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さらば、私の中のパワハラセクハラ親父たちよ。


自分に対する、呪詛の念

(注意:ちょっと前半ハードめな言葉が続くので、やばいな、と思ったらターンライトでお願いします。そのために目次を設定しておくので、「呪詛の念をそこはかとなく書き尽くれば」まで飛んでね)



仕事が溜まってきたり忙しかったり追い詰められたりすると、自分に対して頭の中で呪いの言葉を唱えてしまう。

例えば

いいかげんにしろよコラ。
この仕事何年やってんだよ。
なんでそんなこともできないんだよ。
普通に頭使えばわかるだろうが。
自分がやらなきゃいけないこと、わかってるか?
わかっててなんでできねぇんだよ!!!
そーゆーのを「わかってない」っていうんだよ!!!
ほんと迷惑。ほんと邪魔。
本当にお前は仕事ができないな!
だからいつまで経ってもそんなんなんだよ!!

とか

ブス。かわいくない。かわいいの似合わない。デブ。太ってる。
やーいブタブタ!
ブタのほうがまだかわいいよね笑
女型の巨人にそっくりだよね笑
そんなに太ってて、水泳が好きなんて、水を得たトドみたいだよね笑
女に見えないよね。
色気がない。
男女(おとこおんな)。
だからモテないし彼氏もできないんだよ。

昔、誰かから言われた言葉を、
何十回何百回何千回何万回と頭の中で繰り返すうちに、
どんどん酷いトーンになって、
繰り返し繰り返し、自分に唱え続ける。

みんなこんな感じなんだと思っていたらどうやらそうでもないらしい。
でも私と同じ症状の人も世の中には一定数いるらしい。

呪詛の念は、連鎖する

ある時、取り組まなきゃいけない仕事を溜めてしまって、
1人でこもれる半分スケルトンになったブースにこもって仕事をした。

私は一人色んな言葉を口走りながらパソコンを叩いていた。

ねーねー、なんでこんなになるまで放っておいたんだっけ?
やる気がないだったらやりたくないですって言えばいいじゃん。
やりますやります言ってて結局やらないんだったらやらないのと同じじゃない?
まじで迷惑なんだけど。やらない方がマシだし、いない方がマシだよ。
早くやれよ。さっさとやれよ。手を動かせ手を。
頭なんてどこにもないんだからさ。

もっと激しいことも言ってたけどここでは割愛

ブースに換気設備がついてないのもあるけど、最後の方はもう過呼吸になりそうで、ゼーゼー言いながらブースから出てきた(仕事は進んだ)。

進めなきゃいけないものが少し進んだな、良かった。と思いながら帰ったその日の夜。
もちろんその日も保育園はうちの子達が最後のお迎えだった。
連日の疲れからか次女は抱っこをせがみ、長女はフラフラ暗い道を歩く。
近くのミニスーパーで食材を少しだけ買って帰る(もちろん子供達は走り回る、さっきまでの疲れはどうした)。

家に帰っても部屋はぐちゃぐちゃ。
洗濯物は干しっぱなし。
夫もなかなか帰ってこない。
夕飯を作ってはみたものの、味が全然決まらない。
もちろん子供たちはできたご飯を食べてくれない。
おもちゃをいじって、ずっと遊んでいる。

思わず私は口から思っていることが出てしまった。

ねーねー!今やらなきゃいけないことわかってる?
今なんの時間なんだっけ?
そうだよねぇ、ご飯の時間だよねぇ
なんで目の前にあるものやらないんだっけ?
食べたくないんだったら食べたくないっていえばいいじゃん。
食べないのね、はいはい、じゃあ捨てるね。バイバイ。
何?なんなの?だって食べないって言ったじゃん。

