[kintone] レコードから定型文を作成する(kinToysの機能紹介その2)
こんにちは、キン担ラボの本橋です。
ふたたびkintoneとクリップボードを仲良くするブラウザ拡張『kinToys』の機能紹介です。だいぶ仕上がってきました。
※ 2024/8/28 公開しました!
前回は一覧画面をポチポチとクリックしていくと、レコードのURLをクリップボードに保存する、という機能を紹介しました。
リンクだけではなく、レコード自体をcsvやtsvでコピーしたり、テンプレートに流し込んでメールの下書きを作ったり、といった使い方もできます。
テンプレート機能
今回は『テンプレート』機能をご紹介します。
あらかじめ用意した定型文に向けて、宛名や住所なんかをkintoneのレコードから差し込む機能です。Wordには『差し込み印刷』という機能がありますね。あれです。
テンプレートにはプレースホルダーと呼ばれるフィールドコードを%で囲んだマーカーが入っていて、そのマーカーがレコードの値と差し替わります。
領収書や請求書、宛名シールや御礼状など、大勢の方に向けてそれぞれ個別の文章を作成したい場面で使うことができます。
いかにもkintone向きだと思いませんか?
事例: 毎月送信する開催告知メールを作る
こんなメールを書きたい
8月のCoderDojo神山の開催案内としてこんなメールを配信しました。
これまで手書きでメールを書いていたときには、『▼CoderDojo神山 #** 開催のお知らせ』あたりは基本的に使いまわしです。コピペして、日付や曜日、開催回数のあたりを毎回書き変えて、そんなことするものだから書き損じも発生していました。
メール下書き用のアプリを用意する
その煩雑な作業がkinToysでは1クリックになりました。kintoneアプリを用意してデータを入力して、そこからkinToysのテンプレート流し込み機能が使えます。
用意したアプリの画面がこちら。
このアプリからメールを作成するためのテンプレートは以下のものになります。
kinToys用のテンプレートを作成する
開催回や、日付、イベント名などのフィールドコードを、%開催回%、%日付%、%イベント名%といったプレースホルダーに置き換えてあげます。
%段落%のところはサブテーブルをループで流し込んでいます。これで任意の段落数の文章が作成できますね。ブログの下書きなどにも使えるかと思います。
[%月日%] %イベント名% #%開催回% 開催のお知らせ
%冒頭の挨拶%
▼%イベント名% #%開催回% 開催のお知らせ
開催日:%開催日%(%曜日%日)
時間:%開始時刻%~%終了時刻%
会場:%会場%
駐車場:町民体育館、または公民館の駐車場をご利用いただけます。
費用: 無料
持ち物: パソコンをお持ちの場合はパソコン
申込みフォーム:https://kamiyama.page.link/hello
※中学生未満のご参加は大人の方がご引率ください
%段落{▼%見出し%
%本文%
}%
このテンプレートをkinToysに設定すればクリック一発で冒頭に引用したメールを作成することができます。
日付や曜日のコピペが不要ですので、人為的な操作由来のミスは発生しません。kintone自体に入力ミスを減らすという特徴がありますので、kintoneの得意なところを活かしたメール作成が可能となります。
そういえば昨年はChatGPTプラグイン『ChattyTone』を使ってメールの下書きを書かせたりしていました。
どれだけメールを書くのが嫌なんだって話ですが、苦手なものは仕方がない。テクノロジーの力で人類の苦手を克服することが我々エンジニアの使命なんです。
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