完母の葛藤と離乳食(生後5ヶ月目)
(2020/6/13記事 復元)
生後2週間の次男と行った母乳外来で、一緒に受診した隣のママさんが言っていた。
「二人目も完母だけど、夜1回だけ哺乳瓶を慣らすためにミルクをあげてます。1人目はミルク拒否が酷かったから」
当時、私はまだ母乳が軌道に乗らず、ミルクと混合で、「ミルク拒否する子もいるんだ」と隣のママさんの話は他人事だった。そのうち私の母乳も軌道に乗り、次男は1ヶ月検診前に完母になった。
●長男は混合→完ミ(生後6ヶ月)
●次男は完母(現在5ヶ月目)
長男はミルクで育てた
低体重児として生まれた長男は、母乳を吸う力が弱く上手く飲めなかった。
それでも、出産した病院は母乳信仰が強く、私も完母で育てなくてはと自分にプレッシャーをかけ、授乳の度にレンタルしたベビースケールに長男を乗せて母乳量や体重を計っていた。
そんな努力の甲斐も空しく、長男は飲みやすい哺乳瓶を好み、母としては寂しいことにあまり母乳を飲んではくれなかった。次第に母乳は出なくなり、半年を過ぎる頃には私のおっぱいの役目は終わった。
実は、必死に頑張っていた生後1〜2ヶ月頃、実母から衝撃の事実を突きつけられた。
母「私もね、あんまり母乳出なかったのよ!半年くらいであんたもミルクだったわよ」
「ちなみに、おばあちゃん(母方の祖母)も出が悪くて、私たち四人兄弟に米の磨ぎ汁飲ませてたみたいなの」
「あと、父方の祖母も出なくて、お父さんは近所のおばあちゃんの姉妹からおっぱい貰ってたみたいよ」
私「!?!?!?」
父方の祖母、母方の祖母、母と我が家は先祖代々筋金入りの母乳が出ない家系だった。
そりゃ、私も出ないわ。。
モヤモヤした感情がストンと落ち、吹っ切れた。元気に成長するなら完ミでもいいか。
完ミになると良いことも沢山あった。
【良い点】
・母乳では取れない栄養をとれる
・夜中の授乳を夫と交代制にして睡眠改善
・子どもを預けて美容室や歯医者に行ける
・体重増加に悩むことなく、順調に成長
完ミで大変なことはこちら。
【悪い点】
・ミルク代が高い
・毎回ミルクの準備が面倒
・外出するときに荷物が多い
こうして、長男は6ヶ月~1歳2ヶ月まで完ミで元気に育った。
前置きが長くなったが、そんな筋金入りの母乳が出ない私でも、やはり完母は憧れる。次男の妊娠中は、淡い期待を持ちつつ、駄目でも今回は母乳をもう少し頑張りたいと密かに思っていた。
次男は完母に成功!?
そして産後直後こそ苦戦するものの、2週間を過ぎる頃から助産師さんのお墨付きをもらい、奇跡的に完母になった。
嬉しくて嬉しくて、たまらなかった。
やっと一人前の母親と認められた気分だった。
完母だと体重の戻りもスムーズで、妊娠前に戻るどころか更に3キロ落ちた。母乳が出るならミルクをあげる必要はないだろう。
完母で順調に来ていた次男だったが、4ヶ月頃から体重が殆ど増えなくなった。2週間で100g強のペース。嫌な予感がした。だって家系ですもの。
1ヶ月の体重増え幅がこちら↓
6270→6565g (+295g)
この時期は1日当たり平均15〜30g増えるのに対し、次男の増え幅は10gを切っている。
母乳量が減っている?
小児科の先生に相談したところ、この時期になると飲む量が増えるから母乳が追いつかないお母さんが出てくる。恐らく私も該当するだろう。5ヶ月になったら、すぐに離乳食を始めること、完母の子は哺乳瓶を嫌がるから、大変だろうけど、ミルクを追加することを指示された。
次男の場合は生まれてすぐにミルク飲んでいたので大丈夫だろう。
これからは1〜2回/日ミルクを足して、離乳食もすぐに始めて、体重を増やすことに専念しよう。
ここまで、完母で育てられたことを誇りに思い清々しささえ感じていた。
残念だけど、混合へ切り替えよう。
ミルクを飲まない次男
ところが、いざミルクをあげると驚くほど飲まない。新生児の時にあれだけ飲んでいた事をもう忘れたのかと呆れるほど、手で叩いて口にも入れさせてくれない。授乳しながら寝た時に、哺乳瓶とすり替えて飲ませても、カッと目を見開き舌で押し出す。
今日で2週間過ぎたが、未だにミルクを飲まず、体重も100gしか増えていない。
途方に暮れて、遠い目をしながら私は、ふと母乳外来のママの言葉を思い出す。
「二人目も完母だけど、夜1回だけ哺乳瓶を慣らすためにミルクをあげてます。1人目はミルク拒否が酷かったから」
はい、今は身に染みて分かります。
こんなことなら、意地にならずにミルクあげておけば良かったと。
今は元気だけれど、6月でさえ30℃を超える日が増え、このままミルクを飲まないと体重が増えないだけでなく、脱水症状の心配も出てくる。
私の完母への執着のせいで、息子にきちんと栄養が行き渡っていないことに申し訳なさでいっぱいになった。
自身の体質を分かっていて、体重の増えが悪い時点でなぜミルクを足さなかったのか。何が一人前の母親だ?後悔しかない。
離乳食も号泣する次男
頼みの綱の離乳食も、始めの2〜3口はパクリと食べるも、すぐに舌でお粥を押し出し、口回りにべったり付けて大泣きする次男。少しでも栄養を摂取できるようお粥や野菜にミルクを足して伸ばしたり奮闘しているけれど、5ヶ月になりたての次男に離乳食はまだ早かったかもしれない。
【2週間で食べた食材】
・10倍粥
・ミルク粥
・ほうれん草ペースト
・人参ペースト
・じゃがいもペースト
お粥も野菜も炊飯器で一緒に炊き、ブレンダーで潰し、食べやすい味と効率的な栄養補給を模索している。
2人目でも、余裕の育児とはいかないと改めて反省。
私が近づくと手足をバタバタさせてニコニコ笑い、足しゃぶりが大好きな次男に癒されて幸せな日々。
この子達に何をすることがベストなのか自問自答の日々。
育児は育自。
そんなこんなで、悩みの尽きない5ヶ月目に突入。
(兄弟仲良くね)