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管制官の夜勤について
こんにちは、元航空管制官です。
質問コーナーの中で、夜勤はしんどいのではないでしょうか?定年まで続けられるか心配です、と言った声をいただきましたので、夜勤ついてご説明します。
夜勤がある官署とは
24時間365日、日本の上空を飛行機が飛び交っていますので、深夜も管制しなくてはなりません(特に貨物機)。
国土交通省所属の管制官が勤務する官署は、全国で約45近くの官署がありますが、夜勤があるのはうち13官署です。
北から順に、
・札幌ACC(来年25年に廃止。東京ACC、福岡ACCに集約されます)
・東京ACC
・羽田タワー(羽田管制塔)
・東京アプローチ(羽田周辺の離発着機に加え、成田周辺の離発着機もここで管制します)
・成田タワー(成田管制塔)
・セントレア
・関空
・神戸ACC
・福岡空港
・福岡ACC
・ATMC(福岡ACCに隣接)
・那覇タワー(那覇管制塔)
・那覇アプローチ(那覇周辺の離発着機に加え、嘉手納などの米軍機も多く管制します)
になります。
官署数は少ないものの、交通量が多く規模が大きい官署が、夜勤がある官署になります。
実際に夜勤はしんどいの?
私は夜勤がある官署しか経験してないのですが、私が思うメリット・デメリットをお伝えします。
メリット
・休みが多く感じられる。
→夜勤は翌日の8:30くらいに終了します。シフト体系にもよりますが、翌日・翌々日と休みの時もあるので、実質3日間くらいの休みとなります。
夜勤がない官署は2日間の休みなので、それよりは多く感じられます。
・夜勤がない時は3連休となる。
デメリット
・生活リズムが乱れる。
→管制官に限らず、夜勤がある仕事すべてにおいて共通する点だと思います。
私は20代の頃は徹夜してもなんともありませんでしたが、一部の年配の方は夜勤が辛そうでした(夜中ぶっ通しで会話し続ける元気な方もいましたが笑)
メリットは休みが多く取れること、デメリットは規則正しい生活が送れないことです。
深夜時間帯は日中に比べたら交通量は格段と減る(一部官署では4〜5時が多いところもある)ので、本当に睡魔との戦いでした。
深夜に食べるカップ麺が格別美味しかったのはここだけの話です。
【最後に】
いかがでしたでしょうか。
夜勤がある官署は一長一短がありますが、若いうちに交通量が多い官署(夜勤がある官署)を経験しておくことは長い管制官人生を考えたときに、経験値の観点から重要であると考えております。
参考になりましたら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。