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ついに始まる警察学校 入校当日⑤(これから半年間対決?することになる担当教官)

教室に入ってきた二人の担当教官は、どちらも40歳前後でした。

やはり無条件に恐そうに見える

私たちの前に立つ、鋭い目つきで私たちを睨みつける。

警察官の制服がそれにさらに凄みを持たせる。


教官から簡単な自己紹介がありました。

一人は交通を専門にやってきた警部補、

もう一人は生活安全を専門にやってきた巡査部長でした。

どちらの教官も自己紹介の間に笑顔は一切ない。

睨みつけるような視線を私たちに向けて、ゆっくりとした口調で話していました。

明日から始まる警察学校での生活に必要なことが色々説明されていきます。

教官から、警察学校ならではの衝撃的な規則がいくつか教えられました

その中のひとつ、授業前の待ち方、始まり方を紹介しましょう。

警察学校には、いろんな授業があります。

刑事、交通、地域、鑑識・・・。

各授業ごとに担当の教官が教室やってきて授業します。

その教官が教室に来る前、私たち学生は教室でただ待っていればいいわけではありません

中学や高校でよくあるのは、先生が教室に入ってくると号令を掛けて、起立・礼といったやり方です。

警察学校はちがいます。

教官が教室に来る前から、教室前の廊下に学生が二人立って待っています。

そして教官が向こうからやって来る姿が見えたら、教室の中の号令係に合図を出します。

すると号令係はすぐさま全員に号令を掛けて、全員起立して気を付けの姿勢で教官を待ちます。

その状態で教官が教室に入ってくるのを待ってなければいけません。

教官が教室に入ってきてから起立ではなく、入って来る前から起立・気を付けをして待ってなくてはならないのです。

そして教官が入ってきて正面に立ったら

「敬礼!!」

の号令で、全員バカでかい声で

「お願いします!!」と言って、着席して授業が始まります。

新入生の最初の頃は、

「声が小さい!!」などと言われ、最初の号令だけで何回もやらせれたりします。


新入生のクラスからは

「お願いします!!」

とか

「わかったか!」

「はい!!」

「声が小さい!!」

「はい!!!」

「まだ出る!!!」

などという声が何度も聞こえてきます

笑えます。

こういう現象を捉えて警察学校は厳しいところなどと言われるのかもしれません。

でもこれって厳しいことでもなんでもない。

大きい声を出せばいいだけです

バカバカしいと思っても、声だけ出せばいいのです。

最初の1カ月くらいが過ぎれば終わります。

警察学校では、なんでも大きい声を出すことを求められます。

これから警察官になる人は、そのことに対して

「なんでいちいちでかい声出さなきゃいけないんだ」

と思ってはダメです。

そう思ってしまうといちいちバカらしくなってしまいます。

警察学校や機動隊、もっと大きく捉えるなら警察組織にいる限り

「なんで?」とか「なんのために?」

とか、考えない方がいいです。

よけいなストレスになります。

例え自分なりに納得できなかったとしても、

「でかい声出してればいいんだから、楽なもんだ」

くらいに思っていた方がイライラしなくて済みます。

人に頭を下げて、営業成績何件も取らなきゃいけない方がよっぽど厳しいと思います。

普通の社会では、上司からなんか言われる度に、バカでかい声なんか出してたら変人扱いです。

街中で怒鳴り声上げたら変質者です。

でも警察学校なら、それを良しとされます。

せっかく普段できないことができるんですから、この機会に楽しむくらいの気持ちでやっておきましょう。

 次回は、教官に用事があって教官室(学校の職員室のようなもの)に入って教官のとこに辿り着くまでどれだけ大変かについてご紹介して、入校日当日の終わりまで行きたいと思います

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