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XMシグナルの相場哲学とロジック

はじめに

私は、XMTrading が提供する「取引シグナル」(以下「XMシグナル」という)の具体的な発注方法について、2つの記事を書きました。

XMシグナルの発注方法(基礎編)/1年で100万円が383万円に

XMシグナルの発注方法(応用編)/1年で100万円が1,100万円になる利確・損切りシステムとは

記事のタイトルの通り、XMシグナルを活用した私のトレード手法は、1年で2.8倍〜10倍という驚異的な成績を叩き出しており、また、エントリー・利確・損切り・ロットが明確で誰でも同じようにトレードできるので、多くの読者の方から好評をいただいております。

しかし、次のようなご要望・ご相談もいただいております。

・XMシグナルが予告なく与えられ、すでにエントリーレベルから大きく離れていてエントリーできないことがあるので、XMシグナルを予測してトレードできるようになりたい。

・東京市場が始まる時点でのXMシグナルの状況を知りたい。

・XMシグナルが対象としていない銘柄もトレードしたい。

・将来XMシグナル が配信されなくなっても、同じようにトレードしたい。

要するに、「XMシグナルの基礎となっている相場哲学やロジックを理解して自らの判断で発注できるようになりたい」という希望を持っている方が少なからずいらっしゃるということなのです。


XMシグナルが配信されるのは、日本時間の17時(夏時間は16時)のモーニングコールと23時(夏時間は22時)のアフタヌーンコールの2回のみです。

モーニングコールとアフタヌーンコールの間は6時間ですが、アフタヌーンコールとモーニングコールの間は18時間あります。

そのため、通常なら予告後に与えられるシグナルが予告なく与えられ、エントリーできないことがあります。

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※ 出所:XM trading 社 ウェブサイト(以下同じ)

このユーロ円の例では、2020年3月31日モーニングコールでエントリーシグナルが予告され、同日アフタヌーンコールでエントリーシグナルが与えられています。

しかし、翌4月1日のモーニングコールでは、新たなエントリーシグナルが予告なしに与えられています。

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3月31日アフタヌーンコールから4月1日モーニングコールまでの値動きとシグナルの状況を追ってみると、次の通りです(時間は日本時間)。

22:00  ショートのエントリーシグナルが与えられる。

02:00  利確1に到達する(ポジションの半分を決済し、損切りを建値に移す)。

07:00  価格が建値に戻る(残りのポジションが決済される)。

15:00  価格が直近安値をブレイクする。

16:00  新たにショートのエントリーシグナルが与えられる。

※ 07:00前に損切り変更作業ができなかった場合は、その後のどこかのタイミングで決裁(利確または損切り)をすることになる。

もし07:00から15:00までの間に配信があれば、「118.20の下降ブレイクでショートのエントリーシグナルが与えられる見込み」などの予告がされたはずですが、現実には16:00まで配信はないので、いきなりエントリーシグナルが与えられることとなったわけです。

