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パッケージデザインがAIで自動生成できる日が来るのか?
インテージ社の「知るギャラリー」で面白い記事があったので、紹介いたします。
パッケージデザインを構成要素に分解し、過去のリニューアルトレンドをAIに学習させ、最適なデザインを提案するという試み。
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これらのデータを学習した結果、最も右にあるようなデザイン案が生成された。 パッケージ全体を学習するのではなく、デザインパーツに分け、それぞれの色や位置、形状、面積などの特徴と、時系列変化を学習することで、画像精度が高まったのみならず、ブランドらしさを示す「変えてはいけない部分」とトレンドを踏まえて「新しくすべき方向」を区別して予測することができたのではないだろうか。
これは画期的!デザインエージェンシーを起用して、何度も擦り合わせを重ね、時間と労力とコストをかけてデザイン開発する工程が不要となり、ボタンひとつで売れるデザインが完成する様になるのでしょうか?
残念ながら、まだそこまでは達していない様で、下記の通り課題と限界(現時点での)も記載されています。
生成されたデザインの評価と、その評価を生成モデルへフィードバックするところまでは進められていない。また、同一ブランド内でしかデザイン案を生成できていないため、将来的には何らかの指定した条件に従って、自由にデザイン案を生成できる仕組み作りにもチャレンジしていきたい。
この技術が磨かれていった未来には、デザインナーは不要になるのか?私は、そうは思いません。
蓄積された知見と繊細な感性で、磨き上げる最後の仕上げの部分は、「職人技」として人間が担い続けることになると思います。
通常、デザインブリーフ(デザイナーへの指示書)をベースに、デザインの方向性を決める為に初期案がいくつか提示されるというプロセスを踏むのですが、そこでは色々と活用できそうです。
パッケージデザインに限らず、すべてのマーケティング活動にはアートとテクノロジーの融合が求められると私は考えます。
そこに「職人」vs「AI」という新たな要素が加わり、その4象限のバランスを最適化していくことが、今後、マーケターに求められる能力なのだと思います。
と書き終えた後に、ニュースピックスから「なぜAIスタートアップの企業価値が不調なのか?」という記事が流れて来たので貼っておきます。
「AIさえ導入すれば、すべての課題を解決してくれる」という期待が先行し、導入後に磨き込んでいかないと真価は発揮されないという点が見落とされた。ということの様です。
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そう言えば、ソーシャルメディア普及初期の頃、「ソーシャルメディアは魔法の杖ではない」という話が良く出ていたことを想い出しました。
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ヘッダー画像出典:インテージ「知るギャラリー」
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