ついに始まる警察学校 入校当日⑥。目の前のご飯を中々食べることが許されない
教室でのガイダンスが終わると、また寮に戻りました。
ここでようやくルームメイトたちと少し話ができるようになってきました。
まだ初対面から1時間ちょっとです
部屋長(班長)の
「せっかくだからお互いに自己紹介しておきませんか」
という声掛けで、6人それぞれお互いの紹介をしたと思います。
私のルームメイト(班員)は、
班長が30歳過ぎの元会社員、
28歳くらいの元会社員、
24歳で大学卒業以来アルバイトをしながら警察官試験を受け続けてようやく合格して入ってきた人
などがいました。
夕食の時間になり食堂に向かいます
警察学校での初めての食事です。
私たちより先に入校している先輩期の人たちもいます。
食事をするところなのにここでも怒鳴り声が聞こえてくる。
初めての食事です
どこに座ればいいのか
どうやって食べ始めるところまでたどり着けばいいのか
何もわかりません。
そのため食堂にも担当教官が来てすべて説明します。
全員で食事を運んで並べていきます。
ちょっとでもグズグズしていると、教官から怒鳴り声をいただけます。
全員の食事が並び終わって席について号令係りの号令です
「姿勢を正して!」
ここで背筋を伸ばして座りながら気を付けします
「いただきます!」
全員で
「いただきます!!」
すかさず教官
「声が小せえよ!!」
「この食事を作ってくれた人への感謝が伝わってこねえよ!!もう一回!!」
目の前にある食事に中々辿り着けません。
今にも笑ってしまいそうでしたがもちろんこらえる。
3回くらいやったでしょうか。
食事をする空間に、
「いただきます!」
やら教官の怒鳴り声やら異常なでかい声が響き渡っています
先輩期たちは、「新入生やってるやってる」と見ています
怒鳴り散らすような声で「いただきます」を数回言ったのちようやく食べ始めることができました。
しかし食べ始めてからも教官はちゃんと見守ってくれます。
食べてる傍から
「食堂の人たちがお前たちの為に作ってくれた食事だ。どんな味だろうと当然残さず全部食べろよ」
ちょっと教官、それって教官も美味しくないって認めてるってこと?
、とまた笑いそうになりました。
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