長年独裁していたコミュニティを爆破しラスボスとなった日 その3
コミケと本業の原稿を大量に処理してたら2か月だ!
だがコレは俺のためにしかない記事だから気にしないぞ!
前回までのあらすじ
泥船コミュニティの延命という賽の河原を続けていた俺!
やべーやつらのやべー計画を黙認していたら反乱計画に発展したぞ!
内政の失策だ!
じゃあ外交はどうなってたんだい!
外交
とあるサンドボックスゲームで兵器を作る連中の界隈という激狭ニッチ界隈のクセに、いっちょ前に複数のコミュニティがあった。激狭ニッチ界隈と言ったが、ゲーム自体の間口の広さがあって人口はそこそこ多くはあった。
この後のお話を円滑にするため、話に絡むコミュニティを以下で紹介します
@wiki
私の爆破したところ。界隈のコミュニティにおいて元祖かつ最大規模のコミュニティ。M(仮)
爆破当時、@wikiに次ぐ規模を誇ったコミュニティ。Twitterから流入した層で構成されていて、勢いがあった。爆破1年前には死んだ。M(仮)レジスタンスグループ
M(仮)に嫌気がさした人たちが作ったグループ。詳しくは後述。反体制派グループ
界隈自体の存在を否定するとかいう変なグループ。勝手にどうぞ...?と言えばそこまでだが、所構わず荒らしまわったり、SEALDsとかいう当時世間を騒がせた学生団体関係者が紛れてたりと純粋に火薬庫だった。
まあ重要なところは@wikiとM(仮)ぐらいでいい。
構図としては「古式ゆかしい@wiki」と「もっと自由にやりたい新興wiki」、「なんかズレた連中」で作られていた。
今回は色んなやべー連中や団体に振り回されていた時の話。
反界隈グループ
界隈自体を攻撃する謎の団体が出現したりした。
もうこれだけで相当香ばしい。
主な活動としてはTwitterで荒らしまわるだったり、YouTubeチャンネルを開設しネガキャンしまくったり、wikiを作って界隈の悪事をばらまく予定だったそうだが、実際の活動実態はTwitterで荒らしまわる以外無かった。
在籍メンバーが一切名乗らないとかいうチキン集団だが、大方どこかのwikiをBANされたキッズの逆恨みだろうと思われている。弊@wikiの情報タレコミ屋も、構成メンバーについて確度の高い予想をしていた。
しかも団体とか名乗ってるが、在籍メンバー数は高い確率で1名 or 多くて3名程度で、ただの逆恨み仲良しサークル以上のものではなかった。よって実害ほぼなし。ただただ存在がシュールな謎のなにかだった。
避難者受付事件
前回、@wiki内部で反乱っぽくなった茶番委員会が逃げ込んだ先がM(仮)というグループだった。
上でも書いたが、M(仮)は当時最も勢いがあったグループだ。Twitterの界隈を巻き込んで作ったグループだったので、内情は活気というよりもカオスそのものだった。
自分は入ったことが無いので又聞きだけど。でも又聞きの限りだとTwitterの煮凝りと聞き及んでいたので行くつもりも無かったけど
でまあ、そんなところなので色んな問題もはらんでいた。
それが今回の避難者受付事件にもつながる。
「連携解消すべきだよ」
M(仮)とは、先の茶番委員会事件を機に運営連携をしていた。
連携といっても、BAN者リストの共有だったり、両グループ参加の際の申請を免除したりといったもので、極めて事務的な繋がりでしかない。
それ以上もそれ以下もないのに、両方に属している人がある日突然DMで「あそことの提携解消すべきだと思うよ」と言ってきたのだった。
当然「どういうこと?」と聞くのだが、返答が「昨日、盗作案件で炎上していて、所属メンバー殆どが晒して遊んでいたんだけど」という、もうツッコミどころ満載の切り口から始まってしまった。
話をまとめると以下になる。
M(仮)の所属メンバーが他メンバーの製作物を盗作した
M(仮)メンバーは多くが叩いて晒して燃やした
無関係の他人(@wikiとM(仮)両方に所属)が巻き込まれた
引退→Twitterアカウント凍結のコンボを決めた
運営は統制能力がないどころか加担
なので、M(仮)からほぼ無審査で人が流れてこれる今の提携はヤバいから手を切るべき
とのことだった。酷いな。
今も改めてまとめてドン引きしているが、当時も当時でドン引きしていて、とりあえずこっちからは「ウチの参加者でもある人間に危害が及んでいることへの説明と、規約違反者と思しき人物リストの共有」を向こうの運営に要求することとした。それ以上することはない。
しかしこの話の深刻なところは、この話を垂れ込んだ本人がM(仮)の運営メンバーであるところだった。話がややこしすぎる。
