1日1インド文字 3日目 bhīm
お題
第3回のお題はこのお名前!
bhīm
ビーム
Telugu భీమ్ bhīm
Kannada ಭೀಮ್ bhīm
Malayalam ഭീം bhīṁ
Tamil பீம் bīm
Hindi भीम bhīm(a)
タイピング方法
InScript→ ⇧ + భ + ీ + మ + ్ (bha + ī + ma - a)
InScript(MA)→ ⇧ + ഭ + ീ + ⇧ + ം (bha + ī + ṁ)
QWERTY→ ⇧ + b + ⇧ + i + m + f ※fは母音消去記号にあたるキー
タミルAnjal→ b(p) + i + i + m
【補足①】有気音とタミル文字の清音と濁音
有気音(ゆうきおん) ビーマの「ビ」は有気音と呼ばれる物で通常の音(無気音)より強く息を吐きます。文字上で無気音と有気音は区別されます。
有気音はローマ字表記ではbhaのように間にhを入れます。
(有気音以外でもhを入れる綴りはある事に注意)
なのでブハではなく「バッ」って感じ
タミル文字は無気音と有気音を文字上では区別しません。
その上、タミル文字には清音と濁音も1文字のためbhaの音は ப pa で表現されます。
清濁を文字で区別しないというのは日本語でも古文では濁点つけない時があるようなものです。タミルには一応清濁を区別する綴りの規則はあるようですが…
【補足②】母音消去記号
前回のラーム⇔ラーマの関係と同じように、ビームもビーマ(bhīma)の語尾のaが落ちた形ですので、 bhīmuではなくbhīm(a)です。
語尾のaがない時は母音消去記号をつけます。
母音消去記号は子音結合をタイピングする際にも使います。
マラヤーラム文字の場合は語末のമ maのa母音が落ちる場合、മ + ്(母音消去)でമ്と表記はせず、ം ṁ に置き換えるようです。
Telugu ్
Kannada ್
Malayalam ്
Tamil ்
Hindi ्
ビーム⇔ビーマ⇔ビーマム
Telugu భీమ్ ⇔ భీమ ⇔ భీమం(భీమమ్)
Kannada ಭೀಮ ⇔ ಭೀಮ ⇔ ಭೀಮಂ
Malayalam ഭീം ⇔ ഭീമ ⇔ ഭീമം
Tamil பீம் ⇔ பீம ⇔பீமம்
Hindi भीम् ⇔ भीम ⇔ भीमम्
母音消去記号のiPhoneでのキーの位置
デーヴァナーガリー文字のサンスクリット表記とヒンディー表記
デーヴァナーガリーの場合、ヒンディー語表記ならभीम で語尾のaを読まずbhīm(a)ですが、サンスクリット語表記ではbhīmaと読み、भीम्と母音消去記号をつけることでbhīmになります
デーヴァナーガリー文字のभとम
なおभ bhaとम maは形が似てますが違う文字なので注意(横棒が縦棒だけにかかるか、全部にかかるかの違い)
【補足③】コムラム・ビームドー
ビームがbīmなら、コムラム・ビームドーはkomram bhīmdōなのか?と思われるかもしれませんがこの場合は語中のmの後ろにuの母音が入っています。 表記は下記のようになります。
komuraṁ bhīmuḍō
కొమురం భీముడో
なおḍōの音は反舌音のḍですがこれが日本人にはラ行に聞こえます。