「美しい椅子と女たち」がParavi年間視聴ランキング カルチャー・教養部門で第1位に
昨年、Paravi開設と同時に4Kオリジナルコンテンツとして8本のショートドラマ「美しい椅子と女たち」が年間ランキングでカルチャー・教養部門で視聴数1位。オリジナルコンテンツ部門でも3位になりました。それも皆さんに観ていただいたおかげです。有難うございます!
あれ、ご覧になってない?、、、そんな方のためにトレイラーと簡単な説明を。
この作品、世界に存在する名作椅子を紹介する「世界の美しい椅子」8編と対になったショートストーリーで、8脚の椅子が擬人化され、それぞれの女性とのエピソードが語られます。しかし、カルチャー・教養部門に分類されてるからといって椅子の機能や歴史などには殆ど触れません。(それは「世界の美しい椅子」の方にお任せしてあります。)不思議な艶めかしい耽美的世界がそこにあります。
*1「椅子になった女」 馬場ふみかとパントンチェア
*2「食べる女」 片山萌美とYチェア
*3「眠る女」 今野杏南とアップ5&6
*4「待つ女」 兎丸愛美と籐丸椅子
*5「読む女」 馬場ふみかとドムスチェア
*6「生まれる女」 片山萌美とエッグチェア
*7「笑わない女」 今野杏南とヒルハウス,1
*8「数える女」 兎丸愛美とAチェア
という、8本の短篇でひとりの女性に2話ずつ出演してもらってます。
どれも過去や現在に複雑な事情を抱えている女性の話です。今回はカルチャー・教養部門での1位という事ですが、教養というには申し訳ないくらい間接的なエロスの表現に挑戦してます。
基本的には平原テツさんの優雅な椅子の一人称の語りで展開していくわけですが、4人の女優が其々に違った魅力を表現してます。しかも2作品に登場する訳ですが、同じ女優でも対象の椅子が変わる事で全く違うキャラクターを演じてくれています。
その相手役の椅子たちも世界を代表するフォトジェニックな方々なので、撮影冥利に尽きる最高の時間を体験させてもらいました。
監督はAmazonプライムビデオでRAKUENシリーズを一緒にやっていた松原弘志氏。5~8分のショートドラマということもあり、かなり予算的にはきびしい状況でしたが、照明に中村裕樹氏。美術に高渕勇人氏というTV番組ではなかなか実現しない強力な布陣で望むことが出来たので贅沢な絵作りになっています。
カメラも当時出たばかりのSONYのラージセンサーカメラVENICEをデモで提供してもらい4K収録しています。今はデジタルシネカメラというとARRIかREDという2強メーカーになってしまって、一時期頑張っていたSONYのシネアルタシリーズも外国勢にかなり押されてしまっています。そこで登場したのがVENICEです。今までF65やF55と型番で呼ばれていたのが愛称に変わり、かなりフィルムを意識したトーンに仕上がっています。
この撮影時はまだハイスピード撮影に対応していなくて、所々出てくる超スローの映像はF55で撮影しています。2019年の6月末には4K 120fps撮影に対応するようになり、これを契機に日本でも使用する案件が増えてくると良いですね。今まで長編作品を3本、SONYのカメラで撮ってきた自分としては頑張って欲しいんですよね。
因みに第1話は無料で見る事が可能なので、尺も7分と試しに観るには良い長さなので、開いた時間にでも観て頂けると嬉しいです。
是非、全話見た上で何話目が良かったか聞きたいですね。コメント欄に描いてもらえると嬉しいです。
私が気に入ってるのは、、、あ、これはまだ内緒にしておきましょう。