思っていたこと
≪過去noteから移動させています≫
2019.1.29.01:04
パソコンと格闘すること、数時間。
全然スムーズじゃないけど、動き始めた。これ、初めてパソコンから書いている。ちなみにいつもは、携帯からポチポチと書いている。
でもなんだかスムーズな動きじゃないな。何が問題なのかはわからない。めんどくさいからもう、調べない。
いろんなことを書いていきたいから、パソコンとも仲良くしたいのだけれど。言う事聞いてー!! 頼む!! といった感じてある。
そう、なんでそこまでしてパソコンから繋いだのかというと、少し長い文章を今夜は書いておきたかったから。
わたしがインターネットで文章を書いたりするようになったのは、2002年が初めてのことだった。
その名も「さるさる日記」。
今はもうとっくにサービスも終了している。
その「さるさる日記」で、元夫との恋愛話を綴っていた。なんていう乙女心! 当時まだ、20代前半だもの。そうだよね、それがすべてだった。
わたしという人間は男運が悪い人間で、元夫と出会う前の恋人は誰に話してもクズに認定されてしまうような男だった。
とにかく大学を留年しまくる(結局8年通って退学)。とにかく学校に行かない。とにかくお金がない。そしてギャンブルを止めない。あと、なにかにつけてわたしを否定していた。
そんな男と、わたしは4年以上付き合っていて、その終わりかけの時に、元夫と出会ったのであった。
その男は、本当にダメな男だった。でも離れられなかったのは、多分わたしの弱さであって、決断力のなさ、1人になりたくないという気持ちだったんだと思う。
今思えば、20代前半で恋人と別れたくらいで、何も変わらないのだけれど。
その男とは、19歳になる少し前から付き合い始めて、ということは、高校卒業してから初めての恋人だった。
故にわたしは、何から何まで新鮮なような、大人の世界を見せてくれているような、そんな勘違いを、錯覚を、していた。
その男は、最終的にはお金がなさすぎて、すでに就職していたわたしの会社の前に、給料日になるとお金の無心に来るようになってしまうほどのクズさだった。
それでお金を渡していたんだから、相当わたしもアホだけど。
でも、別れてから、貸してたお金は全額回収した。絶対許せなかったから。
だって、一般職OLの少ないお給料から半分以上を持っていかれて、ボーナスが入っても好きなものも買えず、我慢していた。それは勿論、断れなかった自分も悪い。貸したお金なんて、あげたものと思えっていう話もある。
でもね、ゆるせなかったんだ。
だって、そいつ浮気してたから。してるって思いたくなくて目を背けていたけれど、結局、してたから。
まさかなーーって、思ってた。周りが見えなくなってた。
浮気なんてするわけないと、思ってた。
毎週、金土日って一緒にいて、どこで浮気するんだよって、こんなにお金貸してて、そんな裏切りあるかよって。
でも、思い返してみれば、別れる9か月前から、その男とはセックスレスだったのだ。
わたしはそのことで、何度も話し合いを持ち掛けていた。
セックスレスは辛かったから。それまで頻繁にあったものが、ゼロになるのは本当に耐えがたいことだった。
週末丸ごと一緒にいて、ただの1度もないってどういうこと? って、めそめそめそめそ悩んでいた。
だって、週末丸ごと一緒にいたのは、その男の部屋だったわけで。
ある日、ゴミをまとめようとしたら、女性しか使わないゴミが出てきた。
その男の誕生日の前後には「お誕生日おめでとう」と書いてあるカードと、手作りケーキの残骸も出てきた。
当時まだ二つ折り携帯が主流の時代、メール画面を開けたままその男は寝入っていて、わたしはハートマークだらけのその画面をみてしまったこともある。
明らかに浮気をしている。ありえない。
頭では分かっていたのに、どうしても心では「そんなわけない」と思おうとしていた。今では理由は分からない。でもきっと、別れて1人になるのは、怖かったんだと思う。
元々、浮気性の男だった。知っていた。だってわたしも、誰かからその男を奪ったんだから。奪ったものは、奪われる。因果応報なのかもしれない。
9か月触られない身体は、ただただ寂しくて、人恋しかった。
そんな頃、元夫と出会った。まぁ、再会した、というのが正しいのか。
飲みに行って、そのまま部屋に行って、セックスをした。
その時、わたしが思ったのは、あぁ、わたしが欲しかったのはこういう繋がりだったんだなって、ただもう強烈に寂しかったんだなって。
自分に対して、浮気しやがってって思うけど、後日談だけど、その男も勿論やっぱり浮気をしていたのだ。
人生とは不思議なもので、わたはその男が浮気をしていると問い詰めるつもりは自分が元夫と寝た時点で無かったにも関わらず、こちらの気持ちが離れた途端に、その男の浮気現場を目撃したのだから、笑えてくる。
気持ちがなければ、誰かと寝ても虚しいだけなのかもしれない。
結果、その後、元夫とは恋人同士になり、ケッコンしたわけだけれど。
多分、そうならなかったとしても、わたしは虚しくなかったんだと思う。初めてのあの夜、分かったから。
勿論、気持ちがあって、セックスできる方がいい。
でも、気持ちがあるのにセックスがないのと、気持ちがなくてもセックスはあるのと、どっちがいい? って聞かれたら、その時のわたしには、例え気持ちがなくても、セックスが必要だったのだ。
わたしは潔癖でも純真でもなんでもない。汚い感情もたくさん持っている。人を裏切ったこともある。嘘をついたこともある。
なぜ一途でいられないのかと、自分で嘆いてやり切れなかった夜もある。
「さるさる日記」を書いていた頃のわたしから、今のわたしはアップグレード(いや、ダウングレードなのかも?)されている。
ただ、本当のこと。
元夫とは、運命的でもなんでもない。
飲みに行って、流れで家に行って、寂しかったからセックスした。
そんな始まりだったんだ。