おいしそうなご飯と、ご飯を食べる雰囲気を、作れていないのは私のせいなのにね

つい、娘に対して怒ってしまった。
涙を堪えた娘の顔を見てハッとした。

私が今娘にかけた言葉は、私が今日私自身にかけ続けていた言葉。

呪詛の念というのは、どこかで断ち切らないと、連鎖する。

それは自分がわかっていることじゃないか

呪詛の念をそこはかとなく書き尽くれば

このままじゃいけない。
どうしたらいいか考えるけど、頭の中がぐるぐるしてしまってどうにもならん。
少しでもいいから頭から吐き出さないといけない。

翌朝の電車で、たまたま数駅だけ座ることができたので、
毎日持ち歩いてるノートに思っていることを書いてみることにした。

昔から何か嫌なことがあると紙に書くことにしている。
で、そのページを破って捨てる。

とにかく書く。書く書く書く。
考えていることも、自分に対する呪詛の念も全部。
そのあとは昔何かの本で読んだ。
書いているペンを赤ペンに持ち替えて、俯瞰した上で、
事実に丸をつけたり線を引いてみる。
それを試してみることにした。

そして気づいた。

現在の事実がどこにもない。
全ては過去あった出来事と、
ほとんどが私の頭の中で展開している言葉たちだ。

私が私に対して唱え続けている
例えば
仕事ができない

かわいくない(背格好、顔立ち、スカートが似合わない、化粧、アクセサリーが似合わない)

別に直近では誰にも言われてない。
(影では言われているかもしれないし、聞こえないようにしているだけかもしれないけれど。)
(いや、この下書きを書いた数日後、実際言われたけど。)

そりゃ若い頃はたくさん仕事できなくて怒られたし、
数時間単位で詰められたり説教受けるとか全然あった。
(弊社ではそれをPDCAと呼ぶので私はPDCAという単語が大嫌いです。)
後者は父や男友達や同僚からのからかい?があった。けど。

最近は誰かにそんなこと言われたか?

職場で激詰めされているわけではないし、
身なりについては誰からも何も言わないのでは?
(身なりや容姿について何も言われなくなったのは歳をとったことの特権であるとは思うが。)

どうやら、私は私の頭の中にたくさんのパワハラ親父とセクハラ親父を飼っていて、
疲れたり思うように物事が進まないと、暴れ出す。

良い加減にせぇよ親父ども、とは思うけど、
親父は本当にたくさんいるので、
この親父たちを完全に頭の中から排除するにはおそらく時間がかかるだろう。

ではどうすればいいのか。

さらば、私の中の親父たちよ

まずは傾向と対策を見ていこう。
親父たちがどーゆーときに出没するのか。

  • 疲れた時

  • 仕事が溜まっているとき

  • ちゃんと栄養を取れていないとき

  • 胃腸の具合が悪いとき

  • 動けていないとき(運動然り、物事然り)

  • 慣れない場に行くとき

  • 実家、義実家に行ったあと

  • 特に会社の、大勢の飲み会のあと

そーゆー時やものを、できるだけ避ける。

でも避けきれないことだってもちろんある。
すぐ何年何十年とこんな感じで生きているので、
親父達がすぐどこかに行くなんて考えづらい。

じゃあまた出現した時はどうするか。
パワハラセクハラ親父が頭の中に現れたら?

どうしても頭の中でまた繰り返してしまう時は、書く。
書いて書いて書きまくる。
で見つめ直す。

そうやって親父には静かになってもらうしか、
今の私には思いつかない。

この事件、未解決にて

トラウマ治療とかよく聞くけど、どこに行けばすらよくわからないし、近所のメンクリは予約が全然取れない。
そもそも通う時間?だし、通っても何があるのか全然わかんない(調べろ)。
そもそも私、メンクリに行ったところで「超元気なんですよ〜!ははは!」みたいな説明をする予感しかしない。強がりの体力自慢かつ会話で自分の状況を説明するのが下手くそすぎる。

私は声にして発するより書く(手を動かす)方がどちらかというと性に合っているので、それで当面はお茶を濁すことにする。

今はもう、それしか、ない。

そして、いつか、いつか頭の中からいなくなってくれればいいな。
さらば、私の中のパワハラセクハラ親父たちよ。

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