このような場合、配信を見た時にはすでに価格がエントリーレベルから大きく離れてしまっていて、エントリーできないことが多いのです。

相場の動きが激しい時は、エントリーレベルどころか利確2まで到達してしまうこともあります。

XMシグナルの基礎となっている相場哲学やロジックを理解して自らの判断で発注できるようになれば、このようなケースもエントリーすることが可能となります。


また、XMシグナルの対象は、ドル円・ユーロ円・ポンド円・ユーロドル・ポンドドル ・豪ドルドル・NYダウ・日経225・ゴールド・オイルの10銘柄だけです。

これらの銘柄にシグナルが点灯せず、他の銘柄(カナダドル円、UK100、シルバーなど)にエントリーチャンスが訪れることがあります。

XMシグナルの基礎となっている相場哲学やロジックを理解して自らの判断で発注できるようになれば、対象銘柄以外でも同様にトレードすることが可能となります。


実際、私は、XMシグナルの配信前に発注したり、対象銘柄以外でXMシグナル的なトレードをしています。

もちろん、私はXMシグナルの全てを理解しているわけではありません。

XMシグナルは、おそらく膨大なデータを分析してエントリーするべきチャートパターンを選んでいると思われます。

XM traading 社の1顧客にすぎない私が、その全てを理解できるわけがありません。

私が理解できていると思うのは、XMシグナルの基礎となっている相場哲学、典型的なエントリー・利確・損切りのパターンなどです。

しかし、その程度の理解でも、XMシグナルの配信前に発注したり、対象銘柄以外でXMシグナル的なトレードをすることが十分に可能となります。

その証拠に、私は毎朝ブログでXMシグナルの現状と予想をコメントしていますが、それらは概ね的中しています。


本記事では、私が理解しているところのXMシグナルの相場哲学やロジックについて解説します。

その内容は、XMシグナルを活用している方はもちろん、独自のロジックを考案してFX・CFDで安定的に稼ぎたいと考えている方にとっても、非常に有益なものです。

特に、利確価格の定め方については、広範囲に応用可能な極めて貴重な情報を書いたつもりです(XMシグナルの利確1と利確2がどのように定められるのかは、私にとって長い間大きな謎でしたが、つい最近解明することができました)。


世の中には無限と言って良いほど様々なトレード手法が存在しますが、トレードで稼ぐためには、そのうちのたった1つをマスターすれば良いのです。

XMシグナルの相場哲学とロジックを理解することは、稼げるトレーダーになるための最も簡単な方法だと思います。


以下、かなり断定的な表現で文章を書いていきますが、あくまでも私の個人的な見解であることをご承知ください。

エントリーの方向

トレードに関する戦略を大きく2つに分類すると、順張りと逆張りになります。

順張りは、相場が上昇基調なら買い、下落基調なら売るという、相場の流れに従う戦略で、トレンドフォローとも言います。

逆張りは、相場が下降し過ぎたら買い、上昇し過ぎたら売るという、相場の流れに逆らう戦略です。

どちらの戦略にも一定の合理性はあるのですが、XMシグナルは、トレンド発生中は価格がトレンド方向へ動く確率が高いと考え、トレンドの発生を待ってトレンド方向のポジションを持つ戦略、すなわち順張りを採用しています。


そこで、まずはトレンドの的確な把握が肝要となります。

トレンドを把握する方法としては、移動平均線やボリンジャーバンドなどのインジケーターを使うのが一般的です。

XMシグナルも、リバーインジケーターとスイングインジケーターという2つのツールを使います。

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リバーインジケーターは、リバーと呼ばれる2つの帯で出来ており、青と茶のリバー(以下「青茶リバー」という)が短期移動平均線、黄色のリバー(以下「黄リバー」という)が長期移動平均線をベースに作られています。

価格がリバーより上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと捉えます。

また、青茶リバーが黄リバーを離れて推移する時は強いトレンドが発生していることを示し、青茶リバーが黄リバーと交差する時はトレンドが弱くなっていることやボラティリティが小さくなっていることを示唆します。

普通の移動平均線と違い太い帯にしているのは、変化の予兆を早く捉えるためだと思われます。


スイングインジケーターは、価格の軌跡を整理して高値と安値を黒い線で描くもので、zigzag(ジグザグ)というインジケーターとよく似ています。

スイングインジケーターは、トレードのシナリオ設計(エントリー・利確・損切りの決定)のために用いられますが、それ以前にトレンドを把握するツールでもあります。

スイングインジケーターによるトレンドの判断は、一般にダウ理論として紹介されているものと同じです。

つまり、

・上昇トレンド=安値を切り上げ、高値を更新している状態

・下降トレンド=高値を切り下げ、安値を更新している状態

ということです。

※ 参考:外為オンライン実践チャート術


XMシグナルは、これら2つのインジケーターによってトレンドを把握し、エントリーするべき方向を決めます。

典型的な上昇トレンドは、青茶リバーが黄リバーの上を推移し、スイングインジケーターがリバーの上で安値を切り上げ、高値を更新している状態です。

典型的な下降トレンドは、青茶リバーが黄リバーの下を推移し、スイングインジケーターがリバーの下で高値を切り下げ、安値を更新している状態です。

そして、このような状態が崩れた時、トレンド終了あるいはトレンド転換と判断されます。

2020年12月17日〜18日のポンド円を例にして説明します。

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