2024年12月の『CJメッセージ』〈第84回〉
皆様お疲れ様でございます。
CJメッセージ〈第84回〉の社内報をお届けします。
従業員の皆様、いつも会社の成長のために尽力いただき、誠にありがとうございます。
本日は、今年の振り返りとして、『コスト増と向き合いながら進めた挑戦の一年。』というテーマで記載しました。
更に、喫煙ルールや休憩時間についての働き方改革の実現のための方法論として意思決定や懸案事項を記載しました。
これらは皆さんの働きやすい環境づくりを目指すと同時に、会社全体の生産性向上を目的としています。
1)『コスト増と向き合いながら進めた挑戦の一年。』
2)喫煙時間の変更について
3)昼休憩について検討していること(R入力の徹底)
1)『コスト増と向き合いながら進めた挑戦の一年。』
カスタムジャパングループはまもなく12月末の決算を迎えます。今年一年は、経営環境の変化に伴い多くの課題に直面した一年となりました。
2024年11月の消費者物価指数(CPI)は、2020年を100とした場合110に達し、この間のインフレは我々の事業環境に大きな影響を与えました。(4年で10%インフレ)
特に輸入商材を扱う当社にとっては、為替の変動が大きな試練でした。2020年時点では1ドル約107円だった為替が、2024年12月23日現在では156円を超え、この為替差だけでも輸入商品のみならず、国内メーカーの仕入れコストが大幅に上昇しました。
しかし、この経済環境はかなり厳しい状況でしたが、従業員の平均給与を物価指数の上昇を上回る水準に引き上げることを推進しました。それだけでなく、休暇の増加を実現し、働き方改革を進めてまいりました。(個々に差ががありますが、平均値としては物価上昇を意識して給与を増やす努力を推進しました。)こうした取り組みは重要なヒトへの投資であり、持続可能な成長を目指すための重要な基盤と考えています。一方で、これらのコスト増加は単純な算数の観点からも、経営の負担を増加させる要因となっています。
さらに、働き方改革の推進や新人社員の増加に伴う業務熟練度の課題もあり、一部の業務負担が増加する場面もありました。それでも、我々はこれらの課題に正面から向き合い、新しいシステム「2024DX」の推進など、将来の成長に向けた投資を積極的に行いました。
このような厳しい経済環境の時に、前向きな取り組みが可能だったのは、家業としての創業70年、カスタムジャパン創業から19年間の努力と蓄積があったからこそだと思います。
今後、私たちに求められるのは、この厳しい状況を乗り越えるための「生産性向上」です。これまでと同じやり方、同じ方法での取り組みだけでは不十分であり、さらに効率的な業務運営や新たな挑戦が必要不可欠です。この点においては、従業員一人ひとりの協力と創意工夫が大きな鍵を握っています。
今年一年、多くの試練を乗り越え、次へのステップを築くことができました。しかし、これはあくまで通過点です。厳しい経営環境の中での生産性向上は、私たち全員にとっての重要な課題です。これからも一致団結し、共に成長をよろしくお願いいたします。
2)喫煙時間の変更について
昨今、健康促進の流れが強まる中で、会社としても健康管理を重視しています。その一環として、現在導入している9時~11時の完全禁煙時間を変更します。
以下のように変更予定します:
9時~12時(完全禁煙)
14時~18時(※昼休憩分散可)
上記時間を時間別禁煙を導入します。
(※昼休憩分散可)昼休憩を分散して喫煙される場合は、上記時間内でも喫煙可としますが、個々の喫煙時間を細かく管理することができませんので、自主管理として対応しますので、できる限りの時間別禁煙推進にご協力ください。
随時、問題等あれば変更・アップデートいたします。
まずは、この時間別禁煙にて推進お願いします。
将来的には「勤務中完全禁煙」に移行する予定ですが、現時点では見送ります。
これにより、皆さんがより健康的な生活を送れるよう、段階的に進めてまいります。喫煙される方にとっては厳しい措置かもしれませんが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
尚、帝国データバンクの「企業における喫煙に関する意識調査(2020年)」によれば、企業の26.2%が全面禁煙を実施しており、53.9%が完全分煙を導入しています。このように、多くの企業が従業員の健康促進や職場環境の改善を目的として、禁煙対策を強化しています。
個々の健康管理におきまして更なる向上をお願いいたします。
3)昼休憩について検討していること
現在、本社オフィスおよびロジにおける昼休憩のルールが曖昧になっていると感じています。これは「独自のタイミングで昼休憩を取る」というルールが長年続いてきたためです。
(オペレーションやロジでは部門の中で共有されていると思いますが、その他の部門では曖昧です。)
なぜ曖昧なのかといいますと、そもそもこのルールはカスタムジャパン創業当初、人手不足で昼休憩を取る余裕がなかった時代の名残です。
(実際に私が家業に入った時は昼は5分ほど早食いで食べるという厳しい状況でした。ベテランの皆さんはこの状況を経験されていたと思います。まことに申し訳ございません。)
また、創業から10年を経過しても、物流ボリュームが増えると経営管理部やマーケティング部門の社員が応援に入るなど、部門を横断して緊急対応を行うことが日常茶飯事でした。
しかし、年々分業化が進む中で、こうした部門横断の緊急の応援体制は徐々に削減され、現在ではほとんど見られなくなりました。
昨今の働き方改革では、取引先の中には昼休憩を12時~13時の固定時間とし、その間電話対応を停止する企業も見受けられます。
私たちがこうした極端な方式を導入する予定は現時点ではありませんが、部門ごとに昼休憩を一定の時間帯に揃えることで、生産性向上が期待できる場面も増えてくる、と考えています。
ただし、昼休憩のタイミングを厳密に統一すると、業務内容や部門によっては管理の負担が増え、生産性を下げるリスクも考えられます。
生産性を高めつつ、働き方改革を進める上で、すべてが「楽になる」わけではなく、一定のルールや規制を設けることが必要になる場合もあります。それは道路の信号や法律と同じで、個人個人の最適化だけを優先すると、全体の効率が低下する可能性があるからです。
現在、昼休憩のルール化について具体的な意思決定には至っていませんが、効率的な働き方の仕組みをどのように設計するか、皆さんとともに考えていきたいと思っています。
●今年最後のお伝えしたいこと。
この1年、皆さんとともに様々な挑戦を乗り越え、年末には棚卸しや決算といった重要な業務も控えていますが、無事に1年を締めくくれることを嬉しく思います。
私のデスクには、大阪府神社庁が配布しているメッセージが貼られています。その一節を共有します。
「天災は忘れた頃にやってくる。」
これはもちろん、地震などの大きな天災への警鐘であるとともに、私たちの日常や仕事にも通じるものです。
各家庭、個人、部門やチームで、忘れている問題がないか見直す機会として、この年末を活用していただきたいと思います。
また、皆さんにお願いしたいのは
「火の用心」
「健康管理」
です。
年末は忙しくなりがちですが、自分自身や周囲の安全・健康を大切にし、良い形で新しい年を迎える準備をしていただければと思います。
今年も1年、本当にお疲れ様でした。どうぞ良いお年をお迎えください。
カスタムジャパングループ
村井基輝(むらいもとき)