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7,忘れてくても忘れられない。壮絶死体現場ダントツNo1(後編)。頭頂部に謎の無数の穴

前回までの記事はこちら↓

ゴキブリ沼の居間を抜けて、いよいよ寝室の死体と対面へ


焼死体に見えたその理由


暗い寝室に入ると、床には布団が敷いてあって、その上に・・・

すさまじい死体がいた

最初に見た時は焼死体かと思った

なぜならその死体は


真っ黒だった


あまりにも真っ黒だった

人間の形をした真っ黒い塊が、暗い部屋の中で大きな存在感を示していた

死者は60歳くらいの女性 体格はデブ 

死体は服を着ていなかった

暑くて裸で過ごしていたのか


確かにこの部屋はものすごい暑さだった

エアコンが入っていない真夏炎天下の午後

私たち刑事課員も脱水症、熱中症の危険性がかなり高かった


真っ黒なその塊は、ものすごい激臭を放ちながら、口を大きく開き、何か叫んでいるようだった

口からは白いウジ虫が大量に出たり入ったりしている

黒い死体に白いウジ虫が、暗がりの部屋の中で強烈なコントラストになっていた


部屋には衣類が散乱し、居間と同様にゴミ屋敷だった


死体から流れ出た真っ黒な腐敗液が布団、さらには周囲の床まで染めていた

小さな家の狭い部屋で、ゴミに囲まれて死んでいく。死者はどんな気持ちだったのか


明るいところに搬送したことで明らかになった死体の状況

このすさまじい死体を力を合わせて納体袋に入れ署に搬送した

検視室に寝かされた死体

真っ暗な部屋から明るいところに出たことで、この死体の凄まじさが明らかになっていった

腐乱によって全身どす黒く変色した死体

その頭頂部を見た時だった

この世の地獄の光景を見た

頭髪が少なかった死者

そのため頭部の皮膚がほぼ見えていた

そこには無数の穴が開いていた 直径は1ミリ〜数ミリ

なぜ頭部にこれほどたくさんの穴が?

と思って見ていたところ、その理由がわかった時、自分の顔が歪むのがわかった

それは恐ろしい光景だった

その無数の穴の中からウジ虫が出たり入ったりしていた

ウヨウヨと動きながら、白く米粒程度の大きさのウジ虫が、その穴を出たり入ったりしていた

この頭頂部の穴は、ウジ虫に食い破られた穴だったのだ

この死者の頭皮から頭蓋骨までの間はすでにスカスカになっているのかもしれない

シロアリに食われた家のように


眼球や耳、鼻、口、あらゆるところにウジ虫が溢れていたが、もっともおぞましかったのがこの頭頂部の穴だった

死者はまったく動かないのに、死者の上を大量のウジ虫たちは好き放題動き回って食い破る

あの光景は今でも忘れられない

忘れてくても忘れられない

警察官をやっていなければ、私たちの身近にあんな地獄の光景が起きていることなど知らなかっただろう

衝撃・壮絶・ダントツNo1の死体現場だった。

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最初のnoteにタイトル一覧を載せてあります。 1、記念すべき1体目は飛び散った肉片 2、死体なのに体内から音が。その音の正体は 3、初めての腐乱死体。腐乱死体とはどんな死体なのか 4、自殺と断定するには謎が残った白骨死体 6、一家全焼火災の焼死体と怪奇電話 11、傷害致死。飛び散った血痕のDNA結果はまさかの 15、解剖。そこで刑事が見るもの、聞く音、感じる匂い。 など。 15本は現時点ですでに決定しているnote。今後追加する場合もあり。 一度購入してもらえれば、すべてのnoteが読めます。

刑事課の時の死体現場のリアル話。 刑事の死体現場とはどんなものか、死体現場での刑事たちの本音とは ドラマや小説のようなファンタジーは一切な…

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