生徒集客の失敗談と教訓
僕は10年以上、テコンドーという武道を約200人の生徒に指導してきましたが、実はこの200人は失った人の数です。今回は僕の恥ずかしい過去をぶっちゃけます。
こんにちは!【習い事の集客道場】安田元保です。
今回のテーマは
『生徒集客の失敗談と教訓』
というわけで、お恥ずかしいのですが、ちょっと我慢して失敗談を包み隠さずお話しします。
なぜならこの失敗からとても大切な教訓を得たからです。でも正直、時々忘れてしまいそうになることがあります。
あなたもこんな経験ないですか?
大切だとわかっていたはずなのに忘れてしまってて同じ過ちを繰り返してしまうことが。
大切なことって忘れた頃に気付かされるような出来事が急に起きますよね?
そこで!自戒の念と、この動画をご覧のあなたへの注意喚起も含めて、失敗談をぶっちゃけようと思いました。
今からしゃべることについて、やらないようにして下さいね。
大体こういうことについて喋ってます。
一生懸命教えても人は集まらない
振り子の原則
良くも悪くもまいた種が実る
近いところから整える
成功の最短ルートはコレ
初めましての方のために簡単な自己紹介をします。
僕は以前、日本でテコンドーという武道の指導をしていました。
今は道場を後継者に引き継いでいただき、奥さんの母国である北欧のフィンランドに住んでます。
現在は日本の習い事の先生のために生徒集客をオンラインでサポートしています。
一緒に住んでる娘達は日本とフィンランドのハーフになりますが、気づいたかもしれないんですけども、実は僕もハーフなんですよ。
大阪と和歌山のね。
僕は中学生から極真空手を習い始めて、19歳でテコンドーに変わって、なんだかんだそこから10年くらい続けて試合でそこそこ実績を重ねたのちにテコンドー道場を設立しました。
それなりに指導の結果は出してきたんですが、生徒はぜんぜん増えませんでした。
人に教えることと人を集めることではやるべきことが全く違うからです。
そのことについて当時の僕は分かってませんでした。
良い結果を出して実績を上げれば人が増えると信じてましたので、人数が少ないならせめて少数精鋭いこうと結果を欲するようになります。
実際、一生懸命やってたのでちゃんと生徒の実力は上がって試合でも結果を出すようになってきましたが、やっぱりギスギスしてくるんですよ。
練習がきつくなるからよけいに人が入らない。その割にどんどん辞めていく…
そんな右肩下がりの状態が何年も続きました。
しまいには、後から独立したテコンドーの指導者に実績、人数で追い抜かされる始末で、もうそん時は常にイライラしてましたね。
「くっそ〜なんでこんな上手くいかんねや〜」
一生懸命やっても上手くいかないことが続くと、だんだんと理由を他者や外部に求めるようになります。だって自分は一生懸命やってるんで。
そして「責め心」が生まれて、人に攻撃的に接するようになってました。
試合の結果がよくなかったりすると批判や評価ばっかりして人のエネルギーを下げてまくってました。今思うとその頃はもう「責め心の奴隷」になっていました。
さらに、人の集まりって循環しないと腐敗していくんですよ。気が付くと自分が一番くさってました。しかも、それは伝染します。
目の前で起きてる問題を自分事としてとらえず、その原因の所在を他者に求めるというクセが伝染してました。
他者を責めたり、拒絶したり、あるいは自己中心的に行動する人がちらほら出てくるようになりました。
生徒もどんどん減っていく。
道場に生徒が1人と僕だけみたいなことが何回もありました。
そんな状態で何事も上手くいかず、いつしか自分も道場に指導に行くのが嫌になってました。
「どうせ行っても人少ないんやろな〜」
「一生懸命教えてもどうせまたすぐ辞めんねやろな〜」
もう何度テコンドーの指導なんか辞めたいと思ったことがあるかわかりません。最後に残ったのはテコンドーそのものに興味がある人たちだけです。彼らのほとんどが別に僕についてきてくれてる訳ではないことは分かっていました。
それでもずっとついてきてくれてることに感謝はしてたので、ふとした瞬間に見せる彼らの寂しそうな顔、閑散とした道場を見て
「もうあかん。変えよう。どうせ見るなら喜ぶ顔が見たい」
と思い本気で変えようと決めました。
そこで、まずは集客や教え方の工夫など必死でやって来ました。
しかし…
本当に変えるべきもの
残念ながらそれはモグラたたきでした。
起きたことに後から対処、対処…
原因ではなく現象に対しての対策を講じてしまってるから疲弊するばっかりでした。何か良い方法はないものか?
はっきりとした答えが出せないまま長らく悩み続けて、色々と勉強してなんとなく必要なことがわかってきました。
それは集客で見込み客の行動、指導で生徒や父兄の行動など、人の行動を変えようとする前に、まず自分の心と行動を変えることじゃないか?
だってそうしないと仮にせっかく人が増えたとしても、同じ自分がやったらまた同じことをくり返してしまうじゃないですか。
だからモグラたたきになってたのでは?
とは言えマインドとか人柄とかそんな抽象的なことではなく、具体的な行動課題は何なのか?
これちゃうかな?っていうのを見つけました。それが、
振り子の原則でした。
「ふりこの原則」とは伝える量と受けとる量は等しくなるので、伝えるためには先に受け取らないといけないというものです。
でも、ほとんどの指導者は伝え方が上手い方が良く伝わると思っているから伝える方ばっかりを頑張ります。
僕もそれまでは弱音を吐く生徒に正論でつき返したり、技を教えたりして伝えることばっかしてましたが、これって上手く伝えようとしている自分に矢印が向いてるんですよ。
だから、それを相手に向けて、相手の言ってる言葉だけではなく、心の中にあるものを受け取ることを心がけました。
話を聴いている最中も自分の中で答えを探して、切り返すタイミングを伺おうとせず、まずはいったん全て受け取るようにしました。
また生徒募集の広告作りのためにも生徒の声をとるのが必要とのことで、皆にインタビューをして話を聴く機会を設けたんですが、これが結果として振り子の原則の良い実践になりました。
おかげで、皆が求めているものが実はテコンドーそのものではなく、テコンドーを通じて得られる何かであること、それは人によって違うこと、
「へぇ〜そんなとこに喜んでくれてたんや〜」
ってね。そこを大切にして与えることを心がけないと指導者独りよがりのダメな指導になってしまうことが分かりました。
昔は指導者ってそれでも良かったんだと思います。
「これがウチの指導方針や~」
で付いて来てたので。ただ今は選択肢が有り余る時代なので、一人一人の求めるものに対して応える指導者が選ばれると思います。
これは別にこびへつらってるわけではありません。むしろそういう人の方が人から尊ばれるし、僕たちだって何か人や物を選ぶときはそうしてますよね?
そんなこんなで、色んな気づきや学びがあり少しずつ成果も現れ始め、やっと道場の人数も回復して状態もかなり良くなってきていました。
ところが…
まいた種が実ってしまう
アサガオの種からはアサガオ、ヒマワリの種からはヒマワリ、まいた種が実ります。で、自分がまいた種からなるものを回収しないといけないのは自分です。
それまで回収してもうれしくないものばかり回収して、ようやく回収作業を終えそうなところでしたが!
一つだけ回収しきれないものが残ってました。
ある家族はそれまでのことを全部見てきてます。特に状態が悪かった時のことを。
もちろん悪いことばかりではなくお互いに嬉しいことも楽しいこともたくさんあり、良い結果だって出してきました。かなりね。
あの家族がいなかったら当時の道場はなかったです。彼らがテコンドーを辞めたら自分も辞めてやろうと本気で思っていました。
今思えば僕は彼らに甘えて
「少々のことがあってもあいつらなら辞めへんやろう」
と自分の言動を疎かにしていたと思います。そんなダメ指導者であるにもかかわらず彼らはよくついてきてくれてましたが、その家族のお母さんは色々と不満を抱えていました。
そんな中で道場の状態が好転して変わってきていることが逆に
「今までさんざんやってきておいて、何よ今さら」
と変化を受け入れられない心境にあったのだと思います。だから当時の道場の色んな活動に対してあからさまに拒絶的な態度が見受けられました。
そのことに対しては周りからも不満が挙がっていたのですが、僕は彼らがいたおかげでやってこれたので、ちょっと辛抱してくれと、庇ってました。
しかし、ついに、お母さんどうしの衝突が勃発しました。何が起きるのかと見ていたらもう始まっていました。激しい言い争いが。
改めてなんとか落ち着いて話し合う機会を設けようとしましたが、もう何を言っても悲観的で…なんにもできませんでした。
そして間もなく辞めるとの連絡がありました。それに続くように彼らの仲間たちも辞めていきました。
僕は彼らの純粋さとひたむきさが小さいときから大好きでした。最初は試合でも全然勝てないことが何年も続いてたのに、粘り強く続けてホンマに強くて上手になったんですよ。一番長く続けてくれてきた彼らにとても感謝してました。
でも、あの子たちのもしかしたら開けたかもしれないテコンドーの将来を潰しました。
大切にすべき教訓
生徒集客とは人との出会いを意味するのでいろんな出会いがありますよね。ところが人それぞれ価値観は違います。価値観はその人の過去に基づいてできているので同じにはならないです。
そうすると意見の食い違いは必ず出てきます。こんな時、自分に何ができるのか、相手の言動にも何か自分に原因はあるか問うことが大事だと学びました。
なぜなら自分の身に起きてる現象は自分の言動の反射によるものなので。教室に人が集まるのは指導者の発信したメッセージに人が応じた結果ですよね。
だから目の前に現れた人は多少の違いはあっても大切にしないといけないし、目の前の人から、つまり自分に近いところから整えていかずに遠くのものからやろうったって上手くいかないんですよ。
我々、習い事の指導者にとっての集客は商品を買ってもらう数を増やすことではなく、自分の身近な人の数を増やすということなので、そこからやらないと後で崩れてしまうんです。
こんなことって何も起きずに学べる人っているんでしょうか?
少なくとも僕にはこれだけの量の出来事と時間が必要でした。それが約10年ですね。そして、その経験を無駄にしないために肌感覚とか経験則だけで終わらせないために、誰かが同じことで苦しまないようにするために、体系的な学びとまとめが自分には必要だと常々思っていました。世の中は表面的な解決策で溢れてるからです。
だから自分への教育に相当の時間とお金を使ってきました。色んな分野にはそれぞれ専門家がいます。自分の人生経験だけで大切なことを全部知ろうと思ったら何十回生まれ変わっても足りません。
実際、僕はこれだけで10年経ってしまったんで。
車の運転だって教習所に通って専門家にスキルを学ぶから安全運転ができるようになります。それが自分で運転できるようになる最短ルートですよね。自分で運転するからって自己流で良かれと思うことだけをやっていたら必ず事故に遭います。
自己流は事故流。
だから僕も事故りまくってたんですよ。ただ…車の教習所もそうですが、専門家に学ぶにはお金も時間もかかりますよね。僕も生徒がいなくてお金がない時にお金を払って学ぶのは正直苦しかったです。
でもやっといて良かったです。もし、もっと早く、最初っからそれをやっていたらと思うともっと早く楽になれていたのではと今は思います。
だからもし、あなたが今苦しんでいて早く楽になりたいなら、早めに一歩を踏み出して、わからないことがあったら、いつでも相談できる人をそばにつけておくことを強くお勧めします。
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以上、今回は
「生徒集客の失敗談と教訓」
というテーマでお話をしました。
いかがでしたでしょうか?
今後もこのように、習い事の集客に役立つ情報を配信していきますので、興味がある方は今のうちにフォローしてくださいね😉
さらに生徒集客について↓↓↓
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