の企業・自治体の採用支援に携わる。
担当業種は多岐に渡り、社長1名の会社から従業員数4万人を超えるグローバルな大手上場企業まで幅広い規模の企業を担当。
採用責任者時代は、年間1,000名を超える採用活動でのスキーム設計・フロント業務・事務作業・面談面接・研修といった採用活動の全工程を一気通貫して経験。
行ったり来たり考えた結果、採用活動支援と人材育成を行う会社を設立。
▼筑後地区の企業の”素顔が見える” 仕事探しメディア「モトムット」