しかも本件の騒ぎを受けて、このタレコミした本人がM(仮)を離反して新しいグループを作ろうとしていたので信じられないほどややこしくなった。
そしてここからさらに話がややこしくなる。
凍結、盗作騒動の火元と目されてた人が実は冤罪説が出始め、事態の収拾はつかなくなってきた
そもそも炎上させたのはM(仮)内部のさらに身内のグループ発端らしく全容が見えない
@wikiメンバーに飛び火しているのにM(仮)運営が動かないので、コッチとしては聞きたいことも聞けない
タレコミくんもウチ(@wiki)への内通がバレかけて標的になりかけてる
@wikiを内部から潰そうぜ的な会話もあった「らしい」
呆れたM(仮)メンバー達が新グループを作ろうとする(上述)
そして@wiki運営(俺たち)と「M(仮)レジスタンスグループ」で会談をしたいとタレコミくん経由で言いにきた
もういい加減にしてくれ!
そしてレジスタンスグループと会談の場を設けられることとなる。
向こうは向こうで勝手にレジスタンスしているのはレジスタンスグループも流石に承知で、接触の目的としては、当時から最も大手かつ治安も安定している(活気が下火とも言う)ウチと懇意にすることで、M(仮)に対するアドバンテージを得ようという感じだったようだ。
だがまぁしかし、この時点でM(仮)グループとその出身者に対する、@wiki運営陣の心象はまぁ最悪だったので、向こうが提案してくる積極的な交流案はほどほどに避け、情報共有のみ行う程度の関係性で落ち着いた。
以降、@wiki視点ではしばらくは平和な日々が続いていたが、レジスタンスグループとM(仮)の間ではネチネチとした嫌がらせ行為がメインの冷戦状態が半年程度続いていた。
内部のねちねち抗争は、Twitterでのお気持ち表明だったり、たまに飛んでくる流れ弾だったりでなんとなく漏れ伝わっていた。
というかこの頃、M(仮)内部抗争関係の流れ弾が多すぎて、情勢を把握しきれなくなった故に、ウワサ好きの奴を採用して、@wiki運営直属の非公開情報収集組織を作っていたレベルだった。
そして、この陰湿な抗争が本格的に発展し、@wikiも本格的に巻き込まれることとなる。
ネチネチ陰湿戦争の始まり
ということで、M(仮)のやべー奴らとレジスタンスグループの連中間の陰湿抗争が本格化しだした。
しだしたが、実際@wikiは後述の様に巻き込まれただけで、抗争の中心にはいないのでその経過と決着はあまり知らない。結局2024年現在、この界隈で生き残っているグループといえば@wikiぐらいのものなので、共倒れでいいとは思うが。
双方のグループに双方の責任者クラスが内通し、内部のネチネチした嫌味とか諸々を互いにリークしあい、Twitterで空リプ合戦、Discordで罵り合いという、もうゲーム辞めろよみたいな最悪な人間性の煮凝りみたいなことが起こっていたようだ。
とりあえず最初のうちは、@wiki版FBIみたいな情報収集組織やタレコミから経過を聞き、その陰湿さに吐き気を催していたぐらいだったのだが、
レジスタンスグループとそのリーダーが早期に音を上げた結果、振り上げたこぶしがまだ下ろせないM(仮)の連中がコッチも殴ろうとしてきた。
ということで、レジスタンスグループの運営陣が総出で頭を下げに来た。
頭を下げに来た流れでM(仮)からの攻撃に対する防護策と、崩壊確定しているレジスタンスグループからの難民受け入れについて話すこととなった。というのも、レジスタンスグループも表向きには界隈のただの1グループとしてふるまっていたので、何も知らない無辜の民が少なからず在籍していたから、彼らを救済する必要があった。戦争なんてすんなや。
そして最終的に、レジスタンスグループの難民をやや特例的に受け入れることとした。
彼ら難民を受け入れることにM(仮)は正直よく思わず、より攻撃を受けやすくはなるが、その対抗策として「交流ルールの厳罰化」を施行した。
既にM(仮)とレジスタンスグループの抗争はTwitterを始め結構燃え広がっていて、@wiki内にもこれらを含めて複数のグループに所属する人もいるので、割と多くの人間が知るところではあった。
そのため、内政としては「@wiki参加者を守りやすくするよ!」をアピールし、対外政策としては「被害者は受け入れるよ!ウチは治安も良くていいところだよ!」とアピールすることで、積極的に””@wikiの善性””を見せて行って、攻撃から身を守ろうという方針となった。
閑話休題、この一連の連載記事の目的を思い出してほしい。
この連載は、最終的に「@wikiに嫌気がさした俺(管理人)がグループを爆破する」話だ。
善性て。片腹痛いね!
それはいいとして、実際問題、当時の界隈事情を鑑みれば@wikiはかなりフラットな感性を持つグループであったことは間違いなく、内政が死んでいようが相対的にかなりマシなグループであったことは間違いない。それほどまでに、軍事系のゲーム界隈は治安が悪いのだ。
そういったわけで、本事件における一連のお祭り騒ぎは収束した。
最終的に難民はそれなりの数を受け入れたし、規約改正や対外アピールも功を奏して大規模な攻撃には至らなかった。
そしてこの時改正した規約が以下。
普通に考えて、「関係ないところで治安悪いこと言ったらウチから蹴るね」なんて相当ディストピアな文言だが、公開討論で決まっている以上、参加者の総意にかなり近い追加ルールとなる。
それほどまでに、この界隈は治安が悪い。特に本件はかなりうんざりさせられた。
そうしてまた、こんなルールを追加したことで、俺による独裁体制に一層磨きがかかってしまった。
@wiki参加者の視点から見る、爆破への一助
ここで一旦、本件における俺(ひいては運営)の動きをまとめてみよう。
茶番委員会事件で@wiki内部のクーデター犯がM(仮)に逃げ込み
M(仮)との提携で締め出し
しばらくたって、M(仮)で盗作炎上騒動が発生
「手を切った方がいい」とタレコミされる。
タレコミ張本人と仲間たちはM(仮)を離反し新グループを作る
レジスタンスグループとM(仮)で抗争勃発
レジスタンスグループが負けて崩壊、流れ弾飛来
レジスタンスグループの避難民受け入れと流れ弾対策でディストピアルールを公開討論で作り
事態収束
改めて書くとキツイものがある。
それはいいとして、この流れを一般の@wiki参加者視点で見てみよう。
なんかウチの1グループが問題を起こして運営と対立してる
なんか解決したっぽい
なんかM(仮)と仲良くなったぽい
(ここで期間が空き、一般視点では委員会事件と避難民事件の繋がりは感じられない)なんかM(仮)でまた騒動起きてるっぽい
なんか急に人が増えた
公開討論で厳しいルールできた
というわけで、一般参加者視点だと単純に昨今の情勢を受け、締め付けを強くしただけに見えてしまう訳だ。
前回の記事の通り、俺は内政が全然うまくなかったので、こういった件の周知はあまりできていなかった。というか、炎上案件をあまり大っぴらに話すわけにもいかなかった。
そして何より、人の入れ替わりがそこそこ激しい界隈において、1年も経てばこのルールの出来た経緯や騒動を知らない参加者も増える。
そういった参加者にとって、このルールは運営の独裁ディストピアによる一方的な締め付けにしか見えず、運営(ひいては俺)への不信感を高めるだけの形骸化ルールとして残り続けるしかなかった。
そうして内政上の不信感は積み重なり、外交の成功は語られない結果、参加者と運営間の溝はどんどんと深まっていく。
この避難民事件が収束した後(2020年3月)から、爆破(2021年6月)までは大きな事件も起こらず、平和で安定的なみのる政権の黄金期だったのだが、こういったことの積み重ねが加速していき、爆破へと思い至ることとなる。
次回は爆破を決心するに至るまでの、決定的な件
「コミュニケーションガイドライン」について。