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恐れの影響下にある時のコーチング Part1

CAMのコーチの1人であるDavidコーチの、「恐れの影響下にある時のコーチング/Coaching in the climate of fear」というテーマのブログからコメントしていきます。

特にコロナによって世界が、また人々の生活が大きく影響を受けている中、多くの人が恐れに突き動かされて生活しています。

これから社会はどうなっていくのか、自分がかからないようにしなきゃ、人に近づかない様に、仕事を失ったり、生活していくことができなくなったらどうしよう。。。

いろいろあると思います。わたしも、不安や恐れを感じています。

1つ明確にお伝えしたいことは、この状況を軽視したり、状況を気にせず生きていくことや、被害にあっている人がいる状況を蔑ろにしているのではありません。わたしの友人の中でも、大切な家族を亡くしたり、今年中の仕事をすべてなくしたり、自分自身も仕事がこの先どうなっていくのかわからない状況にあります。

わたしがお話ししたいことは、不安や恐れを無視していくことではなく、むしろ逆で、コーチングという観点からどのようにこの課題と正面から向き合っていくかということがお話しできればいいなと思っています。

Davidのタイトルにある様に、恐れの影響下にある時のコーチング的あり方、どの様に恐れと向き合い、どのようなあり方を大切にし、どのように進んでいけばいいのかを一緒に考えていければと思います!


恐れは大切なことを教えてくれるセンサー

Davidは、恐れについてこの様に語ります。

恐れは、決して悪いものではありません。むしろ、人間に備えられている問題回避をするための大切な機能です。人が恐れを感じる時には、3つの選択肢があります。それは、戦うか、逃避するか、硬直するかです。恐れは、ストレスからくる反応であり、強いストレスは、前頭前皮質が管理する論理的な思考を停止させます。その様な強いストレス下にある時、脳は3つのシンプルな機能のみを行います。この危険をどの様に抹消するか(戦う)、この有害なものをどの様に避けるか(逃避)、どうやって、、、えっと、、、何考えてたんだっけ、、(硬直)。

恐れは、あなたの敵ではなく味方です!あなたが、コントロールできないことや未知のことに出会ったときにそのことを教えてくれるアラームです。

そして、そのアラームを無視し続けると、目覚まし時計の様に消えるどころかどんどん音が大きくなっていきます。そのように、恐れと向き合わずにいると、恐れや不安がどんどん大きくなっていきます。

しかし、恐れや不安の9割以上は現実に起きないことと言われており、その不安を人と話したり、紙に書き出すことで、非現実から現実に引きずり出すことがとても大切です。

わたしは、もともとスポーツ医療が専門で、アスリートの治療やリハビリを行っていたのですが、研究でよく言われていたことは、腰痛の90%以上は頭の中のもので、腰痛について対話をし、腰痛を理解していくだけで、痛みがだいぶ治っていくケースが多くみられました。

それと同じ様に、恐れや不安と向き合い、対話していくことが大切です。コーチの方は、クライアントさんが、何に恐れをもっているのか、何が難しい状況をつくりだしているのか、最悪の状況はどのようなものか、また、実際的に起きそうなことはどのようなことかなどを聞き、恐れや不安と対話をしていく時に非現実の中で膨張していた恐れが、現実的な課題となっていきます。

現実的な課題が浮き上がってこれば、そこからは、今何ができるか、どの様に向き合っていくかなど具体的な対話へと繋がっていきます。

恐れは大切なことを教えてくれるセンサーです。恐れを味方につけ、対話をしていくことで、具体的に行動に移していける課題となっていきます。

恐れから生きるのではなく、愛と楽観的な価値観(希望)から生きていく

恐れは大切なアラームであるけれど、あなたの「あり方」ではありません。

脳科学の研究では、人の生まれつき持っている本質的あり方は、「愛に生きることと楽観的なあり方」と言われています。赤ちゃんを見ると、なんだかわかる気がしてきますよね。愛されることや、愛していくことを通して心と心が繋がっていくことが、本質的なあり方であり、もともとの設計として人の根本的なあるべき姿です。

もっとシンプルにいうと、あなたは愛し愛されるために存在し、そのようにあるときに一番あなたらしく自由にあることができます。

しかし、人は成長の過程で恐れを学びます。恐れを感じることは大切な機能であり、むしろ恐れと向き合い、対話し、何に恐れているのか、また自分の心が伝えたいメッセージに耳を傾けるプロセスは、決してないがしろにすることのできないプロセスです。そのプロセスは、自分が大切にしたいことを教えてくれます。

しかし、恐れと向き合うことは大切なプロセスであっても、恐れが多くの行動の原動力や選択の理由となってしまうと、人の本質的なあり方から逸れてきてしまいます。Davidが語る様に、恐れは論理的思考を停止させ、本質的な愛と楽観的なあり方から生きることを妨げてしまうからです。シンプルにいうと、人は、恐れから生きるような設計をしていません。

そのため、コーチングでも、クライアントの課題や願いが、こうなりたくないから、、、こう思われたくないから、、、などの恐れの回避からきているのか、こうなっていきたい、、、こういう生き方を大切にしていきた、、、という大切にしたい価値観を生きる希望からきているのか、を問いていくことはとても大切なプロセスになってきます。

わたしたちは、恐れから生きるのではなく、愛と楽観的な価値観(希望)から生きる様な設計をしています。DNAレベルでも、ストレスがかかると人のポテンシャルが最大限に発揮されなくなってしまうけれど、愛と感謝と喜びの感情がそのポテンシャルを引き出していく構造をしているそうです。

恐れと対話し、向き合いつつ、愛と楽観的な価値観の土台の上にたち、選択/行動していくサポートをしていけると、よりよいコーチングとなっていくと思います。

長くなってしまいました。。。

さて、「恐れの影響下にある時のコーチング/Coaching in the climate of fear」についてコメントしつつ書き始めたら、長くなってしまったので、パート1とパート2に分けて投稿したいと思います!

パート2は、その恐れを超えていくためのコーチングステップについてコメントしていきたいと思います!

それでは、また次回お会いしましょー